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2015年4月29日水曜日

劣化⁉

 地方選も終わり、其々が史上最低の投票率で終わったようです。場所によっては立候補者自体がおらず、無投票当選なども起こっています。もうこの既得権者に都合の良い選挙方法はやめたらどうだろうとさえ思います。

 結果的には先だって維新の党を追われた女性議員一人さえ首にできない様な議員向きの法律や、一部の支持をしてくれる支持者による選挙になる様な構図は既に劣化をしていると考えざるを得ません。

 我々の業界に至っても相変わらずの安売り合戦や値引き商法は同じように既に劣化をしています。結果さえ出ません。国を考えない選挙制度や、消費者に向かない商法は百害あって利益なしであることを感じても良いのではないだろうか。

 実際の政治が国民生活に向いていなければ選挙にも政治にも国民は目を向けないだろうし、一部の一人一人が投票をしなければ政治は変わらないと主張する人々が背を向け始めたら国は終わりになるでしょう。

 同じように現実には価格競争の結果はあまりにも無残なものだし、他の業種でも物語を背景にしたものが売れまくっているのであって、そのほとんどは本来の役割、例えば食塩であれば旨味があってその調味を活かしてくれればそれで良い筈なのに、それが出来上がるまでのプロセスや何故それなのかを表現、説明した物語が付いています。

 一番それらの要素が必要なものである宝飾品が価格だけで売っていて良い訳はないわけです。最近ではTVショッピングなども百貨店が過去の先人たちが作り上げた『のれん』を無視するかのように1ctのダイヤモンドを12万円なにがしで販売をし、歴史を踏みにじらんばかりの販売方法をしています。

 常識的に見ても宝飾品とはとても呼べないようなものを販売し、その後の消費者の反応を気にしないのでしょうか。数百年かかって創り上げた歴史を、一時の無能な担当者のせいであっという間に奈落の底でしょう。既にここ数十年で経験をしてきたことです。百貨店だから大丈夫が百貨店では信用できないに変わってしまいます。何よりただでさえ落ち込んでいる宝飾業界の足をさらに引っ張ることになるでしょう。

 今消費者や国民が望んでいるものははっきりとしたステータスのあるものであって紛い品ではないのです。売れている商品に対して直視するだけの度量があっても良いのではないでしょうか?

 いずれにしても劣化している制度やシステムに関して、当たり前の改善が必要な時期ではあると思います。
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2015年4月24日金曜日

財産保全とダイヤモンド⁉

 やはりというか、前回書いたマイナンバー制度についてですが、今国会で、マイナンバー制度の範囲を広げ、国民の預貯金まで管理が出来るようにという法案が採決をされようとしています。

 国債なども借金として未来の子供たちの残せないなどと、聞いていると耳あたりの良い言葉に聞こえますが、前回も書きましたが国債の持ち主が亡くなった場合にはその相続者、一般的にはその子供たちに相続されます。つまり、借金ではありますが貸し手の多くが国民ですから、国がある限りはその借金は未来の子供たちに戻されますから、国の借金としては残りますが、未来の子供たちには財産として残されます。

 問題は、その際に単純な返済であれば利幅が付いて戻されるだけですが、相続となるとその一部なり法律改正によっては大半が国庫に入ります。つまりはそれを繰り返していれば自動的に借金が減っていくことになります。

 日本は他の国に比べて相続税が飛びぬけて高い国です。米国などは相続税がありません(州によっては一部あるところもあります)。考えようによってはマイナンバー制度による資産の管理と最終利益は国にという事になるとまるで社会主義の国の制度のようにも思えます。お役人天国そのものです。

 それでは、という話ですが前回もこれらの対処としてダイヤモンドを求めたいというお客様が増えてきているということを書きましたが、一番の問題は求めたダイヤモンドを後日どのようにな形で換金するかという事ですが、詳しい事については立場上も文面にすることはできませんが、どのようなものであればそれなりの価値を持って換金が可能かというと、ニューヨーク等の大手オークション会社に出品をされているもを例に挙げるとラウンドのダイヤモンドであれば2ct以上でHカラー、
VSクラス以上でファンシーカットであれば3ct以上のD,EカラーVVSクラス以上という事になります。

 現在、トータルで3万ドル以上のモノであればという事になりますが、実際には香港などアジアのマーケットでは10万ドル以上のものが多くなっています。しかし、これらのちゃんとしたといっては語弊がありますが、現在日本では質屋さんやリサイクル市場を主として行っている『市』というものがありますが、彼らは『オークション』と呼び前記したものと誤解を招きやすいような呼び方をしていますが、これが全くの別物です。

