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2017年1月31日火曜日

ダイヤモンドと花⁉

 『花』というと味気ないけれど『お花』というと何か情緒を感じます。しかし、ダイヤモンドをダイヤモンドといっても似合う名詞と似合わない名詞があるものだと感じた今朝でした。

 今朝TVを見ているとあるお花屋さん出入りする人々の様子を追っていました。お花を買う理由は様々でお客様には彼女の誕生日にという人もいれば歯医者さんで患者さんの矯正期間終了のお祝いにというところもあれば奥様が高齢出産をして感動したのでという男性から色々でした。

 その中で21歳の女性がお友達のお母様に結婚記念日という事でサプライズでお花を贈るという事でした。小さなころから母親と喧嘩をしたり家出をするとこの友人の母親のところに転がり込み相談したり悩みを聞いてもらったりしていたので今では母親とも正面から向かい合う事だ出来るようになったとのことでした。

 カメラが追い、その友人宅に訪問をし、友人の母親に花束を渡すと驚いた様子で、その彼女が理由を説明すると『だって当たり前じゃない娘みたいなもの、じゃあなくて娘なんだから』とその母親は目に涙をしており彼女を抱きしめておりました。

 その時の私の感想は『えっ、本当の母親のとその友人の気持ちは?』などとひねくれた気持ちも若干持ちましたがその喜んでいる姿に少し感動・・・。

 私自身もこの地にお店をもって11年ほどになります。そして向かいにはそれよりはるか以前からお花屋さんが存在をしています。殆ど年中無休で時々申訳なくなることがあります。

 このお花屋さんも例外なく多くのご近所さんや常連さんが出入りをし、毎日市場から入れたお花を店頭に並べ、時にはどこかへ出かけたりおじさんが一人で切り盛りをしています。このお花屋さんにも色々な人々のドラマがあるんだろうなあ・・・と思いながら今朝はお店のカギを開けました。

 そして、それらの様子を見ていてお花が伝えるメッセージは様々だなと思うと同時にお花ってすごいなと思いました。役割が少し違うといってもメッセージを伝えるものとして同じくダイヤモンドが存在をするにもかかわらず扱っている人々の考え方や哲学が少し違うように感じてもしまいました。

 日ごろからは自分自身では気を付けていることではありますが、どれくらいの宝石に従事している人間がこのことを意識しているのだろうなどとも考えさせられました。
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2017年1月26日木曜日

お久しぶり⁉

 先週金曜日、お店のほうへ一本の電話が鳴り響きました。閉店間際という事もありひっそりとした雰囲気の中
『ご無沙汰しております。〇〇様ですね。』
スタッフの興奮したような声が響き、私に電話を引き継ぎました。

『長野の〇〇様です。』

私自身も驚きを感じながら受話器を受け取りました。

 8年ほど前にお仕事で月に一度ほど上京をされていた折に当店と出会い、ジュエリーの制作をされており、数回お店のほうへいらっしゃった方でした。たまたまスタッフも覚えており、いきなり名前を言われたことには
『ものすごく久しぶりにお電話をさせて頂き、長野からといっただけで名前をいっていただいたことに驚きました。』
と驚きを隠せないようでした。

 私自身も数ヶ月前にこの方の話題をしておりましたので正直驚きました。勿論長野県という遠方からのお客様ということで印象的ではありましたが、突然のお電話ということで当方も驚いた次第です。

 当店から季節の折々にお手紙を出し続けていたということもありますが、当店を思い出し、お電話を頂いたことはお店をやっている人間にとっては幸せなことですし、それを送り続けたことが無駄ではないことを証明してくれたことを考えるとお店の原点を感じざるを得ません。勿論私ではなく担当者が送り続けたことを忘れてはいけませんが・・・。

 内容的にはご結婚をなさるということで結婚指輪を是非当店で作成をお願いしたいということですが以前のように頻繁にはこれないのでメールでのやり取りを行いたいとのことでした。おめでたいお話であり、さらに心地よい内容ということでもあり週末をほのかな気分で迎えました。

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2017年1月25日水曜日

何やら鑑定団⁉

 巷で某局の鑑定番組が鑑定した『曜変天目』という焼き物の事で賑わっていますが、そもそも鑑定番組そのものをどう見るのかという観点で見ればそれほど大騒ぎをすることでもないのかなという気もします。

