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2018年3月31日土曜日

麻生財務大臣で大丈夫か?

 先日の会見で麻生財務大臣が相変わらずの勘違い発言で国民をあきれさせていました。例の『TTP11より森友問題の方が大事なのか』という発言で各新聞社に向けたものですが、発言内容自体も勘違いですが、チリで行われたTPP署名式をペルーといってみたり、まで締結ではないのに締結といってみたりと、本当に理解が出来ているのかとさえ感じます。

 以前北方領土担当大臣が色丹島(シコタン)をシャコタン島と言い間違えただけで謝罪したことを考えると担当大臣でいながら自らが新聞社をこき下ろすほどのこんな大事なことだとする内容を間違えるとは何たることかと思います。

 それ以前に国家の公文書改ざん問題を軽々に考えていること自体がどうかと思います。国家の公文書改ざんがそんなに軽い事なら、そんな国家との締結をするTPP自体が問題ではないのかと考えます。安定をした信用される国家がありきの国家間の条約締結であり、むしろ民主主義の根幹である問題の方が大事であって、ましてやその問題の当事者の責任者でありながらでの発言ですから頭が大丈夫かとさえ思います。

 本人は小さな国内問題より俺は世界を見ているとでも言いたげな発言は、新聞を見ないで、漫画ばかり見ていることを自慢にするような大臣がどこにいるのだろうとさえ思います。それが日本では総理大臣までなってしまうんだから情けないです。

 彼自身も社会経験がなく、彼の実家の力で国会議員になったことを何か勘違いしているような気がします。彼の取り巻きにしても何を考えて周りにいるのかも理解できませんが、それを選んでいる選挙民に対しても失礼ながら何をもって国会議員を選んでいるのですかと尋ねたい心境です。

 麻生さんが議会で謝罪をして言葉をはいていましたがあの様子を見て謝罪を心からしていると取る人は少ないでしょう。俺が言ったことの何がまずいんだとでも言いたげなあのひん曲がった口先はもはや小学生レベルと言ったら小学生に失礼に当たるかもしれません。

 何より生まれた時から恵まれた環境で育ち、何ら目標も持たずに国会議員になり、ところ天式に総理大臣になり、好き放題の発言をして『麻生流』などと揶揄されているのを勘違いして過ごす国会は日本の本質のような気がします。

 書きたいことはまだ山ほどありますが、本業ではないのでこの辺にしておきます。ただ少し苛立ちを覚えるようなことでした。
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2018年3月30日金曜日

インチキとは言わないが⁉

 今朝のTVで恋愛コンサルタントなる女性の脱税が報じられていました。恋愛占いやパワーストーンなる物の販売を行っていたようです。彼女のHP上でスピリチュアルと科学の融合等々述べているのと同時にHP上のパワーストーンなるブラスレットなどが映し出されていましたが価格を見て驚きました。

 一個数百円の鉱石を連ねたブレスレットが数万円から十数万の価格が付いていたのです。以前にも書きましたが、世間で売っているパワーストーンなる物は勿論多くの場合遊びと分かって購入している人が多いわけで、そちらの方はせいぜい千円前後のものが多いのも頷けます。

 しかし、3,300万円もの脱税をするとなると実際にはもっとあったのだろうと考えるとともにどんな売り方をしてどんだけ利益を上げていたのかとさえ考えます。

 利益を上げる事自体は問題ではないのですがどのような方法で利益を上げたのかという事になると場合によっては詐欺罪という事にもなってくるのではないでしょうか。

 本来、このような物に効能や効果などを謳うこと自体が問題ですが、検証が出来ないもの、証明が出来ないものを平気で謳うこと自体が、その人間の性分というか人間性が表れているのだろうと思います。

 勿論その物に効果がなくても精神的な立ち上がりのきっかけやスイッチになっという人もいるのでしょうから一概にインチキとは言いませんが、多分その結果良いことが起きた人にはそれがなくても良い結果が出てくるのでしょう。

