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2014年4月24日木曜日

グレードの推移!?

 前回、ダイヤモンドのグレードについて価格を決めるものではなく、価格の違いを説明するものと書きましたが、この違いは世界一率であればグレードにより価格が決まるといっても過言ではありませんが(流通、経済、為替等の事情は除く)多数の鑑定会社や多数の資格と多数のグレーダーによるものであればそのことを前提に価格が決まる訳がないという意味と宝石は本来そういうものではない…という意味で書いています。

 一つの環境条件下であれば価格の違いを説明するということで道具としては問題はないと思いますが十分ではないということです。

 現在のように宝石としてというよりも投資や財産保全という意味でのグレード条件は世界が認める一定条件を満たしているという元ではグレードが価格を決めるといってもよいのかもしれません。

 しかし、実際にはG.I.A等のグレードを条件にオークション等で価格が決まっていますので、両方の言い分が通るのかもしれません。つまり、グレードが価格を決める目安になっているということと目安ではあるが、それにより自動的に価格が決まっているわけではないということです。

 グレードの導入期は誰もが価格の違いを説明を出来なかったので、各々の販売会社がG.I.A
グレードをもとに独自の表示方法をとり、価格の違いを誰もができるようにしていたのですが、途中から中立とか第三者といった一見フェアな感じのする言葉を使い,販売会社が最後の責任を逃れるために民間鑑定会社のグレードを重用しはじめたのです。

 しかし、残念ながら鑑定会社も利益を追求するビジネスとして行っている以上大量に依頼を出す販売会社の内容は甘くなりますし、時には同じ鑑定会社が以前とは全く違ったグレードを出すことにより社会問題にさえなったこともありました。

 現在はやっと本来の仕事の意味を理解してきたのか、余り極端な違いは減ってきたようですが、まだまだ責任を逃げようという要素はあります。

 
 また、セッティングしたダイヤモンドのグレードに対しては責任を持つことはありません(石留段階で疵がつく場合があるので)が何らかの保証でもないことをもっと明確にするべきでしょうね。

 
 実質的には販売会社が責任を持つものなので出来るのであれば販売会社でグレードをつけることが望ましいのでしょう。自らのグレードは甘くなるといわれますが経験上は逆で外から指摘をされないように厳しくなるのが傾向です。

 結果的に責任逃れという部分が多くの理由だと考えられます。ただし、現在のGIAおよびメジャー鑑定会社は以前よりはるかに研究は重ねられ内容的には十分に充実はしていると思います。あとは人の問題だけでしょう。営利を追求してはいけないということもないわけで、あとは倫理が真中にある業種であることを理解してもらえれば良いだけです。但し絶対的なものではないことは明記しておくべきだとは思います。

『時と場合によってはグレード結果は変わります』とね・・・・。

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