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2014年3月3日月曜日

ビットコインとダイヤモンド!?

 最近話題のビットコインですが仕組み的にはダイヤモンドの販売システムに似ていると感じるところが多々あります。

 ビットコインは単純に言うと商品券である訳ですが、商品券と違うところは価値の変動があるという事でしょう。つまり、ビットコインの場合は発行量はある程度制限されるようなプログラミングがされているいる訳ですが、購入者が増えると1BC当たりの価値は上がっていきます。

 しかし、商品券は印刷されている金額以上にはならないのと場合によっては金券ショップでは価値も下がってしまいます。

 ダイヤモンドにおいては最初から発行量に匹敵する希少性があり、さらには幾つかの鉱山会社の組織によりその供給量はコントロールされている訳ですが、ビットコインにおいてもマイナーと言われるいわゆる日本語で採掘者となる取引所を通すことによりフィルターとなっています。

 これは単なる偶然なのかダイヤモンドの販売システムをある程度意識してのことなのかは解りませんが、多分に金融システムは鉱山から取れる資源を前提とした流通に似ているところがありますので大方がその範囲に入るのでしょう。

 かつてはダイヤモンドも一つの大きなシンジケートが価格やシステムをコントロールしていたのですが、そのダイヤモンドのシンジケートが作ったシステムの延長に金融のデリバティブがあり、リーマンショックのきっかけとなったプライムローンがある訳です。

 現在も中央銀行存在が貨幣価値とその金融システムを支えていることになっているのですが、現実にはシステムを完全にコントロール出来ている訳ではありません。それゆえ、中央銀行の存在のないビットコインなる物が注視されるようになったのでしょう。

 また、ダイヤモンドにおいてはその中央銀行の役を成していたシンジケートが価値をコントロールしていたのですが、現在のダイヤモンドにはその存在もなくビットコインの価値形成と非常に似ている訳です。

 世界の共通貨幣であることも共通で、ビットコインが1BCの積算に対してダイヤモンドの方がより細かく分類がグレードによってされているという違いはありますが、その事についても似通った部分があります。

 比較すると世界共通単位である事、供給量が一定制限されるシステムになっている事、その価値保証がシステムで形成されている事等、色々ありますが、大きな違いは現物があるか否かという一番重要な部分です。様々な金融問題はバーチャル的な部分が大きく占めるようになり結果破たんしていく訳で、今回のビットコイン問題はまさにバブル崩壊やリーマンショックの小型版みたいなものです。

 国家が保証する金融システムでさえ崩壊をする今日ですから、保証者のいないビットコインは幾らシステムが沢山組み込まれていても起きるべくして起きた問題なのだろうと思います。

 それに反してダイヤモンドは大きなシンジケートが崩壊をしても現物と供給量に制限がありますからマイナーが増えるのも限界があるし、健全な市場の原理で動いた上に貨幣に近い価値を持っている訳です。

 ビットコインとはシステム的に似ていますが現物であることが全く違う強みと言ってよいでしょう。
一番共通する事は始めに参加した人に、よりメリットが出てくるという事でしょう。

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