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2017年7月31日月曜日

宝飾品とワイン⁉

 2年程前にワインエキスパートのを脳トレ代わりに受け、さらにワインが身近になってきましたが、ワインを飲む中で少し気が付いたことがあります。それは非常に宝飾品の考え方に近いのではないかという事です。

 昔ながらの醸造方法で作っているものもあれば、気軽に飲めるデイリーのものもありまし。そしてより上級ワインに似せた製法のものと現代では様々なワインがあります。

 昔ながらに樽で熟成をし、更にはその樽にもこだわりを見せ、伝統的なワイン醸造を続けているもの、そして現代においては各国の環境に合わせて作られているデイリーワイン。更には伝統的なワイン作りに似せるためにコンピューターで制御し、さらに最後に樽の材料であるオークチップを焦がし、それをステンレスタンクの中に入れその風味を模倣した新世界のワインと様々ですが、その状況に合わせてそれぞれの使用方法があると思います。

 一方では宝石は本来の天然のものと処理石を使用し、現代の宝飾品としたものとさらにはデイリーに使うようなアクセサリーとやはりジャンル分けが出来ます。

 宝石を熟成ワイン、ジュエリーを新世界のワイン、そして、各国でそれぞれ作られているデイリーワインがアクセサリーという事になるのでしょうか。

 そして宝石を使ったジュエリーをハイジュエリーと考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

 何故にこの様なことを言うかというと処理石を使用したジュエリーをいかにも宝石のニュアンスで販売をしているが為に多くのお客様に疑問や疑惑を抱かせているような気がするからです。

 多くのお客様が口にする言葉に『ジュエリーを買っても売る時は二束三文だから』という言葉です。これは販売員がいかにも処理石を素晴らしい宝石がごとく販売をしているからでしょう。

 多くの宝石つまり未処理の貴石は時が経つにつれそれなりの価格で評価をされているものです。しかし、処理石を使用したジュエリーはやはり販売をしようとするとお客様の言葉でいう二束三文になることも事実です。実際に販売をしながら買取もやっている業者の多くは販売の時の言葉とは裏腹にゼロ評価にすることが殆どです。

 それでは宝石とはどう考えればよいのかというとビンテージ物のワインと同じように後々熟成をして評価されるという事ではなく、長く引き継いでいくもの。つまり、現代でいえばかなり乱暴な言い方ですが墓石みたいなものです。

 墓石というものは本来先祖を祀り敬うものですが、現代においては無縁仏も多くなり、さらには親類縁者がいてもその墓石を世話をする人は少なくなりました。更には自分の墓を建てたとしてもそれを子ども達に面倒をみなさいといってもそれはそれで迷惑に思う子供たちもいるでしょう。


 そんな時に宝石があるのです。移動が楽で持ち運びもでき更には引き継いでいくにも迷惑ではなくむしろステータスにさえなる物であり、更には子孫が困った時に役に立つという本来の意味合いが出てくるような気がします。

 宝石とワインと墓石一瞬何を言っているのかと思われる人もいるかもしれませんが一行の余地はあるのではないでしょうか。

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2017年7月28日金曜日

納涼会にて⁉

 昨夜はお店にお客様や友人を招いての恒例の納涼会を行いましたが、イスラエルのワインをはじめシャンパンなどでおもてなしを行いました。

 皆の酔いも回り話も佳境に入ってきた時です。
『高木さん,ダイヤモンドを資産として買うにしても売るときにはどうなるんですか?』
当然の疑問です。

 これらの話は販売や販売テクニックの話ではありません。つまり、多くの販売術なる本や販売コンサルタントとしてセミナーを開いている人でも高額なダイヤモンドや宝石を売ることはできません。

 高額のダイヤモンドの資産運用という考え方は販売テクニックの話はほとんどが役に立たないわけですが仮に高額なダイヤモンドではなくてもダイヤモンド、宝石に関してはネット販売や量販のイロハは何の役にも立ちません。

 なぜなら高いからです。

 勿論高いものですが、それをいかにご自分にとって高いものではないかという事を心に落とし込んで頂くような話術が必要なわけですが,詐欺ではないので本当のことを述べなくてはなりません。
勿論多少の誇張は伝えるテクニックとして必要だとは思いますが基本は事実です。

