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2015年4月2日木曜日

投資用ダイヤモンド⁉

 先日ダイヤモンドを投資用と考えた場合どのようなものを持つのが良いかという、お客様の問い合わせがあり、お答えしましたがそれぞれの状況により一言でいうには難しいものがあります。

 NYからのダイヤモンドレポートを見ると投資用とされるダイヤモンドの金額が全体の10%に迫ろうとしているとの事ですが、これをどう解釈すればよいのかという事です。つまり、、本当にお金を持っている人々は単なる贅沢品として購入しているのか、それとも投資用としているのかは購入理由を確かめている訳ではないのでその判別は難しいのです。

 それでは何も根拠に投資用としているのかというと一番はオークションでしょう。日本での質屋さんやリサイクル屋さんが行っている、いわゆる『市』のようなものではなく、世界基準で行われている、例えばサザビーズとかクリスティーズのようなものを指すのです。両社以外にもジュネーブや香港などでも世界基準のものが最近では多く行われています。

 最近のNYでの上記の両社落札内容を見ると、ctのG、Hカラー、VSアップの物から上のものが落札をされております。以前から書いておりますが1ct以下の物に関しては市場環境があまりにも影響をされることを考えるとあまりオークション用としても向いてはいないでしょう。

 もっと言うならホンコン等のアジアを中心にしたマーケットではもう少し上のものが望ましいと思っています。中東をはじめチャイニーズマネーが流れ込んできていますので、どうしても扱う物のミニマムが高額になってしまうようです。主催者としてもあまり低額のものでは意味がないですからね。

 そこで、どれくらいの物であればと考えると、経験から言うと、まず、ファンシーカラーに関していえばピンク系であれば1ctもしくはそれ以上、ブルー系であれば0.5ct以上、イエロー系でいえば2ct以上といえるでしょう。

 それ以外の物に関しても希少性にもよりますから一概には言えませんが、グレード的にはファンシーカラー以上の表記という事が前提ではありますが、最低でも1ctを超えていることが条件になるでしょう。

 但し、前回も書きましたが、GIAであれ、他の鑑定機関であれ、色に関しては主観になりますので、その辺の事の考慮は必要になるでしょう。時間を変えて何回か無駄ではありますがレポートを作成依頼することも必要かもしれません。本当に無駄な事ですが、現在必要悪になっている以上は仕方がありません。

 ファンシーカットに関しては色の強弱にもよりますが白いものであれば3ct以上、多少色のあるものであれば5ct以上というのが目安にはなるでしょう。何よりも美しいという条件は外せませんが。

 ラウンドに関しては上記もしましたが、オークションの場所によっては2ct、GHカラー、VS以上という事になりますが、間違いのないところでいえば5ct以上の美しいところという事になるでしょう。
あくまでも一つの目安ではあります。

 もし、オークションという事を考えなければ一番流通をしている1ct以下を沢山持ち、販売にかけるという手もありますが、利幅やその手間暇を考えるとあまり利口な方法とは言えません。

 全体的に言えることは大きさはやはり一番の希少性であり、一番の投資要素になりますし、その上での美しさを考えると可能であれば常にグレードは別にして、美しい事を前提に10ct以上の物を複数年所有することが一番望ましいといえるでしょう。

 大雑把ではありますが、経験からくる投資用対象のレンジは以上という事になりますが、環境の変化によってはもっと範囲が増えるかもしれません。今後の展開次第でしょう。
http://ameblo.jp/diamonrow/

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