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2012年3月29日木曜日

日本の中のダイヤモンド!?

ダイヤモンドについて色々と述べていていますが、実質日本でのダイヤモンドというのはどんなものなのでしょうか。
 
毎度述べていますが、美観性、希少性、耐久性、携帯性、そして換金性と言ったこれら真の宝石の条件を満たすものは実際にはダイヤモンドだけであると言っても過言ではないのですが、日本の場合はどうかと申しますとちょっと事情が違います。

確かに、昨今の我が国では地金の高騰もあり地金の買い取りに準じてダイヤモンドの買い取りも多く行われるようになりました。しかし、まだまだ本来の換金システムがあるとは言えません。

他の国ではこれに準ずるシステム(換金性)がありますが日本では不動産といった絶対的な財産がありますので動産をあまり重要視しません。これは日本のみの神話で、動かすことができず、同じ大きさのものが場所によって値段が違い、なおかつ23年で価値が半分以下になるものが担保になる財産という変な国は日本だけでしょう。これは金融側からすると持って逃げることができないと言うことなのでしょうが、これも一昔前に“”が日本に攻めてきた時に“神風”が吹いたり、第二次世界大戦の後にソ連が日本を領地に出来なかった弊害でしょう。つまり他の国に侵略されたことの無い国の勘違いなのです。

  しかし、ダイヤモンドの価格は昨今、確実に世界の小売価格の中でも日本のそれは安い方に属してきました。いずれ近い将来日本でも銀行がダイヤモンドを扱う時代がくることが望ましいと思いますが、歴史が与えた経験はなかなか変えることは出来ないでしょう。

  ダイヤモンドには様々な顔があり、いままで述べてきた財産性とは別に優れた装飾品としての魅力があります。こちらの嗜み方のほうが真の宝石の楽しみ方かもしれません。
また、価格に関係無く未来永劫変質すること無く残りますので、一族で23代と使って頂ければ別の意味で財産になるでしょう。勿論、ダイヤモンドの持っているそれ自身の特性に魅力を感じ魅入られる方が圧倒的に多くそれぞれの経済状況にあわせて購入し、集めていられる方もおられます。これも、もうひとつの宝石への接し方です。

 長い歴史の中で多くの女性のみならず男性をも魅了し、たくさんの物語を演出してきた主役でもあるのです。

 1800年代後半ティファニーが採掘権のための社債を発行し、詐欺師として訴えられたのも、マリーアントワネットが絞首刑台に昇ったのもダイヤモンドが創った歴史の一ページと言っても過言ではありません。
 また、流浪の民ユダヤ人たちがイスラエルと言う国を建国する為にダイヤモンドがその力の一旦を担ったと言っても異論を唱える人はいないと思います。
 このように、歴史の一部を演出したダイヤモンドはただ単に宝石と言う言葉では括れない存在だと言えましょう。

2012年3月28日水曜日

1ct のダイヤモンドと選び方❣

ダイヤモンドの選び方を良く聞かれる事がありますが、先日も婚約指輪を選びたいという知人が
この質問をしてきました。

 選び方には条件もありますが、婚約指輪という条件のもとで私が良く言う事があります。
『一生、身につけておく事の出来るものを前提にした方が良いですよ』

 つまり、ほとんどの方が小さくても品質の良い物をという事を考えますが、買い方としては間違っているとは言いませんが正解とは言えません。何故かというと多くの方達は年齢を経てくると必ずと言っていいほど婚約指輪をしなくなります。それは気恥ずかしさや照れからではありません。

 小さな立て爪等のデザインものは結果的には年齢に合わなくなりしなくなり、するなら大きめの物という事になり新たにお求めになる事が多くなります。

 それではという事になりますが、ダイヤモンドの選び方の基本は
『美しい事を条件に出来るだけ予算を無理しても大きな物を!?』

というと語弊があるかもしれませんが、大きなサイズの物を買っておけば60代になっても70代になっても着けている事が出来ます。また美しさというのは必ずし4Cグレードが一致するものではありません。

 勿論予算もある事ですからその範囲という事にはなりますが、現在1ctのダイヤリングは50万円前後から綺麗なものがあります。勿論とっぴん物は何100万円としますが必ずしも最上級品である必要はありません。