 以前にも書いて事がありますが、米国ではすでに禁止をされている商法ですから日本でもそろそろこれらの販売方法は禁止されるべきではないのでしょうか。

 宝石の展示会等などでも時々見かけることがありますが、本来であれば宝石の販売会場にあること自体が問題で、宝石への冒涜となるようなものを同時に販売する事自体に首をかしげる思いです。

 いずれにしても日本人の特にお年寄りや精神的にめげている人が陥りやすい販売方法ですから周りの人が気を付けていなければばならないでしょう。統一教会の桜田淳子も復活をしてきました。『壺売り商法』くれぐれも気をつけたいものです。
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2018年3月29日木曜日

ダイヤモンドの価値基準⁉

 ダイヤモンドそのものに価値があることは当たり前ですが、以前にも書きましたがその基準は何だろうと聞かれることが多いのです.

 ダイヤモンドの価値基準である4Cは勿論の事ですが、宝石の条件である、美観、希少、耐久、携帯、換金とそれぞれの条件の中でも希少性という条件が4Cの中の基準なる訳です。

 つまり、4Cのグレードというものはその状態を述べているのに過ぎませんがその状態を評価する条件が希少性なのです。

 カラットに関していえば小さな物より大きな物、クラリティーについていえば瑕が多いものより少ないものというものが希少性という事になりますが、カラーに関しては必ずしも希少性というよりも無色に近いものが良いという概念的部分の方が大きいのですが実際には希少性の方を前提にすると色によっては無色より価値の色のあるものが多く存在します。カットに関してはカラットやクラリティーを前提とした人為的な物ですから希少性とはまた違った評価となります。

 そこで希少性とはと考えるとまずは発生率の問題になりますが、ただ大きいだけのダイヤモンドの原石はまま出現しますが、美しさを前提とすると必ずしも多いとは言えません。更に結晶自体が均等的に成長をしたものかどうかという問題ですが、これは等軸晶系であるダイヤモンドは立方体を基本として8面体や12面体が多くあるのですが基本的な形で地球内部の高温高圧環境の中では大きく綺麗な結晶で成長することは稀になります。つまり、大粒ダイヤモンドの多くはファンシーシェイプといわれる変形な物である理由はそこにあります。

 円形のラウンドブリリアントというダイヤモンドの輝きにとっても最も適した形に仕上がるには等軸晶系をの基本形である八面体や立方体が必要となります。そのためのラウンドブリリアントの大粒の発祥はどうしても少なくなります。

 結論から言うとラウンドブリリアントで大粒で無疵に近いものであれば希少性が増し、価値も高まるのです。更には無瑕に準ずる(インターナリーフローレス)ものに関しては極めて発祥率が低く、全くの無瑕(フローレス)である可能性はさらに稀有になる訳です。

 そのほかにもやはり大きなサイズのマーキースカットなどは別の意味で長く細い結晶の発生は少なく、10ctsアップのものに関してはラウンドブリリアントの20ctsのサイズに匹敵する希少性ともいわれています。

 つまり、ダイヤモンドの価値基準は美しさを前提として希少性が一番の価値になるという事が言える訳です。
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2018年3月28日水曜日

国会証人喚問⁉

 昨今の話題は森友問題の佐川元国税庁長官の国会喚問ですが、案の定大した結論も出ずに終わりました。当たり前といっては語弊がありますが本来国会議員が後で抜け道があるように作られた制度ですから証言方法によっては答えを引き出せないのが当たり前です。

 それよりなにより年金機構の不始末、北朝鮮問題等々国会で論議をしなければならない問題が沢山あります。年金機構に関してはこれも案の定といわざるを得ない能力というより常識のない連中が以前の年金事務所から中身が変わらず作業をしているから当たり前と言えば当たり前です。

 国民の個人情報を海外にというより、あの中国に流すという事は常識で考えればあり得ない事です。それが理解をできない人間を変えずにいる政府も政府です。これこそが今国会で話し合う事ではないかとさえ思います。

