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2018年9月3日月曜日

宝飾業界の分散化⁉

 昨今の景気状況の中宝飾業界の分散化が始まっています。

 特にダイアモンドに関してはブライダルを中心に扱っているところはほぼブライダル業態に特化し、通販業界に特化しているものなども顕著です。更には日本ジュエリ協会の体質にもよるのでしょがアクセサリー業界との共存的な分野も目立っています。

 特に昨今話題のCVD(人造ダイアモンド)の顕著さからアクセサリー業界ではCVDの扱いについては殆ど抵抗がないようですが、多くの日本ジュエリー協会の加盟社はこのことに関しては戦々恐々ととしているようです。

 しかし、現実には先日の日本ジュエリーフェアを見てもアクセサリー業界との混在は免れることはできないような状況ですから、新たに真のジュエリー協会が設立されなければ難しい状況です。

 また、体質的に宝飾業界であっても長年の環境や世代の変化により本来の宝石業とはかなりかけ離れた状況になっていることも事実です。多くの場合若い本来の宝飾の最盛期を知らない人たちが現業界の中心になっているために運営も難しい状況でもあるのです。

 今まで一緒くたにしてきた業界はそろそろ明確な線引きが必要なのかもしれません。多くの百貨店は統合が続き、多くの運営会社は宝飾業にそれほど重点をおいてはおりません。以前の売り上げに困ったら宝石部に頼るといったを状況をやはり今の経営者望みません。

 多くの場合効率の良い物販を中心においた運営がなされていますので、外商部も多くの百貨店ではそろそろのけ者扱いになっています。そうなると多くの高額帯の宝飾はブランド店か専門店に流れていきます。

 また、高額帯と言えば多くの売り上げは高額時計に集中し、宝石はお飾り程度しか置いていない百貨店も多くあり、とてもではないけれど高額品を売る状況にもありません。しかし、宝飾品の顧客がいまだに存在する事も事実です。ただそれらの顧客に提案するだけの商品がないというだけです。

 このままだと本当に本来に日本の宝石店は宝飾業界の分散化の中からさえはじき出されるのではないかと懸念をしています。

 そして、更には投資用ダイアモンドの台頭によるダイアモンド業界の分散化も明確になってくる日も近いのでしょう。

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