 その為には極端な話、お客様から師匠と思われるような人格も必要でしょう。単に催事のなんちゃってデザイナーのように自分から『先生と呼んでください』というようなことではなく真にお話をしていくうちにお客様がそう思って耳を傾けるようでなけれななりません。

 つまり、その延長線上に資産運用を含めて高額ジュエリーの販売がありますから基本を捻じ曲げるような非常識な値引きやバーゲン商法はお客様のプライドを損ねるようなことがあっても益になることはなにもありません。勿論そのような手法でもお買い上げになるお客様はいるのですがそれは販売者を見下しているという事とイコールですし、見下している相手の話や商品をそんなに長く愛用することもないでしょう。

 つまりは高額品や宝石の販売に関しては基本である両者相互の信頼と尊敬の構築に他ならないのです。

 前述のお客様の質問ですが私の答えは
『世界中どこでも売る事が出来ます。その詳細はご購入時にしましょう』
という事です。
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2017年7月27日木曜日

暑苦しい⁉

 今朝、通勤途中ありそうでない光景に出会いました。

 私も身長は175cmで体重は80キロ弱と日本人としてはそんなに小さな方ではないのですが、今朝の車中では私の周りに集まった通勤客は190cmくらいの男性のほかに180㎝超え、さらにはやはり私より数センチくらい大きな人が2名、そして極めつけは私より身長は10㎝は低いであろうがゆうに100キロは超えているであろうという人でありました。この人々に囲まれたわけです。

 海外の経験も多い私にとっては私より大きな人や太っている人と出会う機会は決して少なくはないのですが日本でましてや通勤電車の中で私の周りだけでという経験は今まではありませんでした。

 私の友人でオランダ出身で今はロサンゼルスに住んでいる大男がいます。何が驚くかというと彼自身は195cmほどなのですが息子二人が2m越えで娘も185cmほどあります。最初ビバリーヒルズにある彼の家を訪ねたときに、家は大きいことを場所柄想像をついていたので驚きませんでしたが、ドアを開けた瞬間に家族全員で出迎えてくれたことです。

 『小さな家族の小さな家へようこそ‼』
彼の第一声はあまりにも空々しかったことを覚えています。
更には幅が2mはありそうは冷蔵庫のあるキッチンから我々のいるダイニングに出された出てきた決して上手に焼けたとは言えないステーキとサラダのみでした。ステーキを出してきたところで『あ~。歓迎をしてくれているんだな』とは思いましたが、
『これだけかよ』
と思った気持ちがあったことも事実です。

 しかし、この家族に囲まれたときには大人の中にいる子供のような気持になりました。

 後日、お礼にロサンゼルスにある行きつけの寿司屋に招待をしたのですが、彼らの寿司に付ける醤油の量やワサビの量には閉口をしました。かのロバート・デニーロが共同経営をするこの寿司屋は決して安くはないのですが回転寿司にでも連れて行ったような気分でした。

 今朝の暑苦しい状況の中でそのころをふと思い出した瞬間でした。
とにもかくにも暑苦しい日のスタートです。
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相続税とダイヤモンド⁉

 先日税理士が定期監査の為にやってきて監査の始まる前に少しのやり取りをしましたがその時の会話です。

 『実は先日国税OBのセミナーがあり、テーマは相続税だったのですがそのなかで宝石について触れていたんですよ。』

 なんでも国税は宝石というものは元来それほどの趣を置いてはいなかったが現在では資産としての重要なポジションにあるということで、金と特にダイヤモンドに関しては見逃さないという事でした。 しかし、色石に関しては実際のところほとんど二束三文という事で解釈をしているという事でした。

 どのような経緯でそのようになったのかはわかりませんが、私自身が他から聞いたところによると競売に掛けられたダイヤモンドの多くは国税の拠出価格の3杯から4倍で落札をされているという事です。現実に私の知っている会社が競売で2300万で出されていたものが最終的に9400万で落札をし、その2週間後に香港で1億4000万円で販売をしたという事実を知っています。

