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2016年3月19日土曜日

家宝!?

 今週は3店舗ほどお客様と販売員の為のジュエリー口座を開かせて頂きました。販売員とお客様が同時に話を聞いていただいて同調をして頂くことが今回の趣旨でしたが、ことのほかジュエリーの発祥と本来の意味を御理解頂き、贅沢品ではないという言葉には反応を頂きました。

 ゲルマン地方には宝物が根付かない家系はやがて途絶えるという言葉がありますが、これは日本でいう『家宝』を指すのですが、家具にしても宝飾品にしてもその家系で大事にしている物を受け継ぎ、語り継がれなければやがて途絶えていくという事です。

 そのためにはその受け継がれるもの自体が良質の材料と良質の技術で造られ、耐久性があることであったり、皆が魅力を感じるものではなくてはならないわけですがそういった意味では立場上宝飾品が一番良いという話なのですが、単なる贅沢品と思っていた方達にはちょっと意外だったようです。

 ジュエリーには本来家系や家紋を示す役割があり、その部分での話だったのですが、販売員にとっても贅沢品ではなく、実用的な目的の物を販売するのだという意識は少し販売に対してのプレッシャーが軽くなったように感じたようです。

 何事においてもそうですが、コツコツと繋いでいくという事は現代では軽んじられているように感じますが、ある意味宝飾品からその部分を取ってしまったら、アクセサリーでよいという事になってしまいます。その為にも販売する側はジュエリーの品質管理や材料の管理をきちっとしなければいけないし、価格で売ろうなんていう考え方はことさら宝飾品の売り方として似つかわしくはないという事もわかるでしょう。

 宝石に何故耐久性が必要で、美しさと希少性が必須条件となるのか。それは単純に時代を超え、皆に愛されなければいけないし、造りが重要なのもやはり時代を超えなければいけないからです。

 当たり前の宝飾品の条件が当たり前でなくなった現代において宝飾品の販売が難しくなったのは解る様な気がします。売る側も買う側も本来の価値と、意味を理解していないのだと思います。

 車でいえば本来は走って移動するものなのですが、途中からインテリアやデザインに傾倒するあまりに、売れなくなったので価格競争に打って出たら気が付いてみたら走らない車を売っていたといった感じなのでしょうか。皮肉が過ぎましたが・・・。

 しかし、本来の意味と価値から外れてしまうとどんなものでも販売することは難しくなります。
今回のセミナーでは時間が短かったとはいえ有意義な時間を過ごせたと感じ、機会があればいずれ又という気持ちになれました。http://ameblo.jp/diamonrow

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