 以前から見ていて鑑定人と思われる人々が価格査定をしていますが、その査定額でその人々が買い求めるのかという事を考えると、たぶん買わないだろうなと思います。

 以前この番組で鑑定された某有名ダイアモンドはその持ち主がたまたま知人の知り合いで査定額の依頼がありましたので査定をしました。

 『ダイヤモンドとしては4千万円くらいでしょう。後は付加価値としてそのダイヤモンドの歴史と身に着けた歴史上の人々への愛着としてどれくらいの価格におなるのかという事を考えると最高で1億5千万円くらいにはなる可能性がありますね。』というお話をさせていただきました。

 実はその話は私自身がこのダイヤモンドがどれくらいの価格でオークションで落札をされたかを知っておりましたので持っている方の自己満足を満たしてあげる意味もあり、リップサービスだったのですがその価格がそのまま数か月後にはこの番組で発表されたのです。

 この時の鑑定をなさった方はたぶん御徒町がどこかの宝石をなさっていた方だと思いますが大よそこのようなケースで出会ったことのないような方だったので彼が出された価格と二重にびっくりをしたことがあります。

 彼は『トータル的にみて1億5千万円ほどのものです』と答えたのです。
『エッツ‼』
私は思わず声を上げてしまいました。

私自身この番組が好きでよく見ていたので
(要するにこんな番組だったんだ)
という思いでした。

 実際には現状でこのダイヤモンドもオークションで7~8千万円、もしくは身に着けた女優のファンであれば1千万円ほど上乗せするかもしれません。しかし。今度のことも含めてこのような番組というものは本当のプロも見ているという事を前提にしないといけないのだろうと思います。

 出ている鑑定人の人々も何やら怪しい人も何人かいます。とくに番組の顔になっているN氏は以前から本当かなと思っていることが多かったのでやっぱりなという今回の感想でした。
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2017年1月24日火曜日

国際宝飾展⁉

 昨日よりIJT(東京国際宝飾展)が始まったのでちょっと顔を出してみました。出足はあまり良くないという感想を述べている出展者も多く、私自身も同様の感じを受けました。

 特に海外からの友人の出展者はおおげさに言うと焦燥感すら感じました。それはこのIJTという事ではなく欧州などの不安定は彼らのビジネスを直撃しており、本来であればこの時期にイタリアで行われるヴィチェンツア・オロを選ぶのが当たり前というか常識なのですが、現状の欧州を考えたときに大きな期待はできないとやむなくIJTに参加をしたということです。

 宝飾展全体の印象的には世界の宝飾展に比べ相変わらずディスプレイがガサツというか詰め込んだ印象の良くないものでしたがこれも日本の業者の風習なのかなとも感じました。

 その中でも今回は欧州以外にも数社ではありますが米国の出展者が目立ちました。アーガイルの米国エージェントなども日本に出展をしてきていることは何を目指してと考えるとやはりIJTに来る中国の富裕層狙いなのかなとも感じました。

 もちろん以前に比べ中国人の姿も少なく感じ、また東南アジアの人々が若干ではあるけれど増えたような印象を得ました。これらは現状を表しているのだろうとフラフラとしておりましたところ順番に多くの人々に声をかけられました。旧知の人からそれほど知らない人まで十数人の方たちに声をかけられましたが正直すべての人を正確に覚えているわけではないのです。とりあえず、会釈はしておきましたが、これがこのような場所の面倒なところでもあります。

 今回はさらにスペースも少なくなりA会場、B会場と別れてはいるのですがB会場の至っては1/3程度しか使用をしておらず一時期は増えた新興企業が勢いをなくしてきた印象があります。

 雑然と積まれた商品群を見ていると商品をただの金儲けとしか考えていない業者が随分と増えた印象があり、一部の老舗の経営者が『こんな場所で一緒に出していることが情けない』と愚痴っておりましたが、この傾向がやがて宝石の価値を失わせていくのかもしれないなどと私自身も感じざるを得ませんでした。

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2017年1月23日月曜日

宝石の名前⁉

 宝石の今の種類はプロでも覚えられないほどありますが、それは一つには以前よりも解析、分析技術が上がってきたことでより細分化したという事があるでしょう。後は実際には鉱物名ではなく商業ベースの名前でそれぞれのメーカーが勝手につけているという事もあるのでしょう。