 色石に関して云々は多分に現在多くの市場で販売をされている処理石を指すのだろうと考えられますが、実際には貴石の中でも非処理のものは現在でも高額で販売をされています。

 それにしても以前から私はダイヤモンドの資産性を謳ってきたのですが実際に国税がそのような判断をするようになると少し違和感を覚えることも事実です。実際にその査定を誰がするのかという事も考え、更にはどのようなルートでさばかれるのかをかを考えるとしっくりとこないものが有ります。

 なぜなら国内では金融市みたいのをオークションと横文字にして格好よく表現をしていますが中身はダダの質流れバッタ市みたいなものです。実際には市場価格よりもさらに叩いて買おうという輩の集まりでもあるし、大物に関してはほとんど値段を理解せずに自分の出せる金額で指値をしているだけです。

 海外では市場性にとって妥当な価格であれば銀行から融資を受けても落札をしようという人々が多いものですが、日本では価格を下げる要因になるような馬鹿な値段でやり取りが行われています。

 しかし、価格は別にしても換金性が高いことは間違いがありません。国税が真剣に査定をしてくるようになるとある意味では日本にとっても我々ダイヤモンド業界にとってもよいことだとは考えています。勿論怪しげな催事屋を排除してからという事になりますが・・・。
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2017年7月24日月曜日

暑さから感じる⁉

 1976年9月、ロサンゼルスは毎日がうだるような暑さで夜もまともに寝むれないような状況でした。

 インディアン・サマーといって本来の夏のシーズンよりももっと熱くなる日々が2週間程続きますが当時の一般家庭やアパートメントにはエアコンなる物がありませんし、あっても冬場用のヒーターくらいでした。場合によってはそのヒーターもないというようなところでした。勿論それだけ気候が良いという事ですが。

 信じられないことですが家自体が熱くなるので室内で裸足で歩くなんてとんでもない話で、皆が靴で生活をするのもわかるような気がします。勿論夜もベッドが冷めていないので暑くて眠れません。

 私はバスタブに水を張ってその中で数日間夜を過ごしたことさえあります。日中は学校に行っていますのでその心配はないのですがウイークエンドはほとんど近くのカフェテリアで過ごしていたことを覚えています。

 このシーズンは皆さんもご存知のあの西海岸の山火事が起きるシーズンです。私自身も何度か経験をしたことも有ります。

 最近の空梅雨から始まり、毎日が暑い日々が続いていますが、この季節になるとよく当時のことを思い出し、そのころのロサンゼルスに比べたらなんてことないなといつも思うのですがそれなりにやはりへばるものです。

 最近では暑さ対策グッズも多種出ており、真夏のゴルフでさえ躊躇なく行う場合もありますが、人間がいろいろ対策を練るたびに自然の猛威は増していくような気がします。

 気のせいか人間が自然の対策を行うごとに自然災害はその想像を超えた状況を創りだしていくような気がします。つまり、対策ではなく何とか自然に寄り添っていたほうが最低限の被害で済んでいるような気がします。それは病気の細菌や食物に関しても必要以上のことをすると必ずそのしっぺ返しが来ているような気がします。

 そこそこのんびりと歩むことが必要な継承が昨今の自然災害や病気に現れているのっではないでしょう。毎日の暑さに接するたびにそんなことを考えながら暑さを忍んでいます。
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2017年7月22日土曜日

ダイヤモンド取引とブロックチェーン⁉

 ダイヤモンドの投資という言葉はもはや絵空事ではなく一昨年シンガポールに個人向けのダイヤモンド取引所が出来き話題にもなりました。

 これは単なる個人投資家向けの電子取引所でしたが現在はさらにその進化が続き認証にビットコインをはじめ仮想通貨に使われるブロックチェーンを導入するとの発表がありました。

 つまり、ほかの現物投資とは違い個体が違うダイヤモンドの特性を生かし、それをブロックチェーン化し、認証をさらに特定化しやすい様にというものです。

 多くの投資家はダイヤモンドの投資に現実的で実際の量を考えてみても大きな市場になることは想像が出来ないとしていますが、実際にこのシステムを導入することにより元来考えられていた投資用ダイヤモンドのサイズの物より小さなものまで可能になり、よりその市場の拡大に期待が持てるとしています。

