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2017年1月4日水曜日

2017年のダイヤモンドの市場予想⁉

 明けましておめでとうございます。

 2017年、第一段ですが昨年来の不景気感の取れないままのお正月ですが4日にもなると街も正月感が薄れ始めているように見えます。気持ちの問題かもしれませんが景気とはよく言ったものです。

 わが自由が丘においても駅前をはじめ新年の過去のあの雰囲気はすでに感じられません。たぶん全国的にもそうなのでしょう。しかし、東証をはじめ上場企業のボーナスが上がったとメディアでは報道をしていますがどれくらいの人々がその雰囲気を感じているのでしょうか。

 東証の数字は外国投資家の胸三寸だし、日本全体の企業の数%の上場企業のボーナスの数字が報道をされても、そのほとんどが金融関係であると東証同様になんだかなという感じがします。

 もちろんそんなことを気にしているわけにもいきません。宝飾業は中間層が収入の実感が出てきたときにはじめて影響をしてきます。もしくは富裕層がお金が余り始めた感があって初めて動く業界です。現在はどちらかというと後者であり、それは必ずしも宝飾業全体がその利を享受できるわけではありません。

 その影響かダイヤモンドの相場はドルベースで2011年を頂上にして下落が続いております。ただ、日本では為替相場が2011,2012年と最高値を示しておりましたのでその次期の高値を感じてはおりませんでした。また、この4,5年の価格下落に関しても為替の円下落が続き、やはりそれほどは感じてはいなかったはずです。

 しかし、現実には1ctでいえば25%前後、2ctで20%、3ct5ct10ctで10%前後の下落が起きています。勿論グレードにもよりますが目安として良質のものでこれらの数字が出ているわけです。

 それらの解説ではありますが、一つの要因に日本でのリサイクルブームいわゆる買い取りブームが重なり、さらにはGIA等のグレードの不均等があると思われます。つまり、研磨をしなかったり、りカット程度での再販ですから当然価格はさがります。またGIA等のオフィシャル性を持った鑑定機関のブランチが増えたためのグレードの不均等、つまり俗にいう甘さがその要因にはあります。

 価格の決定要因の一つとして研磨をする場合の歩留まりがあります。研磨後どれくらいの重量を失ったかが価格要因に大きく影響をしますが、リサイクルダイヤモンドに関してはほとんどそのリスクがありません。また、過去のグレードより上のグレードが取れるのであればその分コストが下がります。

 これらの要因を考えると原石そのものが極端な下落をしておりませんのでやがて価格も戻ることも考えられます。その証拠にファンシーカラー等はリサイクル率が少なく価格はどちらかというと上昇を示し、その理由としてグレードのような差異が出ないということであり、また大粒等の下落率は少ないのです。また、GIAは昨年より半年経過したもののグレーディングレポートの再発行は行わないといっています。つまり彼ら自身もグレードの不均等には気が付いているという事でしょう。

 総合すると景気を考慮し、現状のダイヤモンドに対するカルチャーを考えるとまだまだ局面的には厳しいものがあるでしょう。しかし、その分付加価値の創造や取り扱う内容によっては良いチャンスであるともいえるわけです。今年後半には価格の上昇が期待できる要因もあります。それは円安ですがある意味向かい風でもありますが、向かい風は場合によっては好機になることを忘れてはいけないでしょう。

 今年もよろしくお願いします。

http://diamond-exchange.jp


 

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