 現状では買取屋さんが横行していますから、本来取引されるべき金額の場合によっては半額で取引をされていますので、信用を失うのも致し方のないことです。以前にも書きましたが、近いうちにどれくらいの価格であれば売り買いが妥当であるかを示したサイトを立ち上げたいと思っています。

 マイナンバー制度対策をやるかやらないかによっては前回も書きましたが、大きな差が出てくると考えています。
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2015年4月23日木曜日

マイナンバー制度への懸念⁉

 最近は展示会などにおいても投資用というより財産保全という名目でのダイヤモンドの問い合わせが多くなってきています。

 一番の理由を聞くとマイナンバー制度への懸念がほとんどです。さらに言うと意外と70代の年輩の方が多いという事が特徴です。

 何故かというと昭和21年戦後まもなく行われた銀行口座の封鎖つまり金融緊急処置令を指していますが、これはすべての銀行口座を停止し、新札に移行するために国民の財産を国の管理下に置くといった処置でした。

 国民が一月の下ろせる金額を制限し、すべてを登録制にして財産管理の上で税金をかけるようにするために行った処置なわけです。どこか似ていませんか?マイナンバー制度に・・・。

 勿論この時代でも特別待遇をうける人々はいる訳で政治家、役人等々は相変わらずで、その他この情報をいち早くキャッチし財産の保全を果たした人もいる訳で、但し、これは違法な事でなくて、情報をいち早くいぇにしていたという事だけですが、その一人が今や六本木をはじめ都心の一等地に多くの不動産を持つM社です。ローッキード事件でもオーナーが名をはせたKK社などもその一つです。

 いち早く対象外の不動産や投資物件に換金をしていたために口座封鎖を免れたわけです。金融緊急処置令と言っても体の良い財産没収ですから、これらの記憶は当時10歳前後だった人々にとっては親からさんざん聞かされていた無いようなわけです。つまり、再度の口座封鎖が行われるのではないかという懸念です。

 多くの人はそこまではあり得ないと考えるかもしれませんが、忘れてはいけません。既に預貯金に関しては1000万円まで保証しかないことを法律で決めています。更に国債は当事者には多少なりとも歩率は還元されますが、それを引き継いで相続をする人々には税金しかかかりません。

 つまり、マイナンバー制度というものは国民の財産を管理するための手段ですから、戦後の口座封鎖と何ら変わらないわけです。何よりも以前と違う事はIT化の中にあるという事です。問題点は管理されている国民の財産は行政だけではなく他の団体や外国その他の組織に共有される恐れがあるという事です。

 忘れてはいけないのは100年安心と言っていた年金制度がわずか5年ほどで崩壊をしたという事実です。つまり、行政が監理をして基にしている数字や情報は必ずしも確かなものではないという事です。それは日本の国のセキュリティが堅固ではない事を考えると極めて危険な事です。

 これからは自分で自分の財産を守らなければならないという事と日本の行政、政府そのものが信用を国民からとりもどす努力が必要なわけです。しかし、そんなことは歴史上から見てもあり得ません。

 若者たちよりせよ先輩たちの方が、社会の情勢やグローバル経済に対しての認識が強くあることを感じざるを得ない現状です。

 買い方にもよりますがダイヤモンドへの換金は財産保全という意味では大いに可能性があるという事です。

http://ameblo.jp/diamonrow  こちらからも・・・。
 

2015年4月20日月曜日

ダイヤモンドの区別⁉

 ダイヤモンドには以前から工業用ダイヤモンド、光学用ダイヤモンドそして一番なじみ深い宝飾用ダイヤモンドとわけれていましたが、昨今の事情により工業用、光学用ダイヤモンドにしても人造ダイヤモンドで賄われるようになってきました。

 工業用に関してはバブル期後半から廉価ジュエリー用の素材として使用され、現在リサイクル用として買い取られている多くのジュエリーはこの類が多いように思われます。大量生産の中国製が出回り始めるようになるとそれ以前の品質とは打って変わって、見た目が良ければ良いというような通販等の量産品に工業用ダイヤモンドは使用されるようになりました。