 日本においては多くの需要はある一定の年齢層より上になりますので英語でさらには電子取引となると面倒さがあるように考えますが、この取引所においても日本は市場としての拡大性を考えており、いずれ日本語版も提供するとしています。
 
 ダイヤモンド採掘のアイディアから生まれたビットコインのシステムでもあるブロックチェーンが今度はダイヤモンドの取引に導入されることとなり、フィンテックの将来の中に旧ともいえる現物投資でもあるダイヤモンドが組み込まれていく様はないか因縁じみたものを感じます。
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2017年7月20日木曜日

ダイヤモンドは資産⁉

 私自身の本来の仕事でもありますが、資産としてのダイヤモンドの手配をさせていただくことが近年増えていますが、実際にはその手のものをコントロールすることは難しく、まずは情報が入ってくるかどうかが決め手にもなります。

 今年は運よく3PCSほどの取り扱いをさせていただきましたが、実際には年に1~2個が精一杯です。勿論その下のサイズを取り扱うとなると数量はもっと増えますが、数千万から億の単位となるとまずは取り扱うダイヤモンドに出会う事の先決です。幸いにも長くこの仕事をしていますからそれなりに情報は入ってくるのですが特に50ctsアップのラウンドとなると年間数個に限られますし、同じように虎視眈々とその情報を狙っている人間は常に100人を超えています。

 つまり、手に入れて手配をすることは決して容易なことではありません。それ故に資産としてのダイヤモンドなのです。ただ日本人にとっては持ち運ぶ現物資産というものは経験上もあまり認識をしておりませんから時々ビックりすることも有ります。

 つまり、持ち運ぶ事が出来るという事は盗む方から考えても実に便利な物でもあり、換金もそれほどは難しくありません。ただ現代はGIA(米国宝石学会)での登録化や世界中での現物確認や指紋認証的に現物の特定ができるようになってきましたので、表立っての処分は難しくはなってきています。

 しかし、日本人にとっては土地や証券といったものや良くても金塊程度のものが資産としての認識ですから意識して資産としてのダイヤモンドを持つようになってくるとますます需要が増えさらに手に入りにくくなってくるのではないかと思っています。

 もちろん結果としてダイヤモンドの値上がりが起きるわけですが、近年のオークション等を見ていると特にファンシーカラーダイヤモンドの値上がりが顕著です。

 我々の仕事はオークションに掛かった時点では既に遅すぎますから常に原石の市場にも目を見張っていなければなりません。そのためには日夜海外ともコンタクトを取らなければいけないし、更には需要としての顧客管理も必要となってきます。

 それは資産としてのダイヤモンドの管理に始まり、運搬や運用に関してもご指導をしなければいけません。動く資産というものに慣れていただくためにもいつもお話をする必要もあるのです。
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2017年7月17日月曜日

ダイヤモンドとスキャンダル⁉

 昨今、スキャンダルがあまりにも多く頭の整理が付きにくいのですが、あまりにも興味がないという事もありますが、時々疑問なことがあります。

 よく不倫や浮気問題で奥さんがいながらとかご主人がいながら、彼氏がいながら、彼女がいながらという質問や疑問を当事者にインタビュアーが投げかけていますが、こんなバカげた質問はないとインタビュアー本人たちも思いながら投げかけているのだろうと思います。

 一人の人を好きになったら他の人を好きになったらいけないという理屈はないということは皆が知っていることでしょう。但し、人間社会のルールとして特に日本でのルールとして一人の決まった人がいたなら他の人を好きになってはいけないという法律ではないルールが適応されています。

 果たしてほかの国ではどうなのだろうか、先進国の中ではかろうじて共通の認識はありますが環境や国の習慣によってはそれほどはシリアスではありません。

 この本能的なことは宝石にも当てはまります。中には『一つダイヤモンドを持っているから二つは入らない』という人がいますが真剣に向き合えば向き合うほどさらなるダイヤモンドが欲しいという人は川辺の砂利ほどいます。その良さを知れば知るほどその上を目指したくもなるし、知らないことがあれば更なる見聞をとも考えます。それが人間だと考えています。

