ページビューの合計

2019年3月22日金曜日

好きな事⁉

  昨日、シアトルマリナーズのイチロ-選手が引退の発表をしましたが、一野球選手の引退というよりも一つの歴史を見ているような気がしました。

 誰もが時を経て一つの区切りをつけなければならない時が必ず来ます。それが次へのステップに見えるのか退く姿に見えるのかは人それぞれだとは思います。しかし、彼のその姿は退く姿というよりも道程にさえ見え、シネマのクライマックスシーンのようにも見えました。

 確かにオープン戦を見ている時から『おやッ?』と思えるシーンが何度かありました。やはり、動体視力の衰えは気が付かないうちにあったのでしょう。体の衰えは自覚がしやすいものですが眼の、特に動体視力に関しては気が付きにくいものです。

 多くの人はある年齢になると目が見えにくくなったり、近くのものがぼやけたりと気が付きやすい変調は解るのですが事動体視力に関しては一般の生活をしている分にはなかなか気が付きません。

 野球選手の中でも多くの普通の選手は体力の衰えを感じ引退するのでしょうが、イチローレベルになると体力の衰えではなく一瞬を見極める動体視力が大事なのでしょう。しかし、それはなかなか気が付きにくく彼もそれを気が付いているかどうかは解りませんがそれが引き金になっていることは間違いがありません。

 私の仕事自体も動体視力が重要な仕事です。つまり、沢山のダイアモンドを見るには焦点距離をいかに早く合わせる事が出来るかどうかという事になります。若き頃1時間で平均400ピースのダイアモンドを見ていたのですが、ある年齢に達したころには1時間で280~300ピースに落ちていることに気が付きました。一個一個見ているときには気が付かないのですが時間単位で見ていると明らかに処理個数が減っているのです。

 それに気が付いた時にはショックというよりそろそろスタイルを変えなければいけないなと思った記憶があります。大量に取り扱う事から内容で扱うようになったのはその頃からです。

 また、イチロー選手が記者から『現役で貫き通したことは何ですか?』という質問に彼は
『野球を愛し続けれたことです。』と答えていましたが、

私自身が『なぜ仕事をしているか?』と聞かれるとイチロー選手ではないですけれど『ダイアモンドの仕事が好きだから』という事になるのかもしれません。

彼も常々子供たちに言っていました。
 『自分が夢中になれるもの、本当に好きなものを見つけなさい。』

 私自身も知らないうちに好きな物を見つけていたのかもしれません。
https://madam-g.blogspot.com/

0 件のコメント:

コメントを投稿