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2013年4月23日火曜日

何故にダイヤモンド?

 一昨日、長年のテニス仲間と久しぶりに食事をし、中には始めて席を同じくする仲間もいました。
その仲間から急に

『以前から髙木さんと食事をしたいと思っていたけど、なかなか機会がなかったし、共通の話題もなく、髙木さんはしょっちゅう海外で仕事をしているイメージがあってお誘いしにくかったんですよね。特にダイヤモンドの仕事をなさっていると聞いて、より自分とは縁がないと思っていたんですよ。だからいつか機会があったら何故にダイヤモンドは価値があるのかを聞いてみたかったんですよね』

と唐突に。
 普段ロッカールームなどで軽口をたたいている仲間がそんな風に私も見ていたなんて一寸驚きました。

 『何故にダイヤモンドに価値があるか?はっきり言うと私にもよく解らないですね』
『エッツ!?』

 つまり、美しいだけでは他にも幾らでもあるし、美しいけど他の価値があるものである事が前提なのでしょうから。その価値というのもある条件の元、人間の役に立つ物という事が条件になるでしょう。砂漠で喉が渇いた時に役に立つのはお金ではなくお水でしょうから。

 ある種の条件に対しての汎用性が高いという事が価値の高さを表わすのでしょうから、絵画が何故価値があるのかと言われたら、色々な条件が付加をされ人々が価値を認めるのでしょう。

 ダイヤモンドにどういう条件が付加されて価値が高くなったのかを説明することは出来るのですがそれが何故ダイヤモンドだったのかを説明しろと言われると解らないと答えるしかないのです。

 最初にダイヤモンドを商売にしようとした人は何故にそう考えてのかが解らなければ説明が出来ないのです。その事の説明が出来るとすればダイヤモンドのビジネスに携わっている人間でなくとも出来るのだと思います。

 発見当初のダイヤモンドは必ずしも美しいものではなく、どちらかというと硬さが優先されたものです。そこで研磨技術が開発をされ、初めて美しさが認められたのです。故に何故ダイヤモンドに価値を見出したのかと聞かれると『解らない』と答えるようになるのです。

 勿論、現在何故価値があるのかを説明をする事は難しい事ではありません。人間によって価値を裏付けられるようになってからの事であればという事ですが・・・・。

 ただひとつ言える事は人間にとって本能的に綺麗だと思わせるだけの魅力が原石状態でもダイヤモンドにはあったという事であろうと思います。

 現代においては換金性や投機性が裏付けられており、はっきりとした価値があるのですがその起源を考えると小さな女の子が河原で綺麗な石を探して大事な宝物にするようなことなのでしょう。

 何事もそうでしょうけど一部の人間が発見をした価値を多くに人間が共有し始めて公の価値になっていくのでしょうからダイヤモンドの価値に関しても同じような事が言えるのであって皆が綺麗だと思っている事が一番の価値なのでしょう。

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