 例えば、コランダムですが、赤はルビーでありそれ以外はサファイアですがこれはもともとが別の石として認識していたものがコランダムという同一鉱物であることが判明したわけで、それが今では商業ベースで仕分けをされているという事になります。しかい、現在はこの逆のケースが多いのです。

 つまり、以前はトパーズといわれていたものが現在ではシトリンという名の黄水晶であるわけですが、以前は色や見た目が一緒であれば同様の呼び方をしていたのが分析力が上がることにより違う鉱物であることが判明をするというケースです。

 これらの殆どは業界側の都合で知らない間に変更をされているケースが多いのです。もっと言うと業界の都合でつけていた名前が鑑定機関でも採用をしていたものをその後鑑定の分析力が上がることにより知らない名前に変更をされていたというケースです。

 現在では注目をを浴びている『パライバトルマリン』なども以前のパライバトルマリンと違うものを
同系色同系列の鉱物としてパライバトルマリンと呼んできましたが、ここへきて現在のパライバはすべてがパライバではないとして鑑別名を変えようという動きが出てきています。

 本来は皆さんが知っているようにブラジルのパライバ州で取れたものをパライバといっていたのですが現在では他の産地、アフリカのものまでも明らかに色の系統が違ってもパライバとなっていますが、これらがやはり分析の結果同一ではないという事です。

 これまでも鑑定会社や業界の都合で以前とは違う価値や判断になってきたことが多くあります。そろそろ、その辺を打ち止めにしなければ宝石の本来の価値が本当に損なわれるのっではないかと危惧しています。

 『パライバトルマリン』などは多くのお客様に言われることが多いのですが、十年もしたら物がなくなり価値が上がりますと勧められたのに今ではなくなるどころか増えているじゃあないというお言葉です。私自身はダイヤモンドが殆どですからその辺の不都合さはないのですが、業界という事を考えると如何なものかと考えざるを得ないのです。

 多くの販売員は嘘をついているのではなくものを知らないという事だけなのですが、なぜか自信をもって販売をすることが多いために至る所でのトラブルが絶えないのでしょう。結果が変わったときには素直にお客様に説明を行う勇気も必要な業界なのです。正直でなくてはいけません。

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2017年1月21日土曜日

トランプ米国大統領⁉

 今朝、新米国大統領の就任式を見ていてなんだか際物だった大統領候補の言っていることが本当は真をついているのではないかという気にもなってきました。

 つまり、彼の言わんとしていることはまずは自国民の幸せが大事であり、それからのことはそれからだというごく当たり前のことを言っているような気がしてきたのです。

 現代の日本は国際貢献や自国の安全の為にという名目で海外への援助や支援を重ねてきていますが、本当に直近の我が国の国民の役に立っているのだろうか。将来を見てという事なのだろうけれど本当の近未来は今の政治家が想像をするような将来が来るのだろうかという事を考えるとまずは今の積み重ねが大事であると思うのです。

 トランプが言っていることは実にシンプルでもあるわけで、今のアメリカ国民の生活を守るという事で、他国の事なんか知っちゃあいないという事なのだろうけど、これが将来の国際情勢にどのような変化を及ぼすのかはその間にロシアが何をやっているのかということになるのでしょう。

 ロシアが本当にトランプの弱みを握っているのだとしたら本当に恐ろしいことだけれど、暴れん坊同士が喧嘩をしないで済んでいるのならそれはそれで良しなのかもしれないです。

 日本は他国と比べても純粋な海外援助が多く、その割には日本への感謝だったり、貢献への見返りが少ないような気がします。それならそれでまずは自国民へという事を考えてみてはどうだろう。トランプ式の考え方をするのであれば海外援助を抑えてその分を年金に回しその分で確かな補償をすれば皆が安心をして年金の払うだろうし、お金も使うでしょう。

 何も年金からだけ年金の支払いをする必要はありません。年金の支払いを最優先にし、その残りを他に充てるという事でも良いし、無駄な年金、税金の使い道をまず国内向けに使えれば国民の不満や不安が払しょくされるのではないだろうかと思います。

 もちろん単純いそのトランプ方式が良いとはもちろん思いませんが、一考に値するのではないかとさえ今朝の演説を見ていて感じました。

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2017年1月13日金曜日

富を意味するもの⁉

 以前にも書きましたが『富』を意味するものは必ずしも蓄財を意味するものではなく、精神的な物、伝統等々を含めてのものです。

 昨日ご来店をいただいたお客様は年末にも少し書きましたが先月お越しになり、お話をさせていただきダイヤモンドに初めて目が向いたという事でした。

 この一か月人と会うたびにダイヤモンドの話になり、自分が持っていないにもかかわらず皆にダイヤモンドの話をしてとても幸せな日々を送っていたという事でした。それで私の法で提案をさせていただいダイヤモンドをご覧になりにいらっしゃったわけです。