 北朝鮮の問題も中国が絡み始めて米中韓で話が進みそうな雰囲気もありますので国会でバタバタしている場合でもありません。年度末を迎えた市場の経済状況もあります。大手の企業はそれぞれにまあまあの決算を迎えそうですが中小はそうでもありません。

 そんな時にという思いからですが、国会は野党を中心にした調査委員会を立ち上げ森友問題の改ざん問題を調査し、昭恵夫人のお世話係をしていた谷さんを徹底的調査をすれば大方のことが出てくるのではないかと思っています。経産省のノンキャリの40代の女性役人が、イタリアの日本大使館赴任などとは到底考えられ無い人事だと思うのですが、これを決める事が出来るのは誰なのか?

 もし、内閣人事局で扱っているなり、指示を出していたとしたら政治家の関与の可能性が大きくなるでしょうし、もし省庁内で決められているとしたら非常に稀なことで経産省、財務相、外務省に渡ってのことだと考えるとやはり普通の事ではありません。

 私自身は国有地払い下げ問題は国家公務員の背任という背景があるので検察で良いとは思いますが、改ざんに関しては民主主義の根底を揺るがす問題ではありますが刑事事件ではありませんので特別調査委員会で間に合う事だと思っています。

 今、国会が本当に取り組まなければならない問題をないがしろにしてまで時間を割く問題でもないし、野党のパフォーマンスの場所でもないので仕事を分けてやってもらいたいものだと思っています。勿論結論は出さなければならないという事が前提ではありますが・・・。
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2018年3月26日月曜日

ダイヤモンドの価値の順⁉

 ダイヤモンドには一般的に価値基準と言われる4C(カラット、カラー、クラリティー、カット)いうものが有りますが、どれが一番大事かという事になるとカラーとかカットなどという人がいるようにその国や人によっても多少の違いがあるわけですが、絶対的なものが有ります。

 勿論一番は重さであるカラットです。その次にはどれかという事になると過去のデーターから言えることはクラリティーです。

 ダイヤモンドを採掘するときに以前であればキンバーライト(ダイヤモンドが含有される鉱石)などの破壊をするために爆破なども行われてきました。最近であってもやはり採掘方法や粉砕によるダイヤモンドへのダメージが一番の問題でもあります。

 つまり、大きさもさることながら採掘時におけるダメージ等がクラリティーに反映されることも大いにあるのですが結晶として成長する際にも不純物や歪みが無く大きくなることは稀になります。

 カラーの場合どこの鉱山で何が含有されるかでの発生ですから意外と竿の差は大きくはありません。単純に98%を占めるタイプⅡの場合でも含有される窒素の多少が色に反映されているだけですから、それは何処の場所を採掘するかによるものですから運もあります。

 勿論カラーの発生率という事でいえばホワイトの物の方が少ないかもしれません。それだけ地球には多くの鉱物が存在する訳ですから。しかし、それは大粒の内包物やダメージの少ない石の発生率からするとそれほど大きなものではありません。

 結論からするとダイヤモンドの価値を求める場合は大粒の内包物の少ないものの方が価値の上昇の可能性は高くなるという事になります。ただし、ダイヤモンドとしてのプロモーションという事になれば必ずしもそればかりではありません。

 大きさや内包物の有無に拘っているとビジネスになりませんから、そこにはストーリーに拘ったカット方法であるとか重さにまつわるストーリー作りとかを無視する訳にはいきません。

 そこでどれも大事ではありますが4Cのグレードの中身というより4つのCのカテゴリーとして価値の順としてはカラット、クラリティー、カラー、カットという順になる訳です。

 以前にも書きましたが小さくても白く品質の良いものというのはあくまでも育った環境による完成ですからそれ自体は実質的価値というより情緒的価値と言うことになるでしょう。
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2018年3月16日金曜日

自浄能力⁉

  昨今の森友問題や加計問題、既に過去の人となった稲田元防衛庁長官問題等々上げれば他にもあるのではないかと思うほどの公文書改ざんや消滅問題と安倍さん関わる問題が多いのですが、一方でレスリングの伊調選手に対する栄監督のパワハラ問題と両方に共通するのは勢いのある指導者への配慮と恐れからくるいわゆる『忖度』が原因となっているのでしょう。

