最近、ダイヤモンドのカットについてエクセレントとかトリプルエクセレントとかハート&キューピット(海外ではハート&アローと呼ばれる)なる物が基準になっているような雰囲気があります。
美しさや可愛さを感じる事は人それぞれによって違う事は当然ですがある種の納得した条件を提示され、自身に基準がなくて、世間の人がそう言っているのならばそうだろうと考えるのが日本人です。
ダイヤモンドにおいてのエクセレントカットというものは物理的なものを指しており、対称性が優れてますよ、研磨が細やかですよ、形が物理的に理想的(白い色の物関してですが)ですよという事です。
美観に対しては個人差がある事は先にも述べましたが、ダイヤモンドに関しても同じ事が言える訳です。販売側が言うエクセレントは必ずしも人々に好ましい訳ではありません。
実際に米国宝石学会(GIA)もそこには言及しておりません。3千万件を超えるモニタリングをした結果でも人の好みや同じカットでも大きさによって試験者の捉え方は一致をしていません。特に色がついたものに関しては顕著である訳です。
確かに綺麗に見える条件の一つであるエクセレントは煌きが強く感じることも事実ですが、一方でダイヤモンドには白色光の魅力もあります。煌きは方面で光る反射ですが白色光はダイヤモンドの内側jからの反射が強く感じられるものです。このバランスが人々には美しく感じるのです。
小さなサイズ(0.2~05ct)のダイヤモンドの多くは婚約指輪などに使われる事が多いので文字で表される内容も大事でしょうし、キラキラはして見えますから良いのかもしれませんが、実際には長く使用するものですから自分の目で綺麗であれば予算の中で一番大きなサイズの物を選ぶ事をお勧めします。
美観に対しての表現は色々ありますが、美しいと言う言葉と綺麗という言葉のニュアンスは微妙に違います。これは外国語であればもっとはっきり意味として違います。ビューティフルとクリーン
とはやはり違いがあり、日本人が英語を話す時にはちゃんと分けて話すことも覚えています。
ダイヤモンドはこの二つのバランスがきちっと取れている時に美しさを感じます。つまり表現があたっているかどうか解りませんが、花火の美しさと景色の美しさの二つの違う意味の美しさをダイヤモンドは兼ね備えているのであり、キラキラしているだけの綺麗さをダイヤモンドに求める事はもったいない事なのです。
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