 結構買取価格が安いといわれるのもそのへんに事情があるかもしれません。光学用に関してもレーザー用などに使用をされていましたが、以前の品質の良いクリスタルを使用しなくても代替品が人造で出てくるようになりました。

 原石が上がっていることもありますが最近では投資用に大粒が流通している事は以前から書いていますが、現状では宝飾用、工業用、光学用にさらに投資用もしくは財産保全用としてのジャンルが出てきていますので、ダイヤモンドにおいては区別が必要になってきていると考えます。

 宝飾用の延長線上にあったものではありましたが、金額や情報の変化を捉えると、ここまでは宝飾用、ここからは投資用という分け方が必要になってくるのではないかと考えます。工業用が宝飾品の底辺から入ってきたように、大粒希少ダイヤモンドに関しては宝飾用を卒業し、新たなジャンルに向かう必要もあると考えています。

 何故なら、5ctアップの良質品は既に一般の宝飾品としての息を超えています。一億円も出してわずか1cmあまりの直径の宝石を買うでしょうか?それは決して販売側にとっても現実的ではありません。それではいくらからならそのような分け方を出来るのかという事になりますが、それはファンシカラーやラウンドブリリアントの品質によっても変わってくると思います。

 近いうちにその指針になるものや仕分けが出てくることが望ましいと思っていますし、自分自身でも自分なりの物を近いうちに書いてみたいと思っています。
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2015年4月19日日曜日

目指すもの⁉

 私の良く使う言葉に
『今日は昨日の明日、今日は明日の昨日。』
というのがあります。

 現状の結果は今までのやってきたことの証だし、結果でもあります。そして将来どのようにしたいかというのがあるのであれば、現状を将来の目標に向かったものにしなければならないでしょう。

 そのためには将来どう有りたいかという事が明確でなければならないし、それに沿った行動をしなければならないと考えるわけです。

 よく『総論賛成、各論反対』という言葉を使う人がいますが、これは『理想は解るけれど現実には』という言葉と同義語でどちらも基本的には逃げの言葉であり、むしろ現実的ではないのです。
その場限りの場当たりという意味合いです。

 日本バスケット界が長らくもめており、オリンピックにさえ出場させてもらえないという状況で6年たったそうですが、Jリーグの初代チェアマンである川淵氏に白羽の矢が立ち、引き受けるとたった3ヶ月間で解決をしてしまいました。

 中身は単純です。日本のバスケット界をどうしたいのかを理事たちに問うたそうです。
『将来、世界へ、オリンピックへはばたくような選手を育てたくはないのか?』
答えは当然イエスです。

 あとは簡単です。現状の利害関係を考えても仕方がないから、将来の目標に向かっての準備をする為にはどうするかという次元で現状を考えようという事になったそうです。

 つまり、目指すものがあるのなら、現状の微調整をしても何の意味もないのです。日本バスケット協会もそれぞれの所属するチームの現状や利益を考えての調整を長らくやってきましたが、結果的には国際バスケット協会からのペナルティーです。

 ゴールを目指さずに、走り方の調整やそれぞれの走るスタイルを考えていても意味がない訳です。ゴールに着くことは当然で、いかに早くゴールに着くかという事が目的なわけですから意味のないことに時間を費やし、時間を費やしている事で満足をしていると何時までたってもゴールには着きません。

 多くの苦しんでいる組織は、大方このような問題は多いのではと考えます、過去上手くいっていたことを前提に物事を考え、それを現実だと捉え、現状の苦しさが、それ自体がうまく機能しなくなったことに気が付いてはいないようです。時代は常に変わっていきますから、変えてはいけない物と変えなければいけない物を常に見ていなければなりません。

 現状が上手くいっていないのは他の要因がある訳ではなく、当事者に問題があるのです。何を目指すのかを明確にすることが上司の役目であり、それを速やかに遂行するのが部下の役割です。そして、責任は常に上司にあります。決して部下にはありません、あるとしたらその部下を選んだ上司が悪いのです。

 目指すものが明確ではない組織はいずれ過去の物になるでしょう。

こちらから
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2015年4月17日金曜日

プロフェッショナル⁉

 お多くの人々は何らかの職業に就いてお金を得て、生計を立てている訳ですが、それ自体を生業としているという事になるとプロフェッショナルという事になる訳です。

 バブルの時期にこのような話がありました。とても忙しくしている会社で人が足りずに常時募集をかけている中で私がとある部長に
『社員教育もしなければいけないから大変だね。』
というと彼は
『今はそんなことを言ってられないんですよ。忙しくて猫の手も借りたいくらいですからそんな悠長ななことはやってられません。とにかくできる事をやってもらうだけです。』
後年、バブルもはじけ、忙しさも一段落すると
『今はどのようにリストラするか、頭が痛いですよ。忙しい時期が終わるとその時期に入れた人材はタダの猫の手ばかりなんですよね』
と冗談交じりに話していたのを覚えています。