 結果的には忖度というより、権力者にとっては『余計なお世話』になってしまったという事が実情でしょう。これらを考えることは結果的には長期政権というものはやはり腐敗するという事なのでしょうか。

 ただ、問題は過去にも多くあったのではないかという事を感じるのは私だけではないと思います。いつの日か火が消えたように話題にもなっていませんが『消えたん年金問題』はどこに問題があり、どう解決をし、だれが責任を取ったのか?という事です。

 もし、これが何らかの文章が書き換えられて、もしくは焼却され、取繕われていたとしたらと考えるわけです。数兆円ともいわれる年金が消滅をしているのに誰も責任を取ったというようには聞いていません。

 これらにもある様に世の中にはそれ以上掘り起こさない方が良いものは沢山あるのでしょうが、それこそ国民が政治家や官僚役人に対して『忖度』をしなければいけないという図式になっています。

 ただ、それが正しい姿なのかどうかは国民のレベルの問題なのだろうと思います。イギリスをはじめ多くの欧米の腐りきった政治を自らの自浄力で開かれた社会にしてきた国も多くあります。

 日本の場合、我々の宝飾業界においても掘り起こさずにおいていた問題が結果的には業界の低迷を引き起こし、更にその状況を続けているようの状況もあります。展示会においての二重、三重価格問題を始め虚偽販売は後を絶ちません。

 しかし、実際にはこれらを行っている現場の人間たちにその認識がないという事です。役人にしても販売員にしても何らかの『忖度』を行っているのでしょうが残念ながらそれは国のレベル、業界レベルを下げることになっても発展には繋がらないのです。
 
 その場の対処という事は常にどこにでもあることだと思います。更には嘘も方便という言葉もあります。また、人間社会は黒か白ではありませんから何らかの形では非合理なことがたくさんあります。

 ただし、忖度や余計なお世話をするにはそれなりの実力も伴わなければなりません。自分にその力がないと判断をする事が出来たのなら正直になることが一番なのではないでしょうか。

 ただ多くの問題を引き起こす人々はその認識に対する能力に欠けるという事もあると思います。

 国の問題は今後の子孫たちの課題にもなることです。国会議員の中にもそのような能力がある人がいることを望みます。
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2018年3月15日木曜日

感覚⁉

 先日TVを見ているとある学者が『人はDNAの中に「重い」「手間暇がかかる」という事に対して高級感と価値観を感じるというものがある』といっておりました。

 確かに、和菓子なども箱詰めのものは中身よりも外箱が重く、最近ではなくなってきましたが結婚式の引き出物などは大きくて重いものを出す場合が多く、それはやはり高級感を出す感覚があるのだろうと思います。

 また、オーダーメード等の場合でも同じく、掛かる手間暇に対してはやはり高級感を感じます。これは外国人も含めてすべてがそうかというと必ずしもそうではないと思います。むしろ、普段付き合いの多いユダヤ人などはそのことに非合理性を唱えるかもしれません。

 しかし、日本人や多くのアジア人に関してはその傾向が強いように感じます。それは移動の多かった人種なのかどうかで分けれるような気がします。

 国境線がしょっちゅう移動をしていた人種に関しては重く、手間暇の掛かるもの決して重宝が出来るものではなくむしろ邪魔な存在でしかなかったのではないかと思います。

 現実にその正反対となる物はダイヤモンドであり、ジュエリーの存在です。ジュエリーというよりもやはり宝石なのかもしれません。ポケットに入れて簡単に移動ができるものに価値や高級感があり、以前は日本人やアジア人が感じるようなものに価値を感じるという事はあまり無かったように思います。

 勿論、時代を謳歌し、長く平和の続きていた時代はやはり同じ感覚を持っているのかもしれません。そういった意味では日本やアジアというものは欧米に比べるとそれほど大きな変化や混乱の時代はなかったのかもしれません。

