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2013年9月24日火曜日

不思議!?

 昨日、友人の娘さんが来ていた、話をしているうちに将来について迷っているとのことですこし話をしました。彼女は美大を卒業後目指していたテキスタイルの仕事をすべく、タイの繊維工場に数カ月とどまったりと活発に活動を行ってきました。

 『何故に迷いがあるの、今まで一生懸命にやってきたのに…。』
と私、

 『そうなんですけど、予定では26歳までにはきちっとした仕事にしたいと考えていたんですけど後4年間では難しいかなぁ・・と思って』

 彼女曰く、色々と知れば知るほどまだまだ知らなければいけないことが多いと考えるようになって、基本的には好きだけではだめでビジネスにならなければいけないと考えるようになってきたらしい。

 基本的にすべてを知る事は難しく、経験や知識で何を生み出せるかが基本的なビジネスマインドである事とを話し、物であれシステムであれ創造する事が基本で、その創造したものが世間に受け入れられるかどうかだと思うよと話すと

『髙木さんのお仕事はやはりデザインとか造り方でですか?』
と聞かれ、

 『天然のダイヤモンドは人が造れる訳でも、進化させる事が出来る訳でもないし、販売に関わるシステムもほとんどやりつくされてきたので、難しい事をしているとは思っているよ』
と話しながら、私自身も首をかしげる思いでした。

 人にとっての必需品である事が前提でビジネスは行われている訳ですから、精神的にであれ物理的にであれ、何らかの必要とされる価値がそこになければビジネスにはならない訳ですが、皆がマネをし、過剰になったり、使い古されたものには誰もお金を払わない訳です。

 ダイヤモンドは創造できるものではありませんが、マネが出来たり、過剰になったり、使い古されたりする物でもありません。しかし、ビジネスのチャンスとしては非常に狭い範囲のビジネスである事も事実です。

 物理的な将来は限りなくないビジネスでありながら、何故か疲弊、消耗するビジネスでもない事も事実です。それは過去の歴史が証明しています。

 物理的には変わらないダイヤモンドですが、世界観という観念的価値が消える訳でも創造できない訳でもありません。しかし、そこに物が存在する分厄介なビジネスである事も事実です。

 若い女性のものすごく単純な疑問が自らのビジネスを振り返るきっかけになり、如何にも不思議なビジネスに自分が就いているような気分を感じた一日でした。

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