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2018年9月17日月曜日

ショーメ展(ガッカリ)⁉

 昨日、本日が最後という事でフランスの老舗『ショーメ』の展覧会みたいなものを丸の内の三菱1号館美術館で開催をされていましたのでちょっと覗きに行ってみました。

 正直びっくりしました。休日とはいえこれほどの来場者がいるんだと感心するような状況でした。

 いつもこの類の展覧会を見て思うのですが、来ている人々を外見で見る限りですがあまりジュエリーに日ごろから関心をお持ちの感じではない感じの人が多いという事です。

 イメージから言うと普段からジュエリーに興味を持ち、自らもそれなりに身に着けているいる人が多いのかなと思うのですが、そうではなく中にはおよそジュエリーには縁のなさそうな男性や若い人々が多いのです。

 若い人々はジュエリーの勉強中という事も考えられますが、それにしてもそのテーマにはそぐわさなさそうと言っては失礼ですが、びっくりします。

 それにもましてビックリというかガッカリしたのはその内容でした。残念という意味であえて言いますが、展示品の一貫性の無さと説明書きのあやふやさです。レプリカがあれば直近の新製品もあれば『ショーメ』とは全く関係のない肖像画が飾ってあったりと無理くりと展覧会にした感じがしました。

 ショーメと言えば若き日のナポレオンを助け、のちに皇帝になる際の載冠式の際に王冠の制作の依頼をしたところから皇帝御用達になったとされていますが、実はその辺の歴史があやふやにしか説明されていません。実はこれが正確な情報とは言えないのであやふやな感じがするのでしょう。

 実はこの物語は1780年にサントノーレ通りにあったエティエンヌ・ニトという職人の小さな宝石店の物語であり、その100年ほど後の1885年にそこにいた職人でもあったジョゼフ・ショーメの名前から『ショーメ』と名乗り始めたわけですからその一族でも何でもない訳です。

 さらにはバンドーム広場での営業はその際からであり、いくつか疑問を持つような煮え切らない歴史の背景があります。

 つまり、『ショーメ』イコールナポレオン物語で、更にはバンドーム広場で最も歴史の古い老舗ブランドと説明はなっていますが、エティエンヌ・ニトの時代の1780年から数えてという事ですから、それは一般的に言えば『ショーメ』としてではありません。創業一家が名を変えたというなら別ですがそうではありません。

 ですから130年余りの歴史と考えればそれほどの展示物もないでしょうし、京都であれば幼稚園くらいの扱いしかされな程度の歴史ということになります。

 元々のニトの店を引き継いだのか独立をしたのかで中身が変わります。展示品を含め、その歴史の説明についてもあやふやなものが多いので、なぜかガッカリをしたのでしょう。出来ればその背景を明確にしてもらいたいものです。同じ論法でいえば私のお店は200年以上の老舗という事になります。ぜひ明確にしてほしいものです。
https://ameblo.jp/diamonrow

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