 一般の方が見て綺麗と思うダイヤモンドは先入観がなければ色でK.L.M.カラー、清澄度でSIクラスアップ、カットでグッドアップです。先入観を持たされた後ではFカラーアップが良いVSアップが良い、エクセレントカットが良いとなり結果的には0.2ct、0.3カラットといった小さなサイズに落ち着きますがそれはあくまで先入観です。

 一度グレ-ド表示のないところでダイヤモンドを見てみてください。個性もありますがダイヤモンドは様々な表情があり。ダイヤモンド上級者の多くの人は若干色のある物を好みます。それは照りが美しく大きく見えるからです。

 永くつける事と本当のダイヤモンドの価値と記念の指輪の価値を考えたら、そして経済的価値を
考えたらおのずから答えは出てきます。

 1ctに拘るのはダイヤモンドを宝石と捉えるには希少性という言葉に何時も触れていますが、それが絶対条件になるのです。そして何故ダイヤモンドなのかという事に立ち戻ってみてください。

 ダイヤモンドをただのファッションや儀礼的なものとはとらえないでほしいのです。

2012年3月26日月曜日

本当のダイヤモンドリング

先日、スイスのジュエラーから150ctのダイヤモンドで出来た指環が公表されました。
ダイヤモンドそのものをくり抜いて作られたものですが、勿論、元々の原石に真中に大きな内胞物
があったとか何かの理由があったのだと思われますが思いきったものですね。

 一見ばかげた無駄の骨頂みたいな事ですが、宝石本来の意味を別にすれば小さくて、必要のない高価な物ですから、宝石自体その物が無駄なものという事になりますね。

 最近、以前の社会主義国家や半島の某やくざ国家といわれる国などの映像を見る機会が多くありますが、大きなビルが建ち、沢山のビルがそこには有りますが何故か荒涼としているような印象を感じるのは私だけでしょうか。

 確かに綺麗に整頓され、生活にされているそれらの景色ではあります。自由主義社会に有る様な無駄に見える華やかさがそこにはないのが要因でしょう。無味乾燥なその風景には我々日本人には何か背筋が冷えるものを感じます。

 一方、自由主義社会はと言えば過度の装飾や風紀の乱れなどの行き過ぎたものを感じない訳でもありません。無駄なものをどう捉えるかにもよりますが現代の社会にはこのような両極端な存在があるというのも不思議な気はしますが豊かさという事を考えると答えはおのずから見えてきます。

 人間生活の上で無駄と捉えるか、豊かさと捉えるかは別として必要不可欠なものであり、経済の大半は形のない物や、一方的な考え方をすると無駄といわれるもので世界は回っています。

 豊かさや無駄にお金が回る事により、世界の経済が担保されていると言っても過言ではないしょう。もとより歴史上続いている唯一の経済源は無駄に見える心の価値に対する対価である事を我々は忘れてはいけないのでしょう。

 一見、ばかばかしく見えるダイヤモンドのリングですが経済の象徴のように見えます。そして、ダイヤモンドはその延長線上にある事をご理解いただきたい。

2012年3月22日木曜日

価格と価値!?

先日、取引先の販売員の方が来られた際に
『ディスカウントを前提に販売をする難しさを感じています』
とのお話があり、迷っているとのことでした。

 値下げでものを売る事はいずれ終わりがくることは常識ともいえる事でしょう。本来は物の価値に
値段が付いているのですから・・。

 物の価値が値段とかみ合わなくなった時に値下げが起きる訳で、勿論その逆もある訳です。物
の価値が上がった時の値上がりですね・・。

 当り前の事ですが、値下げをして買った物はやはりそれが価値という事になる訳です。多くの
宝石店や特に展示会は値引きが常習化しており、宝飾品の価値を下げているのが業界側自身
という事になっています。

 消費者によっては『値引きをしてくれないと買わないわよ』言っている方もいますが経験からする
と結果的に高い物を買わされている事が多くあります。両方の要因があるにしてもそこにはそれ
なりの原因があります。

 それは近年異業種から多くの人間が参入し、商品知識のないままに現場に立っている事が主な
要因になっている事は否めません。宝飾品は価値に合わせて価格がついていますので価値を
説明できない販売員が多くなる事ほど業界にとっても消費者にとっても不幸なことはないと思って
います。

 冒頭の販売員の悩みも自身で解決を出来る事なのですが、他社も混在する中ではお互いに
結果を出さなければいけない事なので相互がその事を理解する必要があるのだと思います。

 物の価値を売る事が成功への近道なのです・・・。

2012年3月20日火曜日

カラーの魅力!?

