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2017年7月27日木曜日

相続税とダイヤモンド⁉

 先日税理士が定期監査の為にやってきて監査の始まる前に少しのやり取りをしましたがその時の会話です。

 『実は先日国税OBのセミナーがあり、テーマは相続税だったのですがそのなかで宝石について触れていたんですよ。』

 なんでも国税は宝石というものは元来それほどの趣を置いてはいなかったが現在では資産としての重要なポジションにあるということで、金と特にダイヤモンドに関しては見逃さないという事でした。 しかし、色石に関しては実際のところほとんど二束三文という事で解釈をしているという事でした。

 どのような経緯でそのようになったのかはわかりませんが、私自身が他から聞いたところによると競売に掛けられたダイヤモンドの多くは国税の拠出価格の3杯から4倍で落札をされているという事です。現実に私の知っている会社が競売で2300万で出されていたものが最終的に9400万で落札をし、その2週間後に香港で1億4000万円で販売をしたという事実を知っています。

 色石に関して云々は多分に現在多くの市場で販売をされている処理石を指すのだろうと考えられますが、実際には貴石の中でも非処理のものは現在でも高額で販売をされています。

 それにしても以前から私はダイヤモンドの資産性を謳ってきたのですが実際に国税がそのような判断をするようになると少し違和感を覚えることも事実です。実際にその査定を誰がするのかという事も考え、更にはどのようなルートでさばかれるのかをかを考えるとしっくりとこないものが有ります。

 なぜなら国内では金融市みたいのをオークションと横文字にして格好よく表現をしていますが中身はダダの質流れバッタ市みたいなものです。実際には市場価格よりもさらに叩いて買おうという輩の集まりでもあるし、大物に関してはほとんど値段を理解せずに自分の出せる金額で指値をしているだけです。

 海外では市場性にとって妥当な価格であれば銀行から融資を受けても落札をしようという人々が多いものですが、日本では価格を下げる要因になるような馬鹿な値段でやり取りが行われています。

 しかし、価格は別にしても換金性が高いことは間違いがありません。国税が真剣に査定をしてくるようになるとある意味では日本にとっても我々ダイヤモンド業界にとってもよいことだとは考えています。勿論怪しげな催事屋を排除してからという事になりますが・・・。
http://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp

 

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