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2017年5月30日火曜日

ご婦人が望むもの⁉

 今朝久々にみかけた人がいます。かつてこのブログでも紹介をしたことがありますがイケメンのホームレスらしき人です。それは当店がある自由が丘の事です。

 自由が丘でホームレス。ちょっと意外な気もがするかもしれませんが3年前ほどにご紹介した時には結構ご存知の方も多かったようです。

 背が高くロン毛で多分40代前半くらいだったと思います。いつも何気に出勤時に眺めておりましたがいつもご婦人とお話をしているようで当時は近所では評判だったようです。随分と長い間この界隈で生活をしているらしく誰か彼かが食べ物を持ってきたり話相手になったりしておりました。

 勿論そのお相手にというのは常にご婦人でした。そしていつも私は女性というものは不思議なものだなと思っておりました。ここからは偏見かもしれませんのでご容赦ください。

 男性に対して汗のにおいとか野性的なとか表現としてはあまり綺麗な表現とはならないはずのものに女性は魅力を感じるようです。この男性もどちらかというとではなく完全に汗臭く、野性的でした。

 一方男性には女性に対しての魅力は清楚とか色気といったものを主体として考えるのですが、普段展示会などでもご婦人たちはどう見ても不潔そうに見える若い男性の販売員とでもとでも嬉しそうに話しているように見えます。

 年配からのやっかみかもしれませんが、決して小ぎれいとは言えない業界の若き販売員たちとの会話が至極楽しみなようです。勿論皆が皆そういう事ではありませんが・・・。

 話はそれましたが、そのホームレスはここ一年余りほど姿を見かけることはなかったのですが、駅を降り事務所に向かって歩いていると格好の良い男性が歩いてくるのです。それは髪を短くかつてはいつも黒のTシャツにパンツという姿だったのですが、今朝は黒のパンツに白いTシャツ姿というさわやかな服装でした。

 なるほど格好が良いなと思いながら、ご婦人達にはこのような姿が想像できていたのかなと感心もしたりでしたが、反面イケメンであればその外観や環境などはご婦人達には関係がないのかなとも思いました。

 ただ少なくても男性にこの逆はないだろうなと思います。どんなに美人でも薄汚れて臭みのある女性のホームレスに普通の男性が声をかけることはないだろうなと思ってもいます。(表現が不適切かもしれません)

 女性客の多い業界ですが、当社には男性客の割合が多いのも私の見識の無さなのかなとも反省とも言えない気持ちになっています。勿論外見で人を判断してはいけないと持っていますが臭気ではやはり判断をしてしまいます。
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2017年5月29日月曜日

無キズと無疵に準ずるダイヤモンド⁉

 宝石のダイヤモンドの価値とは基本的には希少性であることは毎回のように述べてきましたが、大きさはもちろんのことクラリティーの高さというか内包物の有無ももちろんこと大きな要素でもあります。

 フローレスこれは勿論ダイヤモンドの無キズの評価表現ですが無キズに準ずると評するインタナリ―フローレスという単語もあります。以前はフローレスだけだったんですが・・。

 ダイヤモンドのクラリティーグレードにはこれらを筆頭にVVS,VS,SI,Iという風に何段階かの評価基準がありますがそれぞれのランクの中には同じ表現であっても幅というものがあります、しかし、フローレスに関していえば内包物が有る、無いの世界ですからないという事でいえば幅はありません。

 勿論、インタナリ―フローレスに関しても厳密にいえば幅がないわけでは去りませんがほとんどないといってよいでしょう。このグレードに関しては重量を失わない程度のリポリッシュで無キズにできるものという事で表面上のわずかなスクラッチを表しているわけです。

 なぜにこのようなことを言うかというと小さければフローレスにする可能性は多くなりますが(原石の中で無キズの部分を研磨すればよい)サイズが大きくなるとその可能性がどんどん少なくなってくるわけです。

 そこで考えたのがもし1ctのダイヤモンドを無作為にある馬手その中のどれくらいの割合でフローレスが存在をするのだろうということです。これはデーターをとれるわけでもなくその資料もないわけですが何十万個以上見てきた経験からすると1万個に一個くらいの割合ではなかろうかと考えます。単純に1ctを基準にしましたが、実際にはダイヤモンド全体からするとどれくらいの割合だろうと考えると、例えば2ctは1ctよりも採れる割合が少ないわけですからその確率はもっと低いものになります。