 その話を聞いて私自身も幸せな気持ちにおなりました。たった一度のお会いした機会にダイヤモンドに興味を持たれ、その話だけで幸せな日々を送る事が出来たという事ですから、私自身普段はどちらかというと投資だったり、財産についての話をすることが多いので一方のダイヤモンドの本来の価値を見出していただくことがあるのならそれはそれで本懐でもあります。

 ダイヤモンドが美しさや財産であることは前提ではありますが、一方で代々の継承品として一つの家族に物語や伝統を育ませる役割を果たせる事が出来るのならこれこそが『富』であり、本来の意味合いでもあるのでしょう。

 愛情や富を享受した人々の強さは今までも見てきました。ある意味での『富』とは大きな意味での愛情と蓄財を指していることも事実です。貧困はどうしても妬みや恨みを生み出します。そのために人々は働き稼ぎ幸せを掴もうとします。

 ダイヤモンドはある意味その象徴でもあります。以前諸先輩からダイヤモンドはある意味での達成感や征服感の表しでもあるというように言われたことがあります。それはアニバーサリーだったり、ブライダルだったり、退職した時の記念だったりと何かの節目にダイヤモンドは役に立っていたように思います。

 ダイヤモンドは人々に本当の意味での『富』というものを伝える事が出来るものになっていくことが理想だと思っています。欧米ではその部分がダイヤモンドに対しての認識が違うのでしょう。
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2017年1月11日水曜日

ダイヤモンドの投資⁉

 仕事の一環として投資用のダイヤモンドのついて質問を受けることが多々あります。勿論、ダイヤモンドの投資については日本では一般的ではありませんので詳しく説明をするわけでもありません。

 なぜなら欧米では意外と主な投資の中にも入ってくる話なので説明をするにしてもそれほどの難しい話ではありません。しかし、日本と欧米においては資産に対する考え方が違い、さらには最近の投資ブームに関しては短期的結果を求めるギャンブル的な物を投資だと考えている人が多いのです。

 本来の投資とはある一定期間の猶予を考え、投資側とされる側の双方の利益を前提とするものですが、現在ではデイトレーダーを例に挙げるまでもなくほぼ短期での利益を目的としたものが多くあります。

 また、本来であれば財産の保全という意味合いもある投資では安全性が高く確実な物。しかし、ある一定の時間が必要というものが一般的です。その投資対象の一つとしてダイヤモンドが欧米ではあげられます。

 日本では不動産というものが資産としての第一番目に位置するとものとして考えられていますが、他国ではあまり一般的ではない考え方ではあります。勿論それはよく言われる島国思想でもあります。領地が時代や状況に追って目ま苦しく変化をする他国では考えにくい思想でもあります。

 ただ日本においては過去バブルの崩壊や都市計画の変更があり、不動産の価格が暴落してもその神話はまだ続いています。しかし、現代においてはほぼ国境を前提としない時代となりより投資対象が増え場合によっては危険性も増えています。

 国家ぐるみでFXや小規模投資のNISAを呼び掛けている日本ですから投資の安全性は殆ど担保されてはいないといってよいでしょう。一方ダイヤモンドですが他の投資対象とはリンクがしないという安定性や時間の経過とともに確実な利回りといった条件があるために富裕層には一定の人気を維持しています。

 私が最初にそれを日本で目の当たりにしたのは40年ほど前に5cts以上のカラーダイヤモンドを集めている人に出会った時です。その時に聞いた『10色のカラーダイヤモンドを集めたい』という言葉です。最初は何を言っているのだろうと思っていましたがその後米国に渡りその意味が解りました。その方の集めたダイヤモンドの総額は当時5億円くらいだったと記憶しています。現在は10色でおよそ40億円。40年で8倍かと考えるか、35億円も40年間で何もせず増えたのかと考えるのはそれぞれです。

 ただ、私も昨年は5件ほどお世話をさせていただきましたが、ここ数年でお世話をした物の一部が5年で2.5倍になったものもあります。勿論、日本では為替の利点もありますが・・・。