 実際には給料をもらって生計を立てているからと言って皆がプロフェッショナルかというとそうでもなくて、ただの作業をするだけの人々も多くいる訳です。

 本来は専業において適正な知識を持ち、更に適正な技量を持っている人をプロフェッショナルという事になるのですが、スポーツでいえば見せて、お金を得るだけのパフォーマンスが出来るかどうかという事になるのでしょう。

 技術や知識が何らかの意味で対象者に対して利益を享受できるかどうかという観念に立つかどうかという事ですが、その対価に対する意識を持っている人が最近では少ないように感じます。

 正しい情報や知識、で正確に消費者に価値を伝えるという事は足り前の事ですが、さらに消費者に対する行動や態度といった対応が対価に見合っているかどうかもその中に入ります。

 勿論それが普通の事として表現が出来なければいけないのですから、その努力が消費者に見えては意味がありません。簡単に言えば高いパフォーマンスの裏側は見えてはいけません。

 ここまではあたり前の事ですが、最近見かける多くの人々の行動はおよそ給料を得ているプロとは言えない様な状況です。結果が良ければ良いのではないわけです。つまり、売れればどんな売り方をしても良いというわけではないという事です。それでは詐欺と一緒です。

 給料を得ている以上、専業に対してストイックであって良い訳で、それはあたり前の事だと思います。また、雇う側もパフォーマンスに対して正当な対価を払うべきでそれらお互いの良識が消費者に対して質の高いサービスが行われるのだと考えます。

一言でいえばこちらです。
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2015年4月16日木曜日

レベル⁉

 宝飾業を生業にし、過去の優雅でもあった時代を顧みてみると、最近の宝石の展示会なるものは些か首をかしげる部分があります。

 多くの展示会での耳にする言葉は客質が下がっているという言葉です。しかし、果たしてそうでしょうか?

 私が多くのお客様から耳にする言葉は全く逆で
『こんなレベルのところでは大金は出せないわね』
という言葉です。

 昔から客質は売り手のレベルという言葉がありますが、真にその通りではないかと感じさえします。何故なら多くの場合、現実があるという言葉とともにお客様のための品物選びではなく、自らの成績のための商品選びに終始しているように感じるからです。

 相も変わらず、
『財産になりますから』
という言葉が飛び交い同席をするたびに困惑をする次第です。本当にそんなことを思っているのかと考えるとその販売員のレベルに驚嘆させられるし、解っていてその言葉を吐いているのでさればその人間を信用するには値しないと考えます。

 どちらにしてもレベルの低い話であるので、その結果お求め頂いているお客様には失礼ではありますが、止むを得ないのかなという感じがします。

 この造形品は作者が亡くなったとしたら価値が上がるかもしれませんとか、この職人の腕はどこそこの賞をもらっていますとか、このデザイナーはどこそこの地方では有名なデザイナーですとか、ジュエリーのそのものではなく、かもしれないとか逆に言えばだれもが知ってはいない有名人とか、怪しげなフレーズだけで商売をする業者が多く、販売員もそれを鵜呑みにするようなレベルであるという事になります。

 本来のプロであれば自らが調べ、自らがチェックをする知識を持つとかと言ったことが当然なされていなければいけません。勿論、中にはそのような販売員さんもおりますが、その人たちを見ていると決してその類のものはお客には勧めてはいません。後で起きるかもしれないことを懸念しているからでしょう。賢明ですね。

 いずれにしてもお客様のレベルを嘆くより、自らのレベルを省みる賢明さを今こそ持たなければいけないのではと感じる次第です。
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2015年4月10日金曜日

チャリティーゴルフ⁉

 昨日は俳優の柴俊夫さんが中心となって主催されている『子供のための柴基金チャリティーゴルフ』に参加をさせて頂き、楽しい日一時を過ごさせて頂きました。

 偶然というかビックリしたのは芸能人、著名人、元プロスポーツ選手をはじめ240名ほど参加の大きな大会であったにもかかわらず、当社が提供しておりました賞品が、一緒に回り、私がお声掛けをしておりました当店のお客様に当たったという事です。周りからは『髙木さんが仕掛けたんじゃないの』とか『ホイールインワンみたいだね』とかお声が掛かりましたが、勿論そんなことがある訳がありません。