 それが3ctになり5ctになり、さらいは10ct、30ctとなっていくとその存在確率はどれくらいのなっていくのか想像もつきません。つまり、ダイヤモンドでいう希少性は大きさは勿論のことその清澄度の高さがまさに希少性という事になります。そうなると手に入れることのできる人の確率はとてつもなく低くなりますので予算が特になければ別ですが予算があるうえでは大きくて無傷のものという事になるのでしょう。

 色はも白に近づけばとてつもない価格になりますからそれは別であるとともにそれに出会う機会自体が殆どないといってよいでしょう。何度も言いますが美しいという事を前提に考えれば大きさと無キズないし無キズに準するものを選択しても十分な希少性価値はあるといってよいのでしょう。
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2017年5月26日金曜日

ダイヤモンドの買い付け事情⁉

 世界最大のダイヤモンド採掘会社のアルロサ社の進出は目覚ましいものがあります。先日もアンゴラとの間で採掘契約が結ばれアフリカにも複数拠点を持つようになりました。一時のデ・ビアス社を彷彿させるような勢いです。

 世界のダイヤモンド事情はここ十年様変わりをしていて日本にいてはほとんどのダイヤモンド事情は耳に入りません。その理由の一つとして日本からの買い付けの激減でしょう。現在では多くのダイヤモンドはインドより輸入されておりますが、その大半は在日インド人によるものです。

 私がたびたび訪れるイスラエルにおいても日本人バイヤーを見つけることはほとんどできません。勿論日本の景気や業界に対する必要性の低下等々理由はいろいろありますが、その底辺にあるのは販売方法のレベルの低下と販売者の認識の低さでしょう。

 また卸の世界においてもその中心である御徒町ではオークションなるいわゆる金融市のような催しにほとんどのかつて海外で買い付けをしていたような者がたむろをし、その日の生業を過ごしているような事情です。

 勿論そこにはインド人たちの存在もあり、彼らが買い付けたダイヤモンドもそこには供給され、その市で手に入れたものを他の市に行きわずかな手数料を儲けるといった状況ですからとても海外からの買い付けどころではありません。

 また海外からはそれらのダイヤモンドを狙い、買い付けに来てもいます。なぜに海外からというとやはりそこにはリサイクルといった彼らにとっても採算の取れるダイヤモンドがわずかながら供給されるので少しでも安く手に入れようとしている日本人よりは原石で研磨するよりはましだと思う彼らの方が価格的に手に入れやすいのです。

 タイトルで買い付け事情としておりますが実際には現在ではほとんど日本の輸入業者はお休み状態なわけです。ただ一つ言えることはにほん日本が蚊帳の外になっている間に世界のダイヤモンド事情は相当な様変わりをしているという事です。

 展示会場などで聞く販売員のセールストークなどを聞いていてもいつの時代の話をしているのと耳を疑うような話がまだまだされています。出来る限り世界のダイヤモンド事情を伝えたいとは思っていますがあまりにも速い展開に私自身も少しためらっているようなダイヤモンドの買い付け事情です。
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2017年5月25日木曜日

人類の進化⁉

 私の周りに『あ~、人生に疲れた。』をここ十年間口癖にしている人がいます。勿論そんな悲惨なことなど起こっているわけでも何でもないのですが、むしろ幸せな変化が多くあるような気さえします。

 その度に何げなく『人生か~。』と思いながら、時々考えることがあります。それはヴァクテリアみたいな、もっと言うとアミノ酸から形成をされた人間というものが不思議でならないという事です。

 アミノ酸みたいなものが宇宙にロケットを飛ばし、町では車の運転をしているわけです。勿論何億年という歳月をかけてです。つまり、進化を遂げてきたわけです。

 一人一人の人生と考える前に人類の進化の中の一つのパーツとして考えたときに人間の人生は進化の中の一つのプロセスに過ぎないんだなぁと考えるわけです。そう考えると進化という前に進む行動こそが人生を送るうえで楽な行動なのだろうと思うわけです。

