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2014年3月15日土曜日

ダイヤモンド原石市場!?

 今週はイスラエル Ramat Gan のダイヤモンド取引所(IDE)において原石のオークションであるThe International Rough Diamond Weekが開催されました。

 今回の特徴としては先週のホンコンショーの流れを受けて多くの参加者モチべーションが高かったという事です。前回にも書きましたが、0.25~0.50ctの需要が強く、活発だったようです。

 また、今回は以前紹介をしたカリナン鉱山から採掘をされた29.6ctのファンシーブルーの原石の展示や多くのファンシーカラーの原石や100ctを超える物の原石が展示をされました。

 De Beers,ALROSA,Rio Tinto,TzoffeyそしてI.Hennigと多くの供給会社が参集し、イスラエルの業者以外の出品が5日間行われ、イスラエルのメンバーにとっても大事なイベントな訳です。

 原石のマーケットは必ずしもポリッシュのマーケットとは連動をしておらず、ポリッシュの多くの場合、特に小さなサイズは経済状況等で価格の上下が起きますが、原石の市場は価格の伸び率があまり大きくない事もありますが、安定をしています。

 特に今回は前述のようにファンシ―カラーや大きなサイズが揃っていたのは鉱山での採掘技術や方法が変わってきたことにより、大きな物を効率よく発見をするようになったからだと思いますが、この事自体は将来に不安要素として残るような気もします。

 地球という事を前提とすると有限で、かつ有効な資源でありますが消費が伴わないものであります。ある意味保証がしっかりしている資源でもあります。ゆえにサプライヤーも将来を見通して供給をしてくれることを望んでいます。

 過去のシンジケートの仕組みが良いとは思いませんが、複数の採掘業者が現れ始めて十数年が経とうとしていますが、あまりにも最終市場に近づいてきた事には多少の懸念がない訳ではありません。

 消費が伴わない有限資源である事の利点は採掘業者が一番認識しているでしょうが、原石の市場が創造するダイヤモンドマーケットは将来の経済活動との接点がいずれ出て来ます。健康かつ有効な市場になってくれる事を祈ってやみません。

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