 しかし、現代になり極地的な揉め事は別にして、世界が平和になってくると不思議な物で欧米人は日本やアジアの文化に対して興味を持ち始めました。日本やアジアの多くが手間暇をかけるモノづくりに関しては欧米に引けを取らないどころか勝るのはそういった細かな価値観の演出によるものなのかもしれません。

 もちろん、これらの印象はそれこそ私自身の感覚なのですが、現代の日本は逆に重いものや手間暇に面倒臭さを感じているような気がします。それは一つには心に余裕がなく重いことや手間暇をかけることが負担と感じているのではないでしょうか。しかし、それは違うような気がします。

 つまり、手間暇をかける事自体が今の日本には一番必要なことであり、余裕を創ることが一番必要な事であり『働き方』だとか『女性の社会進出』だとか言っていること自体が日本をダメにしているような気がします。働き方を政治に決めてほしくもないし、女性も働きたければ自分で働くし、余計なお世話を政府が考えている暇があるのであれば自分たちの働き方をもっと改革すべきではないかと感じてしまうのです。
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2018年3月14日水曜日

主客転倒⁉

 最近の政治茶版劇などもそうですが政治家に役人の報告が上がってこないなどの以前であれば考えられない事件が起きていますが、役人側の理屈でいえば『忖度』といった本来の意味と少し違った理屈において政治家をないがしろにしてような事が横行しています。

 つまり、政治家のレベルが低いという事で自分たちで判断をして政治家を慮ったという事にして事を進めてにいるように見えます。まさに主客転倒であるわけです。

 勿論これは政治に関わらず、現代の世の中もそうですが、IT時代という事でデジタル先行の世の中になり、ソフトが主流になっている現代では本来主であるべきアナログの技術がないがしろにされている気がします。

 人の世界というものは不思議なもので、進歩的という言葉が正で保守的という言葉が負になるようなイメージがありますが、これは比べるものではなく本来であれば同線上にあるものだと考えています。

 本来はアナログが主であり、その補填的な物がデジタルであり、ITなのだと考えていますが、現代の産業の花形がITであり、アナログは忘れ去られていこうとしているようにも見えます。

 また、ダイヤモンドの業界においても最近少し様相が変わったと言え、鑑定書本位のダイヤモンドビジネスが横行し、本来のダイヤモンドそのものの美しさではなく鑑定書上の文字を優先した販売が横行しておりました。

 ダイヤモンドにしてもダイヤモンドの存在があってのグレーディングレポートであり、物作りがあってのIT産業であり、国民政治あっての役人、官僚の世界だという事は至極当然のことなのですが、現代の社会においてはそのように見えないし、皆がその勘違いをしているように見えるのもアナログで育った世代が徐々に少なくなて来たゆえのことかもしれません。

 しかし,お客がいなくてはお店を開いても意味のないように派生物がいくら顕著になってきても派生源であるものが姿を消してしまえばタイヤがないのにエンジンの性能アップを測っているようなもので単なる自己満足的なことでしかありません。

 世の中もう一度見直す必要性がある時代になってきたが故の現象なのかもしれません。

 物がなければお金の意味もないし、お金があっても富豪の意味もない。単なる通貨の収集家でしかないでしょう。主客がはっきりした世の中にこそ真の発展があるような気がします。
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2018年3月12日月曜日

難しい質問⁉

  ダイヤモンドのグレードに関しては今までも何度も書いてきましたが、私自身グレードのシステムに関しては何ら異論はないのですが、その位置づけや考え方に関しては異論を何度も投げかけてきました。

 先日あるお客様に通販やネット販売の価格についての質問をいただき、その中で『高木さんは常々グレードだけで単純に価格は比べる事が出来ないといっているけれどなぜにグレード表記の通販やネットビジネスがるのか成り立っているのか?』という質問をされました。

 私自身はその質問は実に難しく、答えに窮する事なのです。つまり、実態が価格を比べる条件としてフェアではないのですが、実質的にはそれが横行し、一つの事実と世間がある意味認定しているからです。