前回ご紹介をした買付分のファンシーカラーダイヤモンドには数十種類の色が入
っていた事もあり、特にコレクターの方達には好評を博した気がします。

本来は白色透明なダイヤモンドが基本ではありますが、上級者には天然色の魅力
には格別の物があるようです。それは自然というより宇宙を構成している素粒子の
いたずらやその偶発性によってほとんど同じ色が存在しないという事だと思います。

幼き頃から白人の青い眼の色を見て、『彼らは本当に自分と同じ色に物が見えて
いるんだろうか?』と思っていた事を思い出しますが、人それぞれに同じ色に見えて
いても、感じる事やその度合いが違う事はカラーダイヤモンドを見る人々の目を見て
いれば解ります。

人は生きてきた過程や経験、またその祖先に当たる人々の経験を踏まえたDNAを
どの様に引き継いだのかによって天然色に対しての感じ方が違います。

つまり、色に対する反応というのは個性であり、それを投影してくれるのが天然の
色なのです。普段は色に対してそこまでも深く考える事は無く、何色が似合うとか、
何色が好きといった程度の事でしか色との付き合いというものはありませんが、実は
もっと深い意味があるのです。

あくまでも経験値という事を前提にしていますが(多くの占いという物もそんなとこ
だと思いますいが)、明るい色と深い色を選ぶ人は反比例をしているような気がしま
す。

明るい色は好む人は実は大人しく見えて、真はノー天気な人、また、深い色を好む
人は表面が明るく見えて、真は割とデリケートな人が多い様な気がします。

ダイヤモンドの色を選ぶ時の基準の見ているとマニヤックに選ぶ人は深く濃い色
を選び、パステルな色を選ぶ人の多くは一見大人しく見える女性が多いようです。

色というものは不思議なものでやはり皆に同じように見えていても捉え方は皆違う
事をダイヤモンドの色の好みを見ていて思います。

色は自分の個性や心情を現し、判断してくれる指標でもある訳です。自分がその時
その色がどう見えるかを測る事は第三者として自らを捉える良い方法だと思います。

2012年3月9日金曜日

変わったな~ぁと思う事。

毎朝の通勤路の途中に高校があります。その正門の前には何時も登板と思われ
る教諭たちが立って生徒達と挨拶を交わしています。

 何かの指導で立っているのだと思いますが、良く見ていると先生が先に生徒に対し
『おはようございます。』と声をかけ、生徒も渋々返答をしているようです。

 これって変わりましたよね。以前であれば生徒が戦士の姿を捉えてら『おはようご
ざいます!!』と先に声をかけるのが礼儀でもあり、当り前の事として行ってきました。

 何の指導を行っているのか解りませんが、遅刻したのがいたなら校門を閉め、脇
の勝手口から入れさせれば良いのだし、高校生にもなって校門の前で教師達が迎え
指導をする必要があるのかなぁ・・と感じる訳です。

 Facebookなる物が世を席巻し始めて早2年も経とうかとしておりますが、一寸変わっ
たなぁ~と思う事がやはりあります。

 決して否定をするものではないけど自分達の食事の内容を一つ一つアップしている
のを見ると…変わったなぁ~と思う訳です。自分の食べる物を人様に見せる事はない
事はありません。しかし、レストランに行った時にとてつもなく驚くような盛り付けだった
り、美しい装飾品が伴っていたなら解りますが、日常の何でもない食事を写真でアップ
しているのを見るとまたかという気持ちにならない事もありません。

 そのアップされた写真に対するコメントも何か・・・変わったなぁ~と感じる訳です。
決して否定をしている訳ではありません。人々の心のありどころが変わったのかなぁ
と思う訳です。

 近ごろの若者には覇気がなく、やる気も見えないと大人は言い、将来が不安で働く
なら大企業じゃあなきゃ務める気がしないとか、働く気がないといいます。

 そして、それらの原因を社会、政治のせいでもあると言い、大人もそれを理解した
様な物わかりのいい発言をします。本当にそうなのでしょうか?