 賞品をゲットした彼女は回る前から『私に来るような気がするのよね』というようなことを言っておりましたが、まさかという感じがしておりました。多くの著名人や参加をしておりました料理の鉄人達からの御食事券や景品が出されておりましたが、業種柄どうしても高額賞品になりますので、出来れば私自身も普段からご愛顧をいただいている方達に当たれば良いなとは思っておりました。

 しかし、これをご縁に新たな出会いが当店との間に生まれれば良いなという事もあり、毎年何らかの形で協力をさせて頂いておりますので、今回は二口ご協力をさせて頂いて、もう一つは初めて大会に参加をした方が手にされたのでこれはこれでよかったなとは思っておりました。

 多くの参加の方達は前述をした方達の他にも、企業の社長たちやそのご家族などが多かったのですが、やはり富裕層が集まっているなという感じを得ました。何人の人々からお声掛けを頂いて内容的には
『髙木さんダイヤモンドは売れていますか?』
というものでした。

 つまり、私のビジネスが皆さんの景気のバロメーターのように思っていらっしゃるようで、実際にはイコールといえない様な事ではありますが、毎回のようにお声をかけられるとやはり皆さんも景気を気にしていらっしゃるようだという事がうかがえます。

 現実に『髙木さん、1千万円ほどお預けをした場合にどんなものが買えますか?』
と真剣に訊ねてきた方もいらっしゃいました。

 兎にも角にもこちらの大会で集められた数百万円のお金が恵まれない子供たちのところへ柴さん達の手によって直接届けられる事には是非今後も協力をしたいと思っていますし、皆が楽しく過ごす時間の一部が子供たちの元へ届けられるという事はとても良い事と感じた一日でした。
 

2015年4月8日水曜日

相互関係⁉

 最近お取引が始まった先が先週いらっしゃた時に彼らの取引先の消費者のレベルが下がったという話をなさっていました。値引きをはじめ無理な注文が多いという事でしたが。当方のブランドに関しては値引きが基本的には難しいという事で、最初は思った程の結果が出ないかもしれないと、先に予防線を張られたような雰囲気でした。

 私は
『お客様のレベルが下がったのでしょうか?』
という問いかけとともに、30数年前私が在籍をしていたビバリーヒルズの宝飾店のオーナーの話をさせてもらいました。

 オーナー曰く、宝飾店を営もうと思うのであれば、お客様と同じレベルかそれ以上のお金を持つか人格を持つことが大事だという事です。この事自体は以前も書きましたが、いわゆるお客様は売っている人間のレベルと一体の相互関係があるという事です。

 つまり、良いお客様が離れたとなると、そのお客様にとって、その宝飾店なり販売員に対する信頼や興味がなくなったという事です。故に、長く続くお客様はそのお店のレベルがあっているからずっとのお付き合いが続く訳で、合わなければいずれ去っていくという事になります。今、付いているお客様のレベルが低いと感じるのであれば、販売側のレベルが低いという事と同じ事です。

 かのオーナー曰く
『お客様は特殊な宝石を除いては、ジュエリーの価値や魅力をお店や販売員を通して感じるものです。販売側に魅力や価値がなければジュエリーには購入するほどの魅力は感じない。』
という事でした。

 つまり、必要以上の値引きの要求をするお客様が多いという事であれば、それは販売側が見下されているという事でもあり、それを続けるという事はどんどんレベルが下がっていくという事でもあり、結果的には気が付くと上級客はいなくなっているという事になります。

 販売側からの積極的な値引きが最終的にはお客様が少なくなっていく事になることは私自身も目の当たりにしています。上級客を留めておきたいのであれば販売側のレベルを上げる事が一番の近道であり、その魅力がジュエリーの魅力にもつながる訳ですから何が大事か、もう一度確認をする事が大事でしょう。

 お客様のレベルは自分の鏡です。お客様のレベルを嘆くより自らのレベルを磨くべきでしょう。決して無理な事でなくても良いのです。資格も良いでしょう、趣味でも良いでしょう、何かお客様が魅力であったり、関心を持つことを一つ身に付けることだけで良いと思います。