 グレード表示が必ずしも価格を反映する全てでもなく、むしろそのグレードの背景に対しての信ぴょう性に対しての疑問を述べると、それはそれで問題もあるのです。

 つまり、グレードそのものはオフィシャルに認められている基準でも何でもないし、その基準が一定のものかどうかという意味では、これも確実な物でもありません。ただ一つの目安になる物であることは間違いがありません。

 一つには原価というものはグレード表記がきまる以前に決まっていますし、その後の卸値上代に関してもそれぞれの流通や販売形態によっても変わります。これは至極当然の話です。つまり、販売に携わる人々の補助としての存在であり、それがその時々により変化があっても問題はないのですが、その位置づけに対して販売側が正直ではないのが問題なのです。

 また、天然の鉱物ですから仮に二個のダイヤモンドのそれぞれが同グレードが決まってとしてもその中身は同じではありませんから、もし一定の大きさ以上であれば価格もやはり変わってきます。

 つまり、グレードの基準も一定ではないし、価格の決まり方も一定ではないとなれば何を基準にダイヤモンドを選べばよいのかという事になる訳です。そうなると『それぞれですね』という事になります。

 自分の眼で見てこれなら自分の中の基準として、この金額を払っても良いなという納得するものが有ればそれで良いし、まだ、納得できないと考えれば時間を置くという考え方もあるのでしょう。

 とにかく、自分の眼で見て自分が払う対価として納得するかどうかという事が一番大事なので冒頭の質問に関していえば『その販売方法が信じる事が出来るのであればお求めになったらどうですか』としか言えないという事でしょうか。
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2018年3月8日木曜日

利便の危険性⁉

 最近少し気になることがります。進化は良いのですが、進化の方向があっているのかどうか疑問に思うのです。例えばぺーパーレスを目指したPC化においてもむしろ無駄な紙が増えたような気がしますし、実際には台帳管理の方が無駄な紙を出さなくて済みます。

 仮想通貨にしても本来は利便性のある決済方法として進化をするはずでしたが、やはり起きなくてもよい問題が発生をします。今回は使用者保護の為に金融庁が各取引所に査察に入るそうですが、決済方法としての保護であれば理解できますが、ギャンブル的投資として参加をしている使用者を果たして保護する必要があるのでしょうか?

 来年度から各金融機関がスマホを使った振り込みサービスを24時間可能というサービスを始めますが、これも一つ間違えば危険な物で、それを狙った犯罪が起きるような気もします。いくら提供者が最善のセキュリティーを組んでも犯罪を行う者たちは根っからの悪人ですから手を変え、品を変えそのセキュリティーを破ることに邁進してきます。

 このスマホサービスに関していえばもっと単純に暴力を用いた犯罪を誘発しそうな気もします。つまり、システムというものは理解できない人には単純に見えます。それ故に犯罪を犯しても分からないだろうという思考になります。

 最近のニュースでも後ですぐにばれてしまうような犯罪が多くなってきています。一見単純に見えるくらい簡単なシステムは本当は複雑なのですが、危険で安易な犯罪を招くような気がするのです。

 進化というものは人々を退化させることをいとも簡単に進めます。本来は多少のストレスが残っている物の方が人間自体を進化させますが、現代においては社会は進化をしますが人類そのものは退化をしているような気がします。

 実はダイヤモンドも利便性の優れた通貨としてしばしば犯罪に使われることも有りますが、それは利便性があるが故の危険性でもあるわけです。ただし、ダイヤモンドは限界のある利便性ですが人類の開発する利便性には限界がありません。そして、それは必ずしも人類の事を考えるというよりそれを使用する自分たちにとっての利便性であったり、開発者のマスターベーションだったりする部分が多くあるような気がします。

 公共のものにしても一見利便性が良くなったようにも見えますが、実際問題が起きたときには大衆の方が沢山の届け出をし、書面を創らなければならなくなります。最近の例としても年金の支給間違い問題があり、それに関して当該者は手続きのフォームに記入をして届け出をするようにという通達だけで、自分たちで起こした不始末にもかかわらず正式な手続きをしろとは何という横暴かと思います。