 『人生に疲れた。』という言葉を聞くたびに前向きではない考えや行動をとることによる違和感が疲れたという感じを持たせるのかなとも自分なりに考えています。

 人類は色々な経験をしながら進化を遂げてきました。感性などは例えば目から入る刺激を美しいという観念に置き換えたり、または醜いという観念に置き換えたりし、更には口に入れて違和感のないものを美味しいという観念に置き換えたりしながらに感性を進歩させてきたのだと思います。

 つまり、人類の進化の中で進化するうえで必要なものを受け入れ、更には害になる物を排除するようにここまで来たのだろうと思います。

 例えばダイヤモンドですがほとんどの人が美しいという判断をしますが、中には何の興味も示さない人もいます。しかし、あまり興味のない人でも美しいという意見に反対をする人はいません。それはダイヤモンドや自然界の中の光るものだったり色の組合わせなどを見て美しいという観念が生まれてきたのでしょうから当然といえば当然です。

 そんな考えから常日頃前向きに物を考えることが多いのですが多くの人から『楽天家』といわれることが多いのですが私自身は自分のことを『楽観主義者』と思っています。つまり、考え無く何とかなるだろうと生きている訳ではなく行う行動に対して前向きに捉えているだけなのです。

 前向きに生きることが自然の摂理ですから人生に疲れることなどないのだと考えているわけです。私たちは奇跡の連続の中に生きているといっても過言ではないのです。
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2017年5月24日水曜日

希少性⁉

 昨日、98.42ctのタイプⅡ型の原石が採掘されたことが発表されました。一般の方や少しだけダイヤモンドに詳しい方は『えっ、あまり大きくないね』と思われるかもしれませんが、確かにダイヤモンドの原石としては昨年来1000CTだとか700CTのニュースが流れていますので大したことがないように感じるかもしれません。

 ただ、タイプⅡ型となると存在自体がダイヤモンド全体の2%未満しか存在しないものですから、やはりそれは驚きです。さらに今までの大きな原石の殆どがタイプⅠ型であることを考えるとやはりニュースとなって当たり前なのでしょう。勿論業界の人々か特別にダイヤモンドに興味をお持ちの方にとってですが・・・。

 簡単に言うとタイプⅠ型とⅡ型の違いは1には窒素が存在し、Ⅱには窒素が存在しないという違いで毛なのですが、ここにきて人造のダイヤモンドであるCVDがタイプⅡ型であることからソーティングなどにその検査であるあるPL検査済と表記されていると型であるとタイプⅡ型であると判断が出来るわけです。

 タイプⅡ型のダイヤモンドは色が白く透明感があるように認識をしている方も多いようですが実際にはブラウン系の物にもタイプⅡ型は多く存在し、そのために白いものはその希少性に海外では高く評価をされることもあります。しかし、残念ながら日本ではその知識自体が業界自体に浸透もすくなくその特殊性にはあまり目が向いていません。

 今後は何かの特徴を生かしたセールスポイントの一つとはなっていくように思われますが、そこまでのレベルに業界がなっていけるのかどうかは疑問が無いわけではありません。

 業界が低迷をする中宝石の条件である希少性という事についてもい一度考えてもよいのではないかと思っています。

 100ct近いタイプⅡ型のダイヤモンドの発見という事に果たしてどれくらいの人が反応をするのかが楽しみです。
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2017年5月22日月曜日

格差⁉

 大相撲の懸賞金が史上最高となり、あの若貴時代を超えたという事ですからすごいことです。またソフトバンクグループが利益をトヨタに次いで一兆円越えという事でいかにも景気が良いという感じがします。

 景気動向もあのバブルの時代を超えて景気上昇継続が史上最高という事で景気の良いことです。皆さんの感じはどうなんでしょうか?

 一方で貧困率が先進国30か国の中で4番目という事ですが、これも16%という事で6人に一人が貧困に陥っていることになります。世界銀行の定義では貧困相当線は1日1.25ドルという事ですから今にレートで年間52万円くらいという事になりますが日本では122万円相当という事です。それにしても1日330円くらいです。

 つまり、6人に一人くらいが年間122万円以下で生活をしているという事になります。生活保護家庭4人家族で一番高い東京が生活扶助金が年間320万円を上回りますからどういう政治を日本はしているのだろうと考えざるを得ません。

 先進国で一番貧困率の高いメキシコで18%の貧困率ですが物価を考えてみてください。そして、生活をする環境を考えたときにこのままでよいのだろうかと思います。しかし、格差という名のもとに皆はそれを納得しているような機運がありますが、格差はいつの時代にもあったわけで、問題はその率とその差が問題です。

