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2013年10月23日水曜日

分類違い!?

 『わぁ~、感動しますわ!!』
先日お買い上げ頂いた3CTのプリンセスカットのリングが出来上がり、早速ご来店を頂いて、ご覧になっての最初の一言でした。

 『私は出来上がった物のイメージも湧かないし、デザインも考えられないので最初はどうしようかと思っていたんですけど友人が髙木さんに任せておけば大丈夫よと言っていたのでお任せしましたけど想像以上でした。』

 『ありがとうございます。喜んで頂いて嬉しいです。』

 多くの場合オリジナルの宝飾品を造る事はないので喜んで頂く事がほとんどですが、ほとんどのお客様が言われる事は衝動買いや強く勧められて購入したけど結局飽きてしまいますという事です。

 私は、元々基本的な考えをしていたい方なので、石が先に有りきといった考え方をします。つまり、本来のジュエリーとは著書にも書いていますが生活の中からの実用品として生まれています。それが豪華な贅沢品となってきたのです。昨今のデザインとか意味の解らないテーマが優先する物とは少し考えを異にしています。

 宝石いわゆるGEMは本来美しさの不思議や希少な物として時には宗教的であったりもしますが多くの場合は権威や誇りの象徴として存在してきました。それを身に付ける方法としてジュエリーと合体しました物が現在のジュエリーになっています。

 それが、いつの日からか小さな宝石が単なるジュエリーの素材としてしての存在になってきた事もあり、粗悪な物が使用されたりするようになると単なる色付けの存在でしかなくなりました。

 何が言いたいか言うと裸石で選んだ物は石で選んでいるので飽きが来ないという事です。多少のデザイン性があったとしてもダイヤモンドそのもの魅力に飽きはないという事です。

 今回のデザインに関しても一見奇抜に見えるようですが3CTという大きさも加味し高さが出ないもので、角のあるカットなので当たりが出ないようにと合理的考えた結果できたデザインです。上部から見るとほとんどダイヤモンドしか目立たないという石を生かした物になっています。

 『今まではお高いものですから、これなら車が買えるわ・・とか、マンションが買えるわ・・・とか思っていたんですけど、おなじ土俵でダイヤモンドは考えてはいけないという事が良く解りました。こんなにうれしく思ったり感動したりする上に、車や家みたいに古くなったり、修理代が掛かったりという事もなく、ましてや株や証券みたいに紙屑同然になったりする事はないですものね。それにいざという時には・・・・うふふふふ・・・。』

 彼女が言いたかったのは今後は良い意味での財産保全になるという事を考えていたみたいで、真にその通りだと思います。昨今のダイヤモンドの値上がりや少なさを考えると彼女の考える事をより実感する時期が早く来ると思います。

 3CTのプリンセスカットは国内でもそう多くはありません・・・というより見つけることも難しくなってきています。良い時期に良い物を御紹介できたと思っています。

 そして、同じ高額品でもただの贅沢品ではなく実用性のある物である事を御理解いただいた事が非常にうれしく思っています。既に大きなサイズのダイヤモンドは分類が違うのです。

 

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