 下記サイトにおいては解りやすくダイヤモンドの投資について書いていますのでぜひともご覧ください。ダイヤモンド業界のものではなく、投資顧問会社が書いているものです。
https://www.etf-gateway.jp/etf_news/etf-diamond/

http://labori.jp/investment/1804

 今年はその依頼もさらに高額なものが多くなっていますが、ダイヤモンドはお金持ちほどは多くはないのでそれを探し出す我々の力次第になるのでしょう。
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2017年1月8日日曜日

トランプ現象⁉

 トランプ次期米国大統領のツイートや発言が物議を醸しだしていますが、そもそも彼の発言よりもいま世界に起きている現象のポピュリズムそのものを検証するとこれから内が起きるのかを創造する事が出来、それを野放しにするのかある程度の助長をやむなしとするのかをk案がえるべきでしょう。

 つまり、ポピュリズム(迎合主義)とはある種民主主義の奇形でもあるわけで、民主主義がある一定の人々の都合でデフォルメされることにより民衆の不満がたまり、その民衆の力により混沌とする状況が生まれるわけです。

 資本主義であり、民主主義は一定の能力のある人々にとっては素晴らしい温床になる訳ですが、それ以外の人々にとっては自由競争の建前の元に沈んでも行くしかない環境でもあるわけです。

 そこで不満をもって人々の先頭に立って大衆迎合的なスローガンのもとに声を上げるポピュリストが表れるわけですが、それは必ずしもその存在が必要でもない場合があります。

 米国をはじめイギリス、フランス、イタリア、フィリッピン等々上げればきりがありませんがナショナリズムというか内向きなスローガンの元に人々は集まろうとするのです。韓国に関してはポピュリズムといってもその先頭に立つような人がいるわけでもありませんが現象としては同じでしょう。

 そもそも以前に書きましたがグローバリズムという言葉の解釈が違えばこの現象が起きてもしかたがないわけです。金融をはじめグローバリズムの元に広がった現象はただ、ある一定の国のある一定の人々の為に世界中からお金を集める仕組みに他ならないからです。つまり、以前であればイギリスのように世界に弱小国に戦いを仕掛けて植民地化していたわけですが、今は机の前でそれができるようになったわけです。

 しかし、その力がない人々はあり意味のレジスタンスをかけざるを得なくなります。それがISISだったり、アルカイダだったりするわけです。結果内紛が起き、一般の大衆は国を捨てざるを得なくなり、他国へ難民として流れていきます。

 何が言いたいかというとそれぞれの国に違いがあって良いのであって、それぞれの国にはそれぞれの問題があるかもしれないが、それぞれの国で解決をするようにしておけば最低限の犠牲で済むという事です。自らの国の利益のために他国へ介入したり、覇権主義的行動をとったりすることはむしろ弊害があり、まずは自国のことは自国で解決をさせそれで足りないところを国連が関与すればよいのです。

 グローバリズムやヒューマニズムのもとに多くの移民や難民を受け入れれば当然現国民の利益を脅かすことにはなります。考え方や思想が違うのですから当たりまえですからもめごとも起きます。しかし、それぞれの育った土壌のなかにいればその差異は大きくはないはずです。

 多くの現在ポピュリズムとして騒ぎを起こしている多くの国は移民政策や難民受け入れ対策の失敗です。そもそも淡水と海水で生きれる魚はそう多くはありませんがそれは人間でも同じです。

 自己中心的になれといっているわけではありません。しかし、まずは自分達の生活があっての慈悲主義です。問題の根底にあるものは単なるポピュリズムだとは思いません。行き過ぎた進化もあるでしょうがそれを利用したバーチャル経済は安易に資産を集中化させ、その結果途上国の富を脅かし、結果レジスタンスが起き、さらには難民が発生し、そして、先進国には深刻な問題を起こし、それがポピュリストの台頭を促し、結果現在世界で起きている現象に至るのでしょう。

 平等とは簡単ではありません。本来平等という現象と言葉の意味が合致するのかどうかも疑問です。平等というのは結果的には不平等なものです。その認識が世界を安定させるのかもしれません。
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2017年1月6日金曜日

踏切⁉

 踏切とは実に面白いもので会ったこともない人々の性格が垣間見ることができます。

 踏切の遮断機が下りているときにゲートインしている馬のように今か今かと開くのを待っている人も入ればバーより少し離れてまったく踏切のバーが開くことを感知していないようなそぶりを見せている人もいます。

 また、バーが上がって踏切を渡るときにも我関せずと真っすぐに歩く人もいれば車が来ていることも気にせずに真ん中をのんびりと歩いている人、そそくさと人波を分け足早に渡ろうとする人と様々です。

 実は数年前にも見かけた光景を今朝見かけたのです。やはりブログにアップをした話ですが覚えているでしょうか?