 日本の一般社会においてこれほどの率でこれほどの差がついたことがあったのだろうかと思います、つまり、以前の格差は圧倒的に金持ちが少なく貧困庶民の率が高く、殆どの人が貧乏であれば皆はあまり気にすることはなかったのでしょう。現代は決して少なくないとはいえ6人に一人の割合です。

 ただ中間層においてもその隠れ貧困層が内在していることが問題です。つまり現在は以前と違い金持ちと貧困とその中間との率が違うだけではなくそれぞれの所得に関しても以前とは中身が違うのです。

 つまり、百均やファストファッション、安売り店がその辺を支えているだけで実際には決して皆楽な生活はしてはいないのでしょう。ただこれらの販売形態がより貧困層を生み出している事実も忘れてはいけません。これらの商品に飛びつくあまり、皆の仕事や収入が奪われていることも事実です。

 宝石業界でも多くの催事屋さんたちは安売りで決して裕福ではない相手に安売りをしています。つまり、宝石が富裕層を無視しているというか相手にされていない状況を創りだし、そのことに気が付いていないという状況もあります。

 鶏が先か卵が先かの論議になりますが、これがデフレスパイラルの恐ろしいところでしょう。今これらのマーケットで稼いでいる人々はやがて自らが崩れていく入り口にいることも忘れてはいけないのでしょう。
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一流⁉

 先週末、仲間たちと久々に泊まり掛けでゴルフに興じてきました。場所は伊豆の名門川奈ホテルゴルフクラブです。

 このホテルは明治時代に建てられた大倉財閥の別荘を改装して作られたもので当時テニスやゴルフの楽しむことのできるホテルとして開業し、第二次世界大戦中に東条英機に目をつけら牛や馬を放し飼いにして牧場を装っていたという事です。最近では橋本龍太郎とエリツインの日ロ首脳会談が行われたところとしても有名です。

 いわゆる名門なわけですが私自身はゴルフを初めて10年ほどですが、それ以前から高級ゴルフクラブとして名前だけは知っており、いつか機会があればプレーをしてみたいものだと思っておりました。

 たまたま中もの一人がこのゴルフ場で行われる男子メジャートーナメントのプロデューサをしていたこともあり特別に手配をして貰いました。今は男子メジャートーナメントは安倍首相で有名な山梨の富士桜カントリークラブに移り、女子のメジャートーナメントが行われていますがどちらも某キー局で放映をされております。

 その某局にまつわる話ですが、やはりここは一流だなあと思ったのはそのプロデューサであったった仲間がチェックインをしようとした時です。彼のロッカー番号が『8』番だったのです。彼がリタイアをして早7年が経とうとしていますが、いまだに彼の貢献に対する感謝の念と配慮が行われていたのです。つまり、彼のいたキー局のチャンネル8を彼に提示をしたのです。

 景色はもちろんの事おもてなしもやはり一流は違うという事を改めて感じてきた次第です。プレー中に広がる太平洋の景色やその境目でもある海岸線の美しさはやはりみなさんを魅了するでしょう。スコアは別にして・・・・。

 コンシェルジュ、景色、一流に身を置くことの心地よさは何とも気持ちの良いものです。
 

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2017年5月12日金曜日

ダイヤモンドの指紋⁉

 先週WDC(世界ダイヤモンド協会)よりダイヤモンドの指紋についての発表があり、今後はダイヤモンドの産地や鉱脈を特定する技術がほぼ完成を見ているという事です。

 これは深読みをせずに単純に考えると過去のキンバリープロセスで補えていなかった部分が補われるとともにダイヤモンド業界の安定につながるだろうと考えます。

 紛争ダイヤモンドにおけるキンバリープロセスに関しては世界のダイヤモンド業界は紛争地のダイヤモンドを扱わないという国際条約であったのですが実際には有名無実であったことは皆が認識していました。

 それは原産地証明とサプライヤーの良心だけを当てにしていたものなのですが実際には日本も加盟をしていても輸入されるときにはシッパーのインボイスが付いてくるわけですからその真偽は解りません。

 数年前に多くの宝飾店で『当店では紛争ダイヤモンドは取り扱いません』というポスターを掲げていましたが、まさに海外から見れば嘲笑の対象でした。私自身も多少冷ややかな目で見ていました。もし消費者からその証明をしてくださいと言われたらどうするのだろうと思いました。

