毎年12月になると、以前店内で行っていたチャリティーオークションを思い浮かべ
ます。昨年、今年と時間の都合もあり他の方法で活動をさせて頂くようになりましたが。
オークションで心に残っている事をこの時期になると思いだします。
それは5年前の事です。
オークションに参加をした青年2名がダイアモンドのブレスレットを競り合い、一方
の青年が落札をした時の事です。
『良かった。どうしてもこのオークションでの品物を手に入れたかったんですよ』
このオークションはタイのHIVキャリアーで母子感染をした子供たちの支援の為の
もので売上金は全額『バーンロムサイ』というこの施設に寄付をされます。
『実は先週末に娘が生まれまして、このブレスレットをその思い出にしたいと思って
今した。』と感慨深げに手に入れたブラスレットを眺め
『このブレスレットはまずは妻にありがとうの意味を込めてしてもらい、将来的に
生まれた娘に、このような子供の為のオークションでお前の事を考えながら手に入
れたものだよ。と話した上で妻から娘にバトンタッチしてもらいたいんですよね。』
『ダイアモンドのようなものでなければそうは出来ないですよね』
と言葉をつなぎながら話していた事を思い出します。
一方の青年は婚約者にクリスマスプレゼントとして是非思い出に手に入れたかった
と言っていましたが、実はこの二人は同僚で一方の思い入れを理解して
『プレゼントはほかの物にします。彼の方が時間を超えて娘にメッセージを伝え
たいという気持ちが強いし、それを理解できますからね。』
結局その青年も婚約者に指輪を購入し、クリスマスプレゼントにしました。
もう一つのストーリーは同じオークションでの事ですが、ある女性がダイアモンドの
パヴェ留め(小さなダイアモンドを沢山留めた物)の指輪を競り合いの中で落札され
ました。
その指輪は大変品のある美しいものでしたが彼女の落札した時のコメントが心に
残っています。
『タイの施設の子供たちは30人なんでしょ・・・。』
この一言は後日彼女のトークショーの中で語られた想いに表れています。
『この指輪は先日、自由が丘のマダムジェイというお店で行われたオークションで
手に入れたものなんです。此処には施設の子供たちの数と同じ30個のダイアが
留められているいんです。とても思いれが出来た指輪なので大事にしていこうと思っ
ています。』
彼女は女優という仕事柄、色々な役をこなす中で私自身が感じる最も彼女らしい
一面の様な気がします。
本来であれば名前の公表はまずいのかもしれませんが、あえて公表させていた
だきますがその女性の名前は『飯島直子』さんです。
彼女はボランティアで色々なチャリティーにも参加をし、等身大で色々なお手伝い
をなさっています。
この時期になるといつも思い出す事ではありますが、いつも心が温まりダイアモン
ドが作り出す物語を通してもっとその役割を広めていかなければと考える訳です。
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