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2014年4月23日水曜日

ダイヤモンドの売り方!?

 

 ある販売員さんが
『ダイヤモンドの販売は難しいですね。4Cの説明をしたら大体終わりですからね。』
と話しかけてきました。

 
 最近よく耳にする話ですが、『色石に関しては?』と尋ねると

『色石は好みもあるし、ある程度はお客様に合わせて上等の色の説明を出来るし、
 何より色として合う合わないの説明ができますからね』
という答えが返ってきます。

 本来4Cのグレードの勘違いから始まっていることですが、ダイヤモンドも色石も基本的には説明や販売方法は変わらないのです。4Cの説明がセールストークになっていること自体が勘違いなのです。

 いつも言うことですが4Cのグレード表示が価格を決めているわけではなく、色石に比べて違いが分かりにくいものなので知識のあまりない販売員が価格の違いを説明することができるように文字化したものがグレード表示であるわけです。

 もしちゃんとした知識を持っていたならば、4Cのグレード表示は必要のないもので、現に色石の場合はグレード表示があるわけではありません。それでもちゃんと販売されています。

 つまり、ダイヤモンドの販売方法も色石の販売方法も大差はありません。お客様の中には黄色いダイヤモンドの方がお好きな方もいますし、大きいサイズの方が好まれる方もいます。

 ダイヤモンドのグレード表示の説明をすることによりかえって販売を難しくしている局面もある訳です。どちらが良くてどちらが悪いということでの説明はあまり感心しません。すべてをちゃんと説明すればよいのですがカラー、クラリティー、カットどまりの説明で終わる為に"小さくても品質の良い方がいい‼"という勘違いが生まれる訳です。

 婚約指輪等のその瞬間だけを切り取れば決め事として上質な方がよいということになるのですがそれは宝石としてではなく婚約指輪としてということです。しかし、長い人生の思い出として買うのなら生涯身に着けれるものをすすめるべきでしょう。多くの女性は年齢とともに婚約指輪をすることもなく、大きめなサイズを求めていくようになります。

 我国独特のマニュアル化した販売方法は本来の価値や意味を惑わすことにもなります。現に色石では多くの販売員が自ら工夫をして販売をしています。ダイヤモンドも同じこと言えるわけで、自らの感性や知識(より知ることは大事ですが)で販売やお客様の感性を大事にした説明は際限なくあるはずです。

 
 真珠に関しても同じような間違いを犯しているようで、何かのセールポイントを作りたいのだろうが"花玉"のような表現を使い、またしても言葉でまやかそうという感じがしています。

 いずれにしても自ら表現や知識を身に付けることはプロとして当たり前のことですが、その事自体で販売することが大事なわけでレッテルやタグをあまり頼らないようにした方がよいのではないでしょうか。そうすれば限りない販売方法がある訳です。

 もちろん、お客様に予算が多くあるのであれば多くのことは解決をするのですが・・・・。

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