 日本では一部の例外を除いては自分のところで輸入をしているところはありませんし。輸入元ですらそれ紛争ダイヤモンドなのか否かは証明できません。ましてや取引所を通ったものは・・。

 今回の発表ではすでにピンクダイヤモンドに関しては特定技術は完成されており、他のダイヤモンドに関しては時間の問題であるという事です。この産地特定技術を持ってダイヤモンドの指紋制度といっているわけです。

 さて、この技術が完成されることにより産地が分かり、紛争地区のものは排除をされるわけですが、さらには闇で働かせられていた人々の人権なり職権なりが確立をしていくことが想像されます。

 つまり、ダイヤモンドの採掘をしてそれをビジネスにするにはすべてが正式な物でなければなりません。結果紛争ダイヤモンドは誰も手を出さなくなりますのでイスラム原理主義者やアフリカ等の独裁国家などの一部権力者の闇金をある程度規制する事が出来るようになります。

 ただどの程度の精度なのかについては言及がされていないのと、WDCのプレジデントはロシアのアルロサの幹部であることを考えるとその先には何がと勘繰ってしまいます。

 いずれにせよコーヒー豆なども一時はマフィアの資金源だったものが産地証明の精度が上がったために産地の収穫者たちの立場が明確化され、世界に通用するまともなビジネスになったようにダイヤモンドも現地の人々を苦しめるのではなくまっとうな仕事として現地に貢献できるようになることを望むものです。
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2017年5月11日木曜日

ダイヤモンドと希少性⁉

 ダイヤモンドに関しても他の宝石に関してもよく希少性という言葉が使われますが、希少性というものなんだろうと考えた時に数字で表せるものなのか、はたまた需要に対して供給の量なのか?これら言葉の矛盾を感じる時があります。

 なぜならいくら存在が少ないからといって需要も少なければその価値はありません。また、ある程度の量があり人間が生きることに不可欠であれば価値はありますが希少性といことにはなりません。

 つまり、人間の欲望が存在をし、さらにはその欲望の対象のものが存在をしないという前提から希少性という事は考えることが望ましいのだろうと思います。

 よく宝石の展示会であまり見かけない半貴石等をいかにも希少性が高いかのような説明をしていますが、この言葉の使い方が適切ではないことが解ります。つまり誰も知らなく需要もないものは希少性とは呼べないわけですから皆が知らない半貴石等に希少という言葉を関することは適切ではないという事が出来ます。勿論その後の説明と実際に需要が芽生えた時に使う事が出来るかもしれませんが・・。

 ましてやほとんどの希少性というのは財なり、サービスなりに伴う経済的価値を表しますから、それらの役を持たない、ましてや処理をしてある色石等は希少性という言葉に適さないわけです。

 一方ダイヤモンドに関しては水ほど人間生活に必要ではありませんが高価です。これは水に比べて希少性があるという事になります。つまり、ダイヤモンドは財・サービスといった経済的価値があることを証明します。勿論、宝石は希少性を前提としていますのでダイヤモンド以外でもその希少性に準ずるものは当然あるわけです。

 ただ一般論としてダイヤモンドイコール希少性という事になるのですがすべてのダイヤモンドにそれが当てはまるのかというと現代の以上においては必ずしもそうは言えません。

 例えば小粒のダイヤモンドやある程度の大きさがあっても低品質のものは必ずしも希少性があるとは考えません。しかし、ある一定以上の大きさになると美しさを前提として必ずしも高品質ではなくても採掘量が少ないという意味財・サービスの伴う希少性を待ちます。

 ダイヤモンドに関してはもともと経済的価値からしても世界的経済学者が希少性の例として挙げてこられたものですが、今後に関してはダイヤモンドの中の希少性を見極めることが重要になることは否めないでしょう。
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2017年5月7日日曜日

ダイヤモンドはどうなる⁉

 近年、ダイヤモンドの平均年間生産量は約1400万カラットで金額にして約1兆5千億円ほどになるのですが、ダイヤモンドは無くなりませんからどんどん市場に余っていく計算になります。ただこのスケールの規模はここ数年の事で以前からこんなに生産をされていたわけでもありません。

