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2014年4月4日金曜日

バーゼルフェア!?

 世界で最も歴史があり、ジュエリーフェアの最高峰といわれる、スイスのバーゼルフェアも幕を閉じ、ダイヤモンドが中心ではないのですが、やはりそこでもダイヤモンドの品不足等は感じられたようです。

 シンジケートの方も今後しばらく原石のコントロールをしながら市場を見ていくとの方針も打ち出さし、しばらくの間はなだらかな上昇を演出していくようです。しかしながら5ctsアップの品不足や、変形等の米国での重要の高さを考えると今後も興味深い状況が続きそうです。

 ところでバーゼルフェアは時計の展示会としてスタートしましたが、現在のような形になったのは1972年からといわれています。現在ではバーゼルの会場の他にチューリッヒ郊外にも会場がありいよいよもって大きくなってきたような気がします。

 規模においてはラスベガスや香港に劣りますが、宝飾と時計の展示会としてのレベルはやはりバーゼルが一番だと言えるでしょう。多くの出展業者は国境を挟んだドイツから毎日のように通ったりと宿泊施設もままならないほどの混雑状況に田舎町であるバーゼルはなるのです。

 早い人々は数年前からの予約で市内のホテルをおさえており、我々も会場に行く場合はチューリッヒに宿をとり、一時間かけて毎日通っています。今年は参加が出来なかったので、会場前のホテルのレストランで提供するこの季節ならではのホワイトアスパラを賞味できないのが残念です。

 小生が社会へ出て最初に就職したところがスイス時計の輸入商社だったこともあり、バーゼルに対する思いはある種畏敬の念すら抱いているところもあります。しかし、その後ラスベガスのJCKの日本代理店やニューヨークのJAショーに出展をする頃になると何とかバーゼルフェアに負けないようなものが出来ないかと思いを巡らしていた事を思い出します。

 現在では訪問をするだけの立場ですが、やはりバーゼルフェアはステージが一段違うような気がします。その後に開設された同時開催のジュネーブの時計宝飾フェアはまた一段と雰囲気があり、現在の日本の業界が忘れた本来の宝飾業の神髄が感じられて、居心地のよささえ感じます。

 日本の業者もその世界観をもっと勉強し、またその存在さえ知らない人達は本当の宝飾業を知る為にも一度訪問をする事をお勧めします。

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