 上記のオーナーの言葉にもありますが興味を持ったジュエリーがあっても、勧める人間のセンスやある種の尊敬の念が生まれなければ購入というところまではいかないでしょう。それを値引きでしか補えないという事であれば、結果的に顧客の現象という事になってしまうのでしょう。

 御取引先は
『耳が痛いです。自らの努力を棚に上げていたようですね。苦しい時にしてきた努力が間違った方にしていたかもしれません。肝に銘じて販売をさせて頂きます。』
と真剣にお話をなさっていました。

 私自身もお話をするだけではなく、自らも振り返りながら再度の努力をしなければいけないと、改めて感じたものでした。
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2015年4月5日日曜日

ダイヤモンドの動き⁉

 年末からのクリスマスシーズン、それからチャイニーズニューイヤーと世界の繁忙期も終わり、3月に入ってからはダイヤモンドの動きが芳しくはないようです。3月の香港ショーでのダイヤモンドの動きは最悪だったといってよいでしょう。

 一方ではユダヤの祭Pass Over(過越し祭、今年は4/4~11)もあり、市場は少し冷え気味と言って良いでしょう。それぞれの原石の出荷量も3月に入ってからは減り、価格も減少気味であるようです。

 しかし、国内市場に目を向かてみると、実際には買い付けに行っても思うようなものもなく、価格も決して弱含みではありません。つまり、出荷量と価格ともに世界的には弱含みですが、その割には『物が無い』という言葉をよく耳にします。

 何故かというとアジアでいえば日本からのリサイクルダイヤモンドの市場規模が大きかったために研磨が一時減少をしていたことに加え、ファンシーカット市場では原石の値上がりの割には研磨代が抑えられていたことにより、研磨量が著しく減っていたことがあるでしょう。

 勿論、日本だけではなく米国でのリサイクルダイヤモンド市場は大きく、長きにわたり全般的に研磨代が注視されてこなかった事の原因の一つではあったでしょう。

 一方、リサイクル市場が席巻をしていたといっても、実際にリサイクルダイヤモンドの多くは決して品質が高い訳ではありません。それゆえ現状ではダイヤモンドが市場にない訳ではないけれど、現状のマーケットが望む物が少なく、現在の矛盾をしているような結果になっています。

 現状需要があるものは顧客層を見るとやはり富裕層が多く、特に日本の市場では富裕層が望むようなダイヤモンドはない訳です。時計のように生産が出来るものであれば別ですがダイヤモンドはそうはいきません。

 つまり、量ではなく宝飾用の上級品となると品不足なわけです。市場に向かっていないダイヤモンドがいくらあってもビジネスの貢献にはなりません。日本、米国共に高度成長、バブル経済、通販等で多くのダイヤモンドを販売してきました。その間に宝飾とはしてはいけないであろう品質までもが市場に溢れリサイクルをされてきました。

 結果、ダイヤモンドは市場に溢れている割には現状必要とされているダイヤモンドが無いという事になります。
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2015年4月3日金曜日

金からダイヤモンドへ⁉

今朝、TVのモーニングショーを見ていたら、ダイヤモンドの話題が出ていましたが、内容的には『今、インドから大量に日本へダイヤモンドを買いに来る人が多くいる』という話題でした。

 内容的には間違った解釈をしているようなところもありましたが、解説をしている人は『日本にあるダイヤモンドは質が高いので買い求めにやってきている』という事でしたが、これは以前から話題になっている都市鉱山の事で、いわゆるリサイクルダイヤモンドの件を言っている訳です。

 その中の情報で金のバリュウのに比べてダイヤモンドの方が効率が良いという事で『金からダイヤモンドへ』という言葉を使っており、意外と業界人より一般の知識人の方がダイヤモンドの現状をご存じなのかもしれません。

 しかし、驚いたのはTVの番組の中での発言で『金からダイヤモンドへ』という言葉が飛び出したことです。勿論私の近くでは当たり前のように論じられてる、内容ではありますが、まさかという思いと、もしかしたら自分の思っているより早くダイヤモンドビジネスが動き始めるのかもしれないという思いがあり、多少の驚きがあります。

 最近ではダイヤモンドの買取のTVコマーシャルが流れる時代です。しかし、画面的には質屋さんがコマーシャルをうっているようなニュアンスのものが多く、如何なものかという雰囲気のものです。(決して、質屋さんがどうこうという意味ではありません)