 しかし、ダイヤモンドが世界市場に増えてきたことは間違いがありません。バランスというものはおもしろいもので生産高が大きくなっても中国や新興国の需要が増えていき、やはりダイヤモンドの供給過剰という事ではありません。ただし、ここのところの景気の動向もあり流通在庫が一時的にだぶついて増えていることは確かです。

 更には世界10大鉱山等の生産量も横ばいですが、それ以外の鉱山からの採掘が多くなっているという面もあります。つまり、生産ラインはそれなりに確保されているという事になります。

 それでは今後ダイヤモンドはあふれかえって価値が下がるのではないかという懸念もありますが、実際には資源には限界があります。現在は歴史上最もダイヤモンドの生産が行われている時ですが、今後数年後には生産量が減ってくることは否めないでしょう。

 過去にも枯渇をしていった鉱山はいくつもあるいます。間もなくその歴史に終止符を打とうとしているアーガイル鉱山などもその例です。歴史上インドやブラジルにおいても南アフリカの多くの鉱山においてもその痕跡は残すものの今は枯渇をしています。

 例えダイヤモンドの量が増えてきても、これも不思議なものでそれでは100cts以上のダイヤモンドがどれ位採れますか?無色のダイヤモンドがどれ位採れますか?無傷のダイヤモンドはどれ位採れますか?といった風に考え、さらにはその条件が揃うものはどれ位ありますか?という事になればそんなには豊富に採れるわけではありません。

 つまり、以前であればポインターであっても良質な物であれば崇められましたが、それは経済的事情だったり、時代の兼ね合いもあります。ただ今後はいつも言うように宝石のダイヤモンドとは何ぞやというように、大粒であり、特殊な色であり、品質の良さであったりと限定的な条件が加えられていくという事になるでしょう。

 以前にように『小さくても品質の良いものを』という日本人の考え方は今後ダイヤモンドを持つ上で決して褒められた方法でもありません。もし、販売員がそのような薦め方をしたとするのであれば騙そうとしているのか、無知なのかのどちらかなのでしょう。

 いずれにしても生産量が増えていることは間違いがありませんが、宝石の条件である希少性を考えたときにはそれほど増えるとは思いません。色石のように希少石ですといって数年後にぞろぞろと出てくるという事はほとんど考えられないでしょう。
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2017年5月6日土曜日

ダイヤモンドビジネスの最近⁉

 ダイヤモンドビジネスの近況をアウトルックするといろいろなことが起こっています。単純なことから言えばインドのムンバイとベルギーのブリュッセルのダイレクト便就航、勿論ブリュッセルはアントワープの隣町的存在です。

 また、インドの富豪であるアニル・アガルワル氏のアングロ・アメリカ株の習得、勿論アングル・アメリカはダイヤモンド中央販売機構(旧デ・ビアス)の親会社であり、その2番目の大株主になることの意味も興味深いところです。

 一方、ロシアのアルロサに関しても外為市場への参入という金融機関ではないアルロサが外国為替取引の免許を取得することは何を意味しているのだろうか?

 アルロサはダイヤモンド取引の安定と顧客へのリスク負担の軽減をはじめ、その意味を多々述べているが単純には信じることは難しいでしょう。何故ならアルロサはモスクワ証券取引所でのダイヤモンド投資にもl名乗りを上げ、この夏には稼働をする予定になっています。

 勿論、現状のダイヤモンド産業はタイトな状況にあり、いろいろな環境条件が揃う事は望むところですが、ロシアがその主導権を握ることに関してはいささかの不安はあります。何故ならアルロサの陰のオーナーは現ロシア大統領プーチン氏そのものだといわれています。オーナーでなかったとしてもかなりの影響力があることは事実でしょう。

 クリミア半島問題においてロシアが西側諸国から経済制裁を受け、350余りの国営、プライベート企業が制裁規制を受ける中、年商3000億円程ともいわれる半国営のアルロサがその対象に入っていないことはそのことを暗示しているような気がします。

 2月にはムンバイで行われたWFDB(世界ダイヤモンド取引連合)のカンファレンスでは現状の不調な市場について話し合われ、現状の銀行融資の厳しさをふまえ、コンプライアンスやガバメントの問題に対してより透明化を推進する必要があるとの協議がされました。