 しかし、世の中の利便性を追った挙句の問題ですから仕方がないという事になるのです。果たしてこのまま行って良いのだろうかという気になる昨今です。
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2018年3月7日水曜日

ジュエリーの精度⁉

 今回の香港のジュエリーショーでは気になったことがいくつかあり、一つにはファンシーカラーダイヤモンドの増量というべきか、いつになく多量のファンシーカラーのものが出展されていました。過去の経験からすると目に多く止まったものに関してはそのあとにくる価格の問題があります。

 ただし、現在は採掘技術も上がり以前と比べて効率よく採掘が出来るようになったためにその結果として多くのファンシーカラーが増えたという事でしょう。しかし絶対量が増えているわけではないのでいずれその限界も来るのだろうと思いますが、一旦は価格の下落につながるような気もします。

 もう一つはジュエリーに関してですが、CADや3Dプリンターの進化のおかげで色々なデザインが出てきているジュエリーですが、やはり感じるのはその精度です。大方のデザインは創る事が出来るのですが、基本的にはキャストで作る範囲ですから、まず強度の問題と細かい作りの問題点があり、とても精度の高いジュエリーには見えません。

 考え方として古いと言われることがあるのですが、実際にはジュエリーに関してはそれらの機器を利用してジュエリーを創る時代は私からするとむしろ終わったと感じています。大量生産や短期仕上げといったメリットもあることは解ります。まして、低コストになることは十分に理解していますが、強度の問題や細かいところの妙技といったところが今の時代にあっているのだろうと考えています。

 高額時計が売れていますがその時計がそうですがその手造りの巧妙さや少量生産というものが消費者の心を揺さぶっているのではないでしょうか? 確かに高価になることは事実です。しかし、これら高額品は本来裕福な層に向けられるものです。

 日本のバブルを象徴するように多くの民衆が潤っていた頃には大量生産のなんちゃってを多く供給することは必要不可欠の環境だったのでしょう。しかし、現在においては状況がかなり違います。富裕層は相変わらず富裕であり彼らの求めるものはやはり本物です。

 ジュエリーの精度というと若い世代にはわかりにくいのかもしれませんが、過去の技術や精度を見てきた方たちには理解がしやすいかもしれません。リサイクルジュエリーが華やかな7~8年前ほどにはバブルの頃に販売された物が多くリサイクルされましたが、その中にはバブルの頃に大量生産されたものに混じり、さらにその前に制作をされた目を見張るような造りのものが有ったものでした。

 永く継続をしていくジュエリーの性質上本来の造りは欠かせないものです。今回の香港ショーで見た制作機械の進化はそれに逆行する動きのように見えました。日本でも老舗といわれるところは伝統的な創りを守るために進化をしていくことが有っても、創り方そのものを変えていくところはありません。ジュエリーを製造する機器の進化はジュエリーを退化させるような気がします。
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2018年3月6日火曜日

ダイヤモンドの投資⁉

 ダイヤモンドの資産性や投資性については再三述べてはいますが、世界的ダイヤモンドの情報機構でもあるラパポートレポートがこれまでも主催をしていたアカデミーを中国バージョンとして発足しました。

 このアカデミーの役割としてダイヤモンドの工業化や将来へ向かってのマーケーティング等々ダイヤモンド関連の知識を根付かせ広めようというものですがこの中にはもちろん資産性や投資性の将来的な物も含まれます。

 彼らの行動を見ているとGIAに取って代わるほかに新たなマーケットの構築等々の野望も含まれているわけですが、創立者のマーティン・ラパポートなどはもともとのダイヤモンド業者ではあったのですが、事業もあまりうまくはいかず、ダイヤモンドのプライスチャートを持ち込み、情報の発信源としての役割に徹し、結果的には現在に至っているわけです。

 私は必ずしもこのことには肯定的ではありません。何故ならダイヤモンドの4Cグレードがごとく市場の素人化を進めてしまいプロを育成するという意味では障害にもなっているからです。ダイヤモンドのビジネスをしていながらダイヤモンドを見る事が出来ないというダイヤモンドブローカーをどれくらい生み出したのだろうと考えます。

