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2017年5月1日月曜日

ロシアのダイヤモンド⁉

 ロシアにはアルロサ鉱業会社という世界最大になったダイヤモンド採掘会社があることは知っている人も多いと思いますが、今ではロシア国内に関わらずアフリカやその他の国の鉱脈に関与し、さらには小売業にまで進出を企てています。

 最近ウラジオストックに営業所を設け、日本市場への足掛かりとも東南アジアへの進出基盤ともいわれていおります。勿論アルロサ自体はすでに日本での業界関係者へのプレゼンテーションは終わっており興味を示していることは事実です。

 日本企業自体も旧ソビエト連邦時代から取引をしているところもあり、それほど目新しいことではないような気もしますが、より積極的にアプローチが始まったことは事実でしょう。

 ロシア産のダイヤモンドといってもサハ共和国産出のものが多いのですが特長として綺麗な結晶をしたものが多いのですが、一方でアフリカ産の物よりは柔らかいという説もあります。柔らかいというより硬度は10あるわけですが靭度が劣るという意味ですから欠け易いという事でしょう。

 40年ほど前に在籍をしていた会社が一部輸入を行っていましたが、アトリエの職人によると石留の際に欠け易いという事も指摘をされていました。グレーダーの多くがカラーグレードに影響のない程度にグリーンがかっていることも指摘されていました。

 その後大きな事件があり、当時は『ベルギーダイヤモンド事件』と呼ばれ、同時期に起きた豊田商事事件との関わりでネットビジネスでのダイヤモンドを販売という本家のベルギーとは関係のない商売絡みの事件が起き、その際のダイヤモンドがロシア産といわれていたのですが、時にダイアモンドの査定を警察に協力をしていた立場であった私からすると、これはその時に確信を持てなかったのですがロシア産の人造ダイヤモンドであったことは容易に想像がつきます。

 何故なら当時はソビエト産の人造ダイヤモンドの噂は聞いておりましたが完全な看破方法もなく、ダイヤモンドであることは確認が取れましたのでそれ以上に踏み込むことはありませんでした。ソ連崩壊後情報開示の中で人造ダイヤモンドが相当量流れていたことが解りました。

その後、その製造機械の多くはアメリカ企業に売り渡され、今のCVDの基礎となっています。

 現在はアルロサ自体も2000億円を超える企業でもありますが、今回の西側諸国によるクリミア半島関連の制裁企業の300数十社の中にアルロサが入っていないことに何らかの事情が十分に考えられると思っています。

 いずれにしてもロシアという国は得体のしれない国であることは間違いがないようです。
http://ameblo.jp/diamonrow

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