 その一方であまりにも安易なインド銀行のインド系ダイヤモンド会社に対しての融資が通常ビジネスの2倍のデフォルトを引き起こしているという懸念も取り上げられました。このことがダイヤモンドビジネスへの懸念材料の一つになっていること間違いがありません。

 研磨済み市場の不調に対して、原石市場は底堅くその流動性を上げる手段としてのアルロサの
この度の動きであればある意味では同意が出来る部分がありますが、それ以上の結果をアルロサが望んでいるのであれば、やはりそれは懸念材料になるでしょう。
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2017年5月4日木曜日

ゴールデンウイーク⁉

 早や、ゴールデンウイークも半ばですが、昨日はお客様のところへ出かけるために埼玉に向かい、渋滞を覚悟していたのですがほとんど混んでおらず拍子抜けでした。後で理由を確認してみるとネット等の情報で、混雑を避けるために3時間ほどこの方面は早めに出かけたほうが良いという内容があり、多くのドライバーはその情報の為に混雑を避けようと早めに出たようでした。

 結果気にしないで出かけた私はスムースにドライブを楽しみ、情報で動いた皆さんは午前2時の大渋滞に突っ込むといった結果になったようです。情報というものは面白いもので私自身は以前からユダヤ人の教えとして情報が利益を生むという風に学んでいたのでいいささか首をかしげる状況です。

 つまり情報というものは多くの人々が共有した時点で情報ではなく常識になってしまうのだろうかなと思っています。つまり、自分やごく少数の人しか知りえないことはつぎの手段を有効にしますがおおkゥの人が共有している情報はすでに一般常識という事になるのでそこには何の『漁父の利』
もないという事になります。

 本日午前中に出かけてびっくりしたのも地下鉄が普段のラッシュ並みに混んでいたことでした。普段のラッシュどころかそれ以上かもしれません。駅のホームに立ち唖然としてしまいました。昨日ニュースで茨城のひたち海浜公園のフラワーガーデンのニュースが流れていましたがやはり普段そこまで込まないところという事で情報が流れ、さらには圏央道が常磐道に合流したという事で私自身も聞いたことがないような混雑ぶりだったそうです。

 また、お隣の韓国ではこの騒ぎの中、多くの日本人観光客がこのゴールデンウイークの間に北朝鮮との国境付近の非武装地帯へのツアーに多く参加をしているという事で、インタビューを聞いてみると『今すぐに何かが起きる状態にはないという事なので今がチャンスかと思いつあーに参加をした』という事です。

 本当に情報というものを鵜呑みにするどれも日本人らしい行動だなと感心というよりも長年海外で活動をしてきた身にとっては信じられない行動です。
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 ヨーロッパにしてもロンドン、パリなども昔から決してテロを含めて安全な所ではありません。一方でそれほど危険ではないイスラエルなどは情報がない分だけ危険という風に判断をしているようです。まったくの逆で情報が多いようなところはそのコントロールがビジネス前提で行われることが多く、そのまま信じてはいけないという事です。ロンドンなどは古くは北アイルランドのテロが多くチャールズ皇太子などの標的にされたこともあり、さらには現在ではイスラム過激派のテロと安全だったことは殆どありませんが多くのツーリストが訪れています。

 ゴールデンウイークをアウトルックしていると本当に日本人は情報操作に弱いと感じるとともにこの事が後で致命傷にならなければと危惧をしています。

2017年5月2日火曜日

言行不一致⁉

 北朝鮮問題など最近は多くの話題が満載ですがメディアが興味本位で見ている方向の問題だけがクローズアップされているような気がします。

 東京都知事問題があればそちらへ、森友学園問題があればそちらへ、復興大臣劣化m音大があればそちらへと目まぐるしく動きますが、どれもこれも真新しいことがあるとそちらへ目がいってしまいます。安倍昭恵さん問題はどうしたんだろう。圧力がかかった如くというか何らかの忖度が行われたかのように静まり返っています。

 復興大臣問題も大臣をやめればよいという話ではありません。国会議員として真摯に国内問題に向き合っているのかどうかという資質の問題です。また、これほどの大きな国内課題をあの低レベルな人間しかいない内閣の責任を含めて考えなければいけません。ましてや記者会見の発言を聞いていると自分は偉いんだと思っているようなふしがあります。今どき政治家を偉いんなんて思っている国民を探す方が難しいのではないだろうか。

 憲法改正だの防衛力の向上などと本質と離れた論議をしている場合ではありません。憲法などは国民が生活するうえでの単なる目安でしかありません。その国民の生活を後回しにして戦争準備のためにかまけていてどうなるのかと疑問だらけです。

 本来の目的はどこにあるのだろうと考えるのですが、よく考えると政治化に何故言行不一致が多いのかと考えると本来の目的と違う絵空事を謎っているだけなので起きる現象なのでしょう。ですから不祥事、失言を行って陳謝しても心ここにあらずといった様子が見て取れます。本当に国や国民の事を考えているのでしょうか?

