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2013年10月3日木曜日

ダイアモンド都市鉱山!?

 先日、TVで日本がダイヤモンドの都市鉱山化しているという特集があったそうですが、内容は既に過去の物・・。

 ここ数年の地金価格高騰により全国に買取屋さんなる物が数千件の数で現れました。時にはブランド品や時計、その中には勿論のことダイヤモンドも含まれています。

 多くの場合は雨後のタケノコのレベルまでに達していないお店が多く、勿論鑑定眼などはありませんので、民間卸オークションで現金で売れるレベルを想定して買い取っているだけですから、中にはものすごく安く買い取られた物も多く存在します。

 特にダイヤモンドに関しては見る眼のあるところはほぼ90%はありませんから、損をしないような値段を付けています。時には数百万円の価値ある物を数万円で買い取っている事もあります。しかし、彼らが沢山の利益を取っているかというとそうではなく、それに眼ざとく手を出すプロが沢山いる訳です。

 つまり、全国の買取屋さんから集められたダイヤモンドが卸のオークションに出展され、それを海外のバイヤー達が買取に来る訳です。これを一部では都市鉱山と言っている訳です。

 特にインドのバイヤーが多いのですが、彼らはダイヤモンドビジネスの歴史は古く、鉱山が枯渇してから数百年を経ていますが、研磨産業は脈々として生き残っていた訳です。しかし、以前は子供たちを研磨の仕事に従事をさせ低賃金で一部の業者が利益を手に入れるという構図でしたが、
既に研磨をされたダイヤモンドを安く手に入れる事の出来る鉱山は彼らにとって魅力な訳です。

 しかし、実際にはピークを過ぎを過ぎた日本市場からはそれほどのダイヤモンドは入手困難になってきたのですが、既に研磨を縮小していたインドでは働き手がいなくなっており、。特に子供に違法労働させる事は世界的にも御法度になってきている為に、ダイヤモンドの流通在庫が減り、さらにロシア以外の産出国からは産出量減のニュースが入り現在の値上がりにつながっています。

 勿論、全てのサイズが値上がりをしている訳ではなく、小さなサイズは物によっては値が下がっている物もあります。但し、数%のレベルで、トタール的にはやはり値上がり基調です。

 一時の都市鉱山ブームで多くのバイヤーが海外からきて大手を振っていました。日本の業者はむしろ縮小傾向にある中、特にインドからの業者は特に目立っており、国税の競売にまで参加をし、ダイオヤモンドを落札し、海外で利益をあげています。

 本来であれば日本でおとされるべき利益が日本の業者の知識や経験の少なさから海外に持っていかれている訳です。勿論、彼らのダイヤモンドの歴史は古いのでダイヤモンドが何よりも換金性があり、目減りが少ない事を熟知しているので出来る事です。

 ここで言える事はダイヤモンドはやはり価値があり、換金性も高く、価値がゼロにはならない事を示してくれたという事です。今後の日本の市場に関しては意味のある事でしょう。

 そして、都市鉱山といわれる事のないようにしなければいけません。決して尊敬や羨望の目で見られている訳ではありません。むしろ日本の市場の幼さに皮肉を込めての言葉なのですから・・。

 TV局も良く考えて、中身を吟味してほしいと願います。

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