 画面を通してみるといかにもという感じがして、むしろマイナスイメージがダイヤモンドにつくのではないかという懸念さえします。所詮はダイヤモンドのプロがやっている仕事ではないので、怪しげにはなるのでしょう。やたらと関西弁を入れたりと(関西弁がどうこうという意味ではありません)ハードルを低くしているつもりでしょうが、むしろネガティブな感じがします。

 ともあれ、ダイヤモンドが売る時代から金融屋さん達が買い集める時代になってきたという事でしょう。勿論、海外に売ることも前提にあるので、まともな価格で買い取っているところは少ないと思いますが、色々な手配をもう少し急がなければならないような気もします。

 問題が起きる予感がします。つまり、素人が買い集めていますので、利益も大きいかもしれませんが、リスクもありますので大けがをするかもしれないという意味では気を付けなければいけないのでしょう。

 形をどうあれ、ダイヤモンドが金融の行列に参加をし始めてことは事実です。
 
 いずれにしても『金からダイヤモンドへ』とは名言であります。
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2015年4月2日木曜日

投資用ダイヤモンド⁉

 先日ダイヤモンドを投資用と考えた場合どのようなものを持つのが良いかという、お客様の問い合わせがあり、お答えしましたがそれぞれの状況により一言でいうには難しいものがあります。

 NYからのダイヤモンドレポートを見ると投資用とされるダイヤモンドの金額が全体の10%に迫ろうとしているとの事ですが、これをどう解釈すればよいのかという事です。つまり、、本当にお金を持っている人々は単なる贅沢品として購入しているのか、それとも投資用としているのかは購入理由を確かめている訳ではないのでその判別は難しいのです。

 それでは何も根拠に投資用としているのかというと一番はオークションでしょう。日本での質屋さんやリサイクル屋さんが行っている、いわゆる『市』のようなものではなく、世界基準で行われている、例えばサザビーズとかクリスティーズのようなものを指すのです。両社以外にもジュネーブや香港などでも世界基準のものが最近では多く行われています。

 最近のNYでの上記の両社落札内容を見ると、ctのG、Hカラー、VSアップの物から上のものが落札をされております。以前から書いておりますが1ct以下の物に関しては市場環境があまりにも影響をされることを考えるとあまりオークション用としても向いてはいないでしょう。

 もっと言うならホンコン等のアジアを中心にしたマーケットではもう少し上のものが望ましいと思っています。中東をはじめチャイニーズマネーが流れ込んできていますので、どうしても扱う物のミニマムが高額になってしまうようです。主催者としてもあまり低額のものでは意味がないですからね。

 そこで、どれくらいの物であればと考えると、経験から言うと、まず、ファンシーカラーに関していえばピンク系であれば1ctもしくはそれ以上、ブルー系であれば0.5ct以上、イエロー系でいえば2ct以上といえるでしょう。

 それ以外の物に関しても希少性にもよりますから一概には言えませんが、グレード的にはファンシーカラー以上の表記という事が前提ではありますが、最低でも1ctを超えていることが条件になるでしょう。

 但し、前回も書きましたが、GIAであれ、他の鑑定機関であれ、色に関しては主観になりますので、その辺の事の考慮は必要になるでしょう。時間を変えて何回か無駄ではありますがレポートを作成依頼することも必要かもしれません。本当に無駄な事ですが、現在必要悪になっている以上は仕方がありません。

 ファンシーカットに関しては色の強弱にもよりますが白いものであれば3ct以上、多少色のあるものであれば5ct以上というのが目安にはなるでしょう。何よりも美しいという条件は外せませんが。

 ラウンドに関しては上記もしましたが、オークションの場所によっては2ct、GHカラー、VS以上という事になりますが、間違いのないところでいえば5ct以上の美しいところという事になるでしょう。
あくまでも一つの目安ではあります。

 もし、オークションという事を考えなければ一番流通をしている1ct以下を沢山持ち、販売にかけるという手もありますが、利幅やその手間暇を考えるとあまり利口な方法とは言えません。

 全体的に言えることは大きさはやはり一番の希少性であり、一番の投資要素になりますし、その上での美しさを考えると可能であれば常にグレードは別にして、美しい事を前提に10ct以上の物を複数年所有することが一番望ましいといえるでしょう。

 大雑把ではありますが、経験からくる投資用対象のレンジは以上という事になりますが、環境の変化によってはもっと範囲が増えるかもしれません。今後の展開次第でしょう。
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