 トランプアメリカ大統領が当選当初は公約を守ってきたというか達成できずとも大統領令にサインをし続けてきましたがここにきて北朝鮮問題では金正恩を持ち上げたり脅したり、中国の習近平を持ち上げたりと当初言ってきたこととは違う発言が多くなった来ました。これも彼がそれなりの政治家になってきたという事なのでしょう。もっと言うなら言行不一致は政治家の資質であり、もう一つの職業でいう詐欺師の典型的行為でしょう。

 そういえば最近も政治家が結婚詐欺師張りの事件で政務次官が辞めたばかりでした。

 そういう意味では金正恩は言行が一致しているだけに恐ろしさもあります。彼がやっていることは褒められたことではないけれど、理屈は通っています。超大国のわがまま勝手に異論を述べているという意味では自国を守る為に核武装をし、それをすでに持っている国が核を持つなとはとんでもない理屈だという事を言っているだけで、彼らから見れば正論を吐いているだけです。そのための言行一致はある意味では青臭いかもしれないが向こうから見れば当たり前のことです。

 若い分だけより理不尽を受け入れにくいのでしょう。

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2017年5月1日月曜日

ロシアのダイヤモンド⁉

 ロシアにはアルロサ鉱業会社という世界最大になったダイヤモンド採掘会社があることは知っている人も多いと思いますが、今ではロシア国内に関わらずアフリカやその他の国の鉱脈に関与し、さらには小売業にまで進出を企てています。

 最近ウラジオストックに営業所を設け、日本市場への足掛かりとも東南アジアへの進出基盤ともいわれていおります。勿論アルロサ自体はすでに日本での業界関係者へのプレゼンテーションは終わっており興味を示していることは事実です。

 日本企業自体も旧ソビエト連邦時代から取引をしているところもあり、それほど目新しいことではないような気もしますが、より積極的にアプローチが始まったことは事実でしょう。

 ロシア産のダイヤモンドといってもサハ共和国産出のものが多いのですが特長として綺麗な結晶をしたものが多いのですが、一方でアフリカ産の物よりは柔らかいという説もあります。柔らかいというより硬度は10あるわけですが靭度が劣るという意味ですから欠け易いという事でしょう。

 40年ほど前に在籍をしていた会社が一部輸入を行っていましたが、アトリエの職人によると石留の際に欠け易いという事も指摘をされていました。グレーダーの多くがカラーグレードに影響のない程度にグリーンがかっていることも指摘されていました。

 その後大きな事件があり、当時は『ベルギーダイヤモンド事件』と呼ばれ、同時期に起きた豊田商事事件との関わりでネットビジネスでのダイヤモンドを販売という本家のベルギーとは関係のない商売絡みの事件が起き、その際のダイヤモンドがロシア産といわれていたのですが、時にダイアモンドの査定を警察に協力をしていた立場であった私からすると、これはその時に確信を持てなかったのですがロシア産の人造ダイヤモンドであったことは容易に想像がつきます。

 何故なら当時はソビエト産の人造ダイヤモンドの噂は聞いておりましたが完全な看破方法もなく、ダイヤモンドであることは確認が取れましたのでそれ以上に踏み込むことはありませんでした。ソ連崩壊後情報開示の中で人造ダイヤモンドが相当量流れていたことが解りました。

その後、その製造機械の多くはアメリカ企業に売り渡され、今のCVDの基礎となっています。

 現在はアルロサ自体も2000億円を超える企業でもありますが、今回の西側諸国によるクリミア半島関連の制裁企業の300数十社の中にアルロサが入っていないことに何らかの事情が十分に考えられると思っています。

 いずれにしてもロシアという国は得体のしれない国であることは間違いがないようです。
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