ダイアモンドのグレード表記がされるようになって1世紀を超える歴史があり、その後、米国宝石学会なるものが設立されて4Cという基準が打ち出されて75年ほど経ちます。その後その4Cの内容も何度も書き直されて今に至っているのですが・・・・。
例えばFカラーのVVS1なるものとGカラーのVVS1なる評価があった場合にこの価値の違いを現場の販売員はどのように説明をするのだろうかと考えます。単純にGカラーよりFカラーが良いと説明をするのだろうが、その差というものをどのように消費者に理解をさせるのだろうかと考えます。
つまり、Fカラーの希少性とGカラーの希少性の差という物をだれが証明するのかと考えます。多分、鑑定機関が過去のデーターを持ち出し、GカラーよりFカラーの方が過去少なかったという説明になるしかないのでしょう。
しかし、世界には何百という鑑定機関が存在します。仮に基準をGIA(米国宝石学会)に合わせているという鑑定機関だったとしても相当数があり、その中でのカラー基準というものは経験から極めて怪しいものであるわけです。グレーディングというものが絶対的なものではなく単なる目安であることはこの業種に携わっているものであれば誰もが理解をしているわけで、それを理解していないこと自体が問題であるわけです。
何故にこのようなことを記するかというとダイアモンドの含有されるキンバーライトなりダイアトリーム(火道)といわれる鉱脈からダイアモンドが採掘される量というものは以前のGIAの資料のままであればそれらの鉱石5トンから1ctの割合といわれていました。
つまり、5,000,000gから1ct(0.2g)の割合で採掘をされることになります。これを何かに例えるならばジャンボ宝くじに当たる確率が2000万/1といわれていますから2500万/1の確率はその存在自体ですごいのですが、更にダイアモンドに関しては一粒で1ct以上となるともっと可能性が低い訳です。この一番の価値を前提に本来は説明をしなければなりません。
その中で一番にグレードで価値を説明しようとするとかなり難しいものがあるわけです。グレードというものは本来販売しようとするブランドなり会社なりの1団体の中での価格の違いを説明する為の販売員用の取扱い説明書な訳ですから、リポートの中での文字だけを基準に価値を説明すること自体が本末転倒なわけです。
ダイアモンドというだけで希少性という価値があるわけですから、あとは購入者の購入可能額と嗜好性を理解したうえで大きさなり、色なりで選ばれたものの価値を説明することが大事なわけです。
価格の違いを説明することと価値の意味を説明する事はどちらもグレードが関わることではありますが意味で捉えると全く違う事になるわけです。
宝石の説明をするうえで美しさと希少性、更に耐久性と資産としての携帯性というものがありますが、それらを何を基準に説明をするかが販売員の度量であり、知識量なのです。
大前提としてこれらの条件を既に満たしているものが宝石としてのダイアモンドなのですから。
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