 不安であれば将来の為に少しでも働き、職種なんか選んでいられないといった感じ
になるのが普通であったと以前を省みて思います。それこそ我々の先輩達の戦後は
夢も希望もなかったと思いますが見事国を再生し、我々の時代もドルショック、オイル
ショックで勤め先もないといった状況でした。だからこそどこでも良いから就職し、あわ
よくばその会社で出世をし、その会社の頂点に立ち会社を伸ばそうと言うくらいの気
持ちであったような気がします。そのような事を徒然なるままに考えたいると・・・・・
世の中変わったなぁ~と思う訳ですが、私だけでしょうか?

2012年3月3日土曜日

ダイヤモンドの原石

 今まで、既に研磨されたダイヤモンドの関して述べて来ましてが、ここでちょっと
その研磨される前の原石について触れてみましょう。

 原石は正八面体の物が一番オーソドックスですが色々な形の原石がありますが
各々どの形に研磨したら一番経済的に歩留まりが良いかという事を考えながら・・
(と言っても現在はコンピューターがそれも計算をしてしまいますが)最終形が決定さ
れます。

 ものによっては皆さんがおなじみの丸いラウンドブリリアントやハート、梨型、マーキース型とそのほか色々な形に研磨され今では数重の形のダイヤモンドがあります。

 皆さんが御存じの形は最初に触れた4つないし5つの形だと思いますがまだまだ沢山の形がある訳です。それは其々の研磨工場が独自の形を開発して付加価値をつけたりしたものを除けば自然に出来上がった原石次第によって形が決まる訳です。


 つまりはダイヤモンドによってどの様に研磨をするのかを人間が示唆され、それにより形を決め研磨しているという事です。

 ところで今回イスラエルにの買付の際に品数が非常に少なくなっている事を前回述べましたが、原石その物がなくなっている訳ではありません。ただ、原石の所有者達が今後近い将来枯渇するであろうダイヤモンドを無理には研磨をしない、特に大きなサイズに関しては特にという事になります。

 以前は原石その物をデザインしてジュエリーにしたりしていたデザイナーなる人々
もおりましたが、いかんせん綺麗ではない素材ですからあまり大きな流行りにはなら
無かったようです。

 ダイアヤモンドのビジネスに関してですが日本では意外と知られていませんが原石
その物のビジネスも意外と活発でそれはジュエリー業界ではな光学機器の方で使用
されています。これらはあまり大きなサイズではありませんは清澄度の良いものが中
心ですが、それはダイアヤモンドが光を正確に反映させる事の出来る天然素材であ
る事の証明です。

 前述したように限りある天然素材であるダイアヤモンドは石油のようにある程度コン
トロールされてはきましたが、石油や金ほどは豊富にある物ではありませんので、
原石の所有者達が無理に研磨をせず価格の上昇を見て研磨に取り掛かろうとする
事は理解が出来ます。

 勿論値上がりを期待してという事になるのでしょうが、残念ながら全ての原石の値
が上がる訳ではありません。一定の大きさ以上の原石の価格が上がるという事にな
ります。

 最近の地金の買い取りブームによりダイヤモンドも一緒に買い取られていますが
これは何も日本だけの物ではなく世界中のブームですから、相当数のダイヤモンド
が買い取られて市場に出回ったり、輸出され他国の市場に出たり、場合によっては
ダイアヤモンド取引所の中に出回って取引される事があります。

 大量に出回っている小さなサイズのダイヤモンドはこのように売買が多く行われて
市場を行き来するようにいずれなるでしょうから宝飾品の材料のダイアヤモンドは無
くなる事はないと思いますが、大きなサイズの物に関してはそうは沢山の数量は
ありませんからいずれ足りなくなるでしょう。

 原石の市場も小さなサイズに関しては若干値が下がりましたが、大きいサイズ(1ct
アップ)に関してはあまり値が下げるような事はありません。

 いずれにしても宝飾品の素材のダイヤモンドとブライダルマーケットで使用される
ダイヤモンドに関しては経済状況や流通機構の変化により価格の値下がりも考え
られますが、宝石値の高い大きなサイズの物に関してはまず価格が下がる事は考
えにくいでしょう。