先日、たまたま派遣会社の社長とお話をする機会があり、この会社で派遣をして
いる宝飾関連の派遣社員に関するセミナーを行ってほしいとのことでした。
最近、展示会等で私自身も経験していますが、ダイアモンドに関する知識が豊富
な消費者が増えている事が気になっているという事もあるようです。
『実は、先ほど友人からメールがあり、そちらの会場にタイプⅡのダイアモンドは
ありますかと問い合わせがあったのですがどうでしょうか?』
展示会場にいた私のところに来てそう尋ねたのは熟年の紳士でした。何でもダイ
モンド好きの仲間が集まってメール上でやり取りをして其々の行った会場の情報を
やり取りしているのだという事です。
そのほかにも知っているだけでファンシーカラーのダイアモンドだけを集めて互い
に見せ合う会を模様しているとか、今までとは違った観点でダイアモンドに興味を
持ってきた人々が現れた事は私自身は歓迎をします。
現代の日本においてはジュエリーの世界だけでのダイアモンドという価値で市場が
形成をされてきたので市場ではあらゆるトラブルが起きる原因となってきました。
ダイアモンドの本来の価値については以前からブログでも述べてきているので此
の場では簡略をするとして、さらに価値観としても現代においては変化が現れてき
ている点に注目をしています。
前述のようにダイアモンドを趣味の世界で見ている人や、財産の保全として考え
ている人、工業用素材の一つとして考え、物理的見地から興味を持っている人と
勿論宝飾品として憧れている人、そしてその中でも単なるブライダルの儀式用品
と考えている人と挙げればきりがないほど多角的用途と言ってよいのかあります。
自身でも挙げていて、そういえば随分と色々な見方があるなと驚いていますが
それだけ現代においてはダイアモンドの見方が色々なのでしょう。
まさに過去の日本独自の4Cや価格競争を基本とした文化に別れを告げ、本来
ダイアモンドの価値へと旅立つ瞬間に立ち会っているような気がしており、正に長年
自身が頭から離れずにいた事が現実になってきた実感があるのです。
本当は心の底から4Cのまやかしをぶちまけたい心境を抑え、誤った知識を並べ
立てている街中の宝石店をどれだけ諌めたいと思ってきた事だろうか。しかし、私
自身も業界にいてトラブルを起こそうと思っている訳でもないし、現実に本当のプロ
達は今の状況を良いとは考えていない訳で時間が必要である事は認識をしていま
したから其々の範疇で少しづつ変えたいと思っていた事も事実です。
私自身も自ら店舗の運営に関わる事になり、また川下である小売の場に居合わ
せる機会も頂き、それなりの啓蒙の活動を続けています。
そんな中の冒頭のような市場の変化は真に心強い訳でありますが、今後益々
ダイアモンドの本来の価値を広げていけるよう微力ではありますが努力をしたい
と思っている訳です。まさにダイアモンドの夜明けは間近なのだと期待しております。
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