 数年前の話ですが踏切のバーが上がりそれぞれが渡っているときに、急に信号が鳴り始め再度遮断機のバーが降り始めたときに多くの人々は早足になり踏切を渡り終えようとしていましたが、老紳士が我慌てずとばかりにおっとりとバーの降りるスピードを測るように歩いておりました。 しかし、残念ながら紳士の計測とは微妙にずれて見事頭にぶつかってしまったのです。

 これが数年前に見た光景だったのですが、今朝方まったくといって良いような極似した光景を目撃したのです。状況はほとんど一緒で当人も印象的だったので頭に残っていたのですが、やはり同じような状況で多くの人々がそそくさと足を速めたときに70歳前後の紳士は悠々とその喧騒の中を歩き、その状況を見て私はあの時の情景を思い浮かべ、まさかという思いで見ておりました。

 バーが降りてきて紳士がまさにそのバーを掻い潜ろうとした時です。いきなりバーがストンと落ちたのです。その時、紳士は慌てて横に飛びはねたのです。その動きはまさにオリンピック選手級で、この動きに自信があったのでノンビリとしていたのかなぁと思ったくらいです。

 しかし、前回といい今回といい計算違いがあったのでしょう。紳士は一瞬転びそうになりながら照れ笑いを浮かべながら平然と踏切を後にしたのです。

 人の記憶というものは何か同時にハプニングがあると鮮明になるのを普段人様の顔を覚えない小生にとっては良い教訓になりました。ただ、この教訓が生かされるのかどうかはその時に小生がハプニングに興味を持つかどうかにもよりますが・・・。
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2017年1月5日木曜日

2017 プライミング⁉

 2017年を迎えて新たな気持ちでいる間もなく800回という節目の回になりました。長らくご購読いただいている方もいるでしょうけれど、飽きずに読み続けてくだされば幸いです。

 という事で振り返る部分もあるのですが、ちょっと以前に書いて事でもあるのですが、ここ数年ダイヤモンドのタイプいわゆるⅠ型、Ⅱ型についてマーケティングとして使用をされることも多くなっとて来ました。ただここにきてタイプⅡに関してはHPHT法の人造ダイヤモンドの看破要因としても注目をされています。

 ただ、このタイプⅡに関しては希少性の一つの証としても使用をされ、それなりの付加価値の効果も上げているようです。つまり、タイプⅡと聞けば希少性と連想する訳です。いわゆるプライミングです。

 次に出てくるものとして以前にも書きましたがP型(ペリドタイド)E型(エンクロジャイト)かもしれません。ダイヤモンドの希少性や何らかの価値を表すというより物語を表現してくれるものとして十分な価値があるとおもいます。

 P型はもともとの地球の生成時のマントル内の炭素が基になっていると考えられ、E型は地球がすでに出来上がり地殻変動の際海底に堆積していた物がプレート運動により地底深く沈み高温や高圧力が増してエンクロジャイトが形成される際に含まれていた有機質や炭素が形成したものといわれています。

 つまり、P型は地球形成時に宇宙のあらゆるところから集まった微惑星や隕石に含まれていた炭素や有機質が融合して形成されたものという事になりますから生成時が古いものということになります。それ故にP型のほうが若干深いところでさらには温度もいく分高い状態で結晶をしたと推察されます。

 P型のダイヤモンドはより古く、E型はより新しいと単純に考えると更なるダイヤモンドの楽しみが特にダイヤモンドを愛してやまない男性陣には増えるのではないでしょうか。

 ダイヤモンドに関してだけではありませんが宝石の付加価値は販売する人々の啓蒙活動によることは歴史が証明をしています。我々はあらゆる実態から付加価値を生み出していかなければなりません。

 プライミングによる啓蒙活動はこの2017年には不可避なものであることは言うまでもありません。
関節環境を与えることへの努力は惜しむ理由はないのです。つまり、Aという状況を与えることによりダイヤモンドを連想させ更には購買意欲までにも導く努力をしなければなりません。