 ただの川辺の石好きから宝石が好きになり、更にはダイヤモンドにたどり着いた人々を山ほど知っています。勿論、もともとは興味がなく実際に目にしてみて好きになり、さらなる良いものをと求め始めて人々も身近にはたくさんおります。

 決して不倫や浮気を肯定しているわけではなく一定の倫理やルールがあることは事実だし、その中の理性という社会の判断基準もあります。それは解りますが芸能リポーターの質問にある『どうして好きになったのか?』という質問を聞くたびに、そこに理屈があるのかという風に感じるのです。

 許容できる状況がそこにあれば、ダイヤモンドでいえば『買える環境にあれば買ってしまう感情を理解できませんか?』と尋ねたくなるのです。『自分は違いますか?』とも思うわけです。

 人間の性として自分の持っていないものを求めるとか、感じた事のなかった感情がそこに芽生えるとかというこということは当たり前なことです。そうでなければ我々の宝飾業界はとっくにつぶれています。

 ただ対人間という事になるとそこにはルールもあるし理性もあるという事になるだけで芸能リポーターも意味のない質問はやめてもらいたいといつも感じる偏屈な私でした。
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2017年7月7日金曜日

ダイヤモンドを手に入れる⁉

 ダイヤモンドを手にしようと思った時に何を基準に置くかというと販売側はほとん理解が出来てはいないと思います。何故なら購入側も目的はあるにせよ購入基準は持ってはいないでしょう。

 婚約指輪だとか誕生日プレゼントだとか漠然とした目的はあってもこんなダイヤモンドでこんなものが良いという明確なものは持ってはいないと思います。それ故に販売側の対応次第ではどのダイヤモンドを買おうとするかが決まります。

 多くの販売員が品質を一番に置きますがそれ自体は間違いではありませんが、それではお客様の意志というかライフスタイルを考慮しているとは必ずしも言えません。単純にダイヤモンドを身に付けたいのか、気持ちを大事にするのか、他の人とは違うものを手に入れたいのかダイヤモンドデザインを楽しみたいのか購入の幅はまだまだありますから必ずしも品質にこだわる必要はないのです。

 勿論この場合に美観が損なわれているという事は前提にはありません。お客様はその購入動機は前述したように様々ですからTVショッピングのように届いたらびっくりするぐらい低品質の物であっても謳い文句の大粒ダイヤモンドという言葉に乗せられて注文をしてしまうのです。これもやはり大きなダイヤモンドを身に付けたいが予算の都合もあるという事でしょう。

 そのほかに婚約指輪だから品質にこだわりたいという考えも又あるでしょう。しかし、考え方によっては一生に一度のものだからこそずーと身に付けることを考慮した方が良いのではないかとも考えるわけです。目に見えない範囲の文字のグレードにこだわるよりも実際の利用頻度だったり、その後の長い間を考えたほうがより現実的ではあると思います。勿論個人見解の問題ですが・・。

 とくに最近では男性のダイヤモンドコレクターなる人々も多くおり高額ではないけれど希少なファンシーカラーのものを集めたり、その小粒のファンシーカラーで出来上がったダイヤモンド画を集めたりという必ずしも高額高価ではないものでもダイヤモンドは希少性を創り上げることができるのです。

 また、最近ではダイヤモンドの特殊な蛍光色を集める人々もいます。これらのことを考えるとダイヤモンドを手に入れようと考える場合に動機は様々で販売側の提案によってはまだまだ可能性のあるのがダイヤモンドです。
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2017年7月6日木曜日

夏季セミナー⁉

 昨日は半日宝飾品販売の就業者の為の『夏季セミナ』を行ってきました。過去数回もしくは一回また初めてという方も含め40名ほどのセミナーでした。

 題材が『宝石の条件とダイヤモンド』という内容ですが、以前受講された方は別にしてもほとんどの方の知識というものは以前からあるか価格のコントロールはシンジケートが行っていて、価格は4Cで決まりますという20年前ほどの知識で業界の新陳代謝の遅さを改めて感じた次第でもありました。

