先日、後期高齢者の通知が手元に届き、自身のレベルが75に達したんだという余計なお世話な感覚を持ちました。
振り返ると何かを目指して生きてきたわけではなく、都度の自身にとっての好奇心であったり、必須と感じたことを選択しながら生きてきたと思っています。
本来であれば向上心を持って目標を掲げた人生を生きていくのが一番良いのですが、残念ながら私自身はそこまで真剣に人生を送ってこなかったかもしれません。
若者の人生相談にも正直に自分の生きてきた生き方を話すことが多いのですが、多くの若者は自分の生き方、将来に対して見えない不安で悩んでいるように感じています。皆が大谷翔平である必要もなれる訳でもありません。ただ、一生懸命生きることだとは思います。
私自身に生き方の結論はレベル75に至った現在でも必要として頂けることを考えると、『天職』というものは多分そのようなことなのだろうと感じています。決して若き日に目指していたであろう人生ではありません。しかし、この天職で身に着けた見識等からの想定をこの業種の後継世代へ引き継ぎアドバイスをできればよいかなと感じています。
そこで過去の経験と知識から感じている超アナログ業種である宝飾業に関しての事です。だからと言ってAI時代に取り残される業種というわけではなく、AIではバックヤード以外の効率化を図ることのできない業種であることを認識しなければならないという事です。
物を店頭に並べ、顧客が手に取ったものをただ薦めるだけの時代は既に終焉を迎え、一つには『物の消費から資産と物語』の時代を迎えているという事と『何処で買うから、誰から買う』といった近代の日本の宝飾業の創成期の売り方に変化をしていくという事です。
AIにはできない『超アナログ的情緒価値』というものを如何に生み出していくかという事は携わる人々の価値そのものでもあるのです。当初は如何にヨーロッパジュエリーを販売するかという課題が大きく、どの様に販売をするかという時にその環境としてジュエリーを身に着けることを感じさせる大きな晩餐会を帝国ホテルで行いました。それが販売をしないながら今の展示会の始点となったことを覚えています。
宝飾品は金も含めてインフレヘッジ(物価上昇対策)、ポータブル・ウェルス(携帯資産)としての側面を持つと同時にどのような環境でどのようなプロから購入するのかという部分が大きくなり、その環境を作れるのが販売側自身であり、その見識と品格、行動力が大事なのです。
これはまさに50年前にこの業種に携わり始めたときの教えでした。
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