 過去にはデ・ビアスなどはその活動を行いブライダルのダイヤモンドの需要を増やしたのです。
40年ほど前になりますが九州の今話題のとある市にある店舗が人口5万人足らずにもかかわらず毎月100本から120本のブライダルリングを販売しておりました。私自身そこに訪れるまではそんな地方のお店でなぜにそんなにも販売力があるのだろうと思っておりました。

 訪ねてみて驚きました。電信柱、バス停、駅とあらゆるところに看板が出ているのです。記憶は定かではないのですが『婚約が決まったらダイヤモンド指輪、その指輪は〇〇で・・。』 とあらゆる場所にあるのです。

 この町の市民は小さなころからこの看板を見て育ってきているのだそうです。今のように情報が多い時代ではありませんからこれらの看板が情報源だったのでしょう。刷り込まれることにより彼女ができるとほとんどの人がダイヤモンドの指輪の事を考えていたそうです。これぞまさしくプライミングでしょう。
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2017年1月4日水曜日

2017年のダイヤモンドの市場予想⁉

 明けましておめでとうございます。

 2017年、第一段ですが昨年来の不景気感の取れないままのお正月ですが4日にもなると街も正月感が薄れ始めているように見えます。気持ちの問題かもしれませんが景気とはよく言ったものです。

 わが自由が丘においても駅前をはじめ新年の過去のあの雰囲気はすでに感じられません。たぶん全国的にもそうなのでしょう。しかし、東証をはじめ上場企業のボーナスが上がったとメディアでは報道をしていますがどれくらいの人々がその雰囲気を感じているのでしょうか。

 東証の数字は外国投資家の胸三寸だし、日本全体の企業の数%の上場企業のボーナスの数字が報道をされても、そのほとんどが金融関係であると東証同様になんだかなという感じがします。

 もちろんそんなことを気にしているわけにもいきません。宝飾業は中間層が収入の実感が出てきたときにはじめて影響をしてきます。もしくは富裕層がお金が余り始めた感があって初めて動く業界です。現在はどちらかというと後者であり、それは必ずしも宝飾業全体がその利を享受できるわけではありません。

 その影響かダイヤモンドの相場はドルベースで2011年を頂上にして下落が続いております。ただ、日本では為替相場が2011,2012年と最高値を示しておりましたのでその次期の高値を感じてはおりませんでした。また、この4,5年の価格下落に関しても為替の円下落が続き、やはりそれほどは感じてはいなかったはずです。

 しかし、現実には1ctでいえば25%前後、2ctで20%、3ct5ct10ctで10%前後の下落が起きています。勿論グレードにもよりますが目安として良質のものでこれらの数字が出ているわけです。

 それらの解説ではありますが、一つの要因に日本でのリサイクルブームいわゆる買い取りブームが重なり、さらにはGIA等のグレードの不均等があると思われます。つまり、研磨をしなかったり、りカット程度での再販ですから当然価格はさがります。またGIA等のオフィシャル性を持った鑑定機関のブランチが増えたためのグレードの不均等、つまり俗にいう甘さがその要因にはあります。

 価格の決定要因の一つとして研磨をする場合の歩留まりがあります。研磨後どれくらいの重量を失ったかが価格要因に大きく影響をしますが、リサイクルダイヤモンドに関してはほとんどそのリスクがありません。また、過去のグレードより上のグレードが取れるのであればその分コストが下がります。

 これらの要因を考えると原石そのものが極端な下落をしておりませんのでやがて価格も戻ることも考えられます。その証拠にファンシーカラー等はリサイクル率が少なく価格はどちらかというと上昇を示し、その理由としてグレードのような差異が出ないということであり、また大粒等の下落率は少ないのです。また、GIAは昨年より半年経過したもののグレーディングレポートの再発行は行わないといっています。つまり彼ら自身もグレードの不均等には気が付いているという事でしょう。

 総合すると景気を考慮し、現状のダイヤモンドに対するカルチャーを考えるとまだまだ局面的には厳しいものがあるでしょう。しかし、その分付加価値の創造や取り扱う内容によっては良いチャンスであるともいえるわけです。今年後半には価格の上昇が期待できる要因もあります。それは円安ですがある意味向かい風でもありますが、向かい風は場合によっては好機になることを忘れてはいけないでしょう。

 今年もよろしくお願いします。

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