 しかし、このことがより多くの人々を参加させることにもなり、更にはダイヤモンドの本来を価値をうわべ上であれ、創りだし、彼ら自身もオークションを立ち上げ、ネット上でのトレードも頻繁に行われるようにはなりました。

 このことはグレードのようにそれぞれのオークション市場での価格落差や出品格差を生み出しかねないのではないかと懸念をしています。

 つまり、多くのオークションではGIAのグレードが定着をしていますが、ラパポートの主催するオークションでは彼らの主催するグレードがメインになっており、更にはオークションそのものを主催しているわけですから、彼らのグレードを使用する機会が増えることになるでしょう。更にはダイヤモンド前提のオークションですから他の大手オークションに比べて小粒から参加をできますので更なる広がりを見せるでしょう。私自身はその結果の問題が気になるのです。

 ただ、良い悪いは別にして結果的にはダイヤモンド投資市場が大きくなっていくことは間違いがないでしょう。
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2018年3月5日月曜日

ダイヤモンド&香港⁉

 先週末、香港ショーから帰国しましたが、印象的には非常にスローな感じが下でものでしたが、去年並みという業者が3~4割前後あとはあまり良くはないといった印象でした。

 私自身の印象としては客足が少ない感じと特にダイヤモンドに大粒が少なかった印象なのですが、ファンシーカラーに関してはここ数年インドの業者が増えたことも有りますがかなり多く出回っているような感じです。過去の経験からすると現状価格が高騰気味のピンクを始めファンシカラーですが、この先要注意という感じです。あくまで印象ですが。

 インドの業者と言えばニュースにもなっていますが現状はあまりよろしくないという事でありますが、更には昨今インドの業者が日本への進出が著しくなっていることに伴いダイヤモンドの日本国内鑑定所のソーティングが目立つような気がします。

 以前からの傾向ではありますが、大粒以外にもグレーディングレポートが添付される傾向にあり、GIAはじめHRD、EGLと大手のものが多かったのですが今回の印象は香港の展示品のものにも日本国内のものが多くなってきたというものでした。

 真珠もそうですが国内のビジネスが低迷をしている現在では香港への出稼ぎが売り上げの主流になってきているところが多く、インドの国内業者に関しても例外ではないのでしょう。しかし、日本国内でしか通用しないグレードはやはり日本の業者相手でしかありません。

 グレードに関してもプロの見方や考え方が一定ではありませんので、特に昨今ではグレードの在り方もそうですが、情報が多くなりいわゆる疑問というか矛盾的な部分も指摘をされています。

 例えばクラリティーグレードの読み方ですが例えばVS表記であれば、本来であればVSIと表示をするのが正当なはずですが、いつの間にかVSだけの表示になってきています。つまり、隠れてしまったIの部分は当初はImperfection(不完全な)というものが途中から呼び名として不適切としてInclusion(内包物)というように変えたのですが、さらに言うと鉱物の場合内包するものもあるのですが、ダイヤモンドに関していえばかならず内包物ではなく劈開や成長線だったり、必ずしも内包するものではなく、外キズも多いので必ずしも内包物という言い方が正確ではないという事が理解してきたのだろうと感じます。

 いつもの事ですが内密にゲリラ的に行う変化は決してダイヤモンド業界の為にも良くはないと思うのですが日本の官僚と政治家ではありませんが自己保身を前提に物事を進めていくという事は何処も変わらないのかもしれません。

 香港のショーにはなるべく訪問をするようにはしているのですがそれはダイヤモンドビジネスの世界の変化がとても速く察知が出来るというか他の国際宝飾展に比べて現実がいち早く反映されるような場所だからです。欧米諸国のものは伝統とこれから展開と、本来の趣旨ではありますが日本の物と香港のものは展示会とはかけ離れ、特に日本のものに関してはただの金融市といってもいいような惨状です。
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