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2017年5月7日日曜日

ダイヤモンドはどうなる⁉

 近年、ダイヤモンドの平均年間生産量は約1400万カラットで金額にして約1兆5千億円ほどになるのですが、ダイヤモンドは無くなりませんからどんどん市場に余っていく計算になります。ただこのスケールの規模はここ数年の事で以前からこんなに生産をされていたわけでもありません。

 しかし、ダイヤモンドが世界市場に増えてきたことは間違いがありません。バランスというものはおもしろいもので生産高が大きくなっても中国や新興国の需要が増えていき、やはりダイヤモンドの供給過剰という事ではありません。ただし、ここのところの景気の動向もあり流通在庫が一時的にだぶついて増えていることは確かです。

 更には世界10大鉱山等の生産量も横ばいですが、それ以外の鉱山からの採掘が多くなっているという面もあります。つまり、生産ラインはそれなりに確保されているという事になります。

 それでは今後ダイヤモンドはあふれかえって価値が下がるのではないかという懸念もありますが、実際には資源には限界があります。現在は歴史上最もダイヤモンドの生産が行われている時ですが、今後数年後には生産量が減ってくることは否めないでしょう。

 過去にも枯渇をしていった鉱山はいくつもあるいます。間もなくその歴史に終止符を打とうとしているアーガイル鉱山などもその例です。歴史上インドやブラジルにおいても南アフリカの多くの鉱山においてもその痕跡は残すものの今は枯渇をしています。

 例えダイヤモンドの量が増えてきても、これも不思議なものでそれでは100cts以上のダイヤモンドがどれ位採れますか?無色のダイヤモンドがどれ位採れますか?無傷のダイヤモンドはどれ位採れますか?といった風に考え、さらにはその条件が揃うものはどれ位ありますか?という事になればそんなには豊富に採れるわけではありません。

 つまり、以前であればポインターであっても良質な物であれば崇められましたが、それは経済的事情だったり、時代の兼ね合いもあります。ただ今後はいつも言うように宝石のダイヤモンドとは何ぞやというように、大粒であり、特殊な色であり、品質の良さであったりと限定的な条件が加えられていくという事になるでしょう。

 以前にように『小さくても品質の良いものを』という日本人の考え方は今後ダイヤモンドを持つ上で決して褒められた方法でもありません。もし、販売員がそのような薦め方をしたとするのであれば騙そうとしているのか、無知なのかのどちらかなのでしょう。

 いずれにしても生産量が増えていることは間違いがありませんが、宝石の条件である希少性を考えたときにはそれほど増えるとは思いません。色石のように希少石ですといって数年後にぞろぞろと出てくるという事はほとんど考えられないでしょう。
http://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp
 

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