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2013年4月12日金曜日

ディスクローズ!?

 今回の展示会の最中に業者さんによっては色石の製品に処理石の表示をしているところがあり、勿論していないところもありました。数人の販売員さんから質問もあり、答えをする事にためらいもありましたがあえて答えました。

 『本来であれば、ほとんどの色石には処理石という表示が必要でしょう。なぜなら、販売時にその公開をしなければいけない事は販売側の義務だからです。しかし、現状ではその公開はされていないのが事実です。』

 言葉を選びながら説明をしている自分も何か後ろめたいものを感じながら話しておりました。なぜなら、その事でこの業界を去った人たちも何人かいる事を知っていましたので迷いました。

 こんなことを気にしなければいけない事を避け、ダイアモンドのみの世界に身を置いているのですから・・・。

 つまり、業界そのものの体質でもあり、やむを得ない事でもあるのですが自然の状態のものだけでは展示会場にも店頭にもほとんどの商品がなくなる訳ですから・・・。と言いたいのですが、実はちゃんとディスクローズをすれば良いだけの話なのですが残念ながら多くの販売業者はそれをちゃんと説明できるだけの技量を持ち合わせてはいません。

 地球上にある多くの物事は人間の理解のもとに説明をする訳ですが、人間より先に存在するものは説明がしやすいのですが、人間が自分の都合に為にだけ作り上げた物に関しては時々説明がしにくい物もあります。

 色石と一部のダイヤモンドに関してはその典型で、あくまでも業界の都合に合わせた処理方法を作りだしたものです。本来であれば知ってもらいたくないもので、知られるまでの間であれば、一部の人間の利益を確保するには十分な『打ち出の小づち』な訳です。

 しかし、現在の情報社会の中ではその不平等さは許されることではありません。まさに公開をして販売時に説明をすれば良いだけのことであり、それを隠す必要はないないのですが処理石という言葉を消費者が嫌う事もあるのも理解できますがそれは行っていると自らに跳ね返ってきます。

 販売のしやすさだけを追う事は業界の為にも販売者自身の為にもなりません。勿論消費者をある部分では欺くことになりますので、あってはいけない事なのです。

 正々堂々とビジネスを行わなければ結果的に業界に良い人事が残らずに衰退の道を歩むことになるのだと思います。

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