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2018年5月11日金曜日

宝石の価値⁉

 ここ数日間特殊大粒ダイヤモンドの展示をさる展示会で行ってきたのですが、改めて感じた事は価値の構築とその責務という事です。

 保険やセキュリティーの問題もあり、やはり警備や入場に当たって必然的に物々しくなるのですが、そのことが結果的にこのダイヤモンドの価値を更に上げる事となるととなるのです。

 人間というものは不思議な物で自らがいかに困難なうえに手に入れたものかによって価値を判断するところがあります。以前TVでも行ってきた実験でもあるのですが、列を成しているラーメン屋と誰も並んでいないラーメンの味の差を一般の人々に比べてもらったのですが、やはり、圧倒的に列を成しているラーメン屋の方がおいしいという評価でした。

 しかし、実際には同じ店のラーメンで同じ調理方法で作ったラーメンで何も差のないものでした。
つまり、人というものは自らが苦労をして手に入れたものを評価する心理があるので安易に手に入れたものやいつでも手に入る物に対してはあまり価値を感じないものだという事です。

 宝石というものは元々安易に手に入るものではないのですが、昨今の販売方法により簡単に手に入り、ハードルのかなり低いものだという印象を消費者に与えすぎているために宝石離れが起きているわけです。

 有名百貨店の名前を借りての宝石の安売りや大量販売は勿論その価値を損なる一番の愚かな販売方法ですが、やはり同じようにTVショッピングでいかにもと謳われている『大量仕入れによる価格訴求』などなどの謳い文句はもはや宝石の売り方としても無責任な物で、そのような販売方法がとられるようなものは殆どが同名異価値というか名前はそうだけれど価値はないというものが殆どです。

 展示会等においても安易に価格が大幅に下げられるものはほとんど宝石の価値を有していないか、それ相応の価値であることが殆どで、その販売に携わる人々の品位の問題でもあるのでしょう。

 決して演出第一という事ではなく価値に対する相応の扱いというものがもう少し理解が出来ていたのなら、宝石はここまで販売に苦労をするようなものではないはずです。ましてやそれらがまともな宝石商の販売妨害になっていることが理解さえされていない現状は如何なものかと考えます。

 宝石というものはそれなりに価値を有していますが決して安易に手に入ったり、安価なものではありません。それ故にそれなりの扱いが真の価値を理解してもらう上で必要なことなのです。宝石の価値を下げているのは残念ながら宝石を理解せずに扱っている人々の知識と品位そのものだとすれば誠に残念です。
http://diamond-exchange.jp/
https://ameblo.jp/diamonrow
 

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