 しかし、終了後のアンケートを拝見させていただくとほとんどの方が積極的な姿勢で新しい知識と取り組もうという姿勢が感じられました。というのも多くの方はやはりメーカーや旧来の先輩方の知識の踏襲でなかなか本来のニュースというものが届かない状況にあるという事をまざまざと感じた次第です。

 殆どの場合この種の知識というものは自らが学びに行かなければ得ることのできないものなのですがどこかこの辺に関しては安直なところがあります。それはネットをはじめ多くの知識というものは必ずしも正確な物ではなかったり、ネットに挙げている本人自体も体験によるものではなくどこからか仕入れてきた知識を整合性を取らずにアップしてしまっていることもあるのでしょう。

 約4時間に及ぶセミナーでしたが多くの人々が集中して聞いていただいたことには感謝をする次第です。勿論ダイヤモンドや宝石の知識を4時間くらいの中で習得するにはあまりにも短い時間ですから、多くの場合販売時に気を付けなければいけないことを主体に販売技術とは別に基本的に宝石とは何ぞや、ダイヤモンドとは何ぞやという事を中心に販売時におけるトラブルや虚偽の内容にならないような知識というもの伝えさせていただいたつもりです。

 上から見ても横から見ても間違いのない知識のみ、つまり、基本中の基本で盛った話にならないようにという事をまず身に付けるという事が大事ですよという事です。

 アンケートの中には『宝石の奥の深さや消費者に対して良い意味で上目線になるという事が理解できて目からうろこが落ちたようです』というように販売しながら得ていた知識だけでは実際に合点がいっていなかった方たちも多かったようで、この様な方たちがまだまだ多いという事でまんざら業界も捨てたものではないなと少し安心をして帰ってきました。

 さらに意欲のある方たちには別に機会を持っていただけるように主催会社に方には要請をしてきましたが、まずは私の気持ちは来月初旬の大阪のセミナーでさらに宝石やダイヤモンドに対してもっとご理解をいただけるように努力をしていくつもりです。
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2017年7月4日火曜日

ダイヤモンドのグレード(続)⁉

 今回のイスラエルの出張の際に 大粒ダイヤモンドの査定を依頼され行ってきました。

 この査定というものは過去同様のグレードの内容のないものを過去の周辺グレードのものを資料参考にし価格の査定を行うものですが、毎度もめることがグレードの信ぴょう性です。

 今回もオリジナルではGIAのFL(無疵)のグレードが出ているのですが、私自身の判断はIF(無疵に準ずる)ということでした。持ち主はGIAが間違いなくグレードを出しているという事だったのですが、私はそれを否定しているのではなく現状はという事を話し、何らかの変化が起きている可能性があるという事を説明し、再度GIAにグレードを依頼することとなりました。

 結論から言うと現状GIAも私と同じ判断でIFという結果が出ました。つまりグレードというものはグレーディング時を前提としていますからその後のダイヤモンドの変化には責任を持ちません。勿論それではビジネスになりませんから、現在はGIAで2年間、国内主要鑑定会社でもソーティングのみで半年間、リポートで1~2年間というのが相場です。ただし、ダイヤモンドに変化を与えていない同条件でという事になっています。

 今回はGIAにリポリッシュ部分をマーキングしてもらい再度FLの結果を貰ったほうが良いだろうという結果になりました。

 以前から述べているようにグレードイコール価格ではありませんが、このレベルの大粒ダイヤモンドとなると一つの目安としてなければいけません。それは小粒のダイヤモンドでも同様ですが目安としてはやはりあった方が販売するものにとっては都合が良い場合もあります。

 しかし、小粒になりダイヤモンドそのものの価値というより周辺枠やデザイン、更にはパッケージ、広告宣伝費の割合がある程度の幅を占めるようになるとグレードイコール価格ではなく価格帯の順番を説明するのみとなります。

 勿論グレードだけでいえば価格の説明書としての役には立ちますが、価格の決定要因としては十分ではありません。小粒のようなコマーシャルサイズのものは大雑把に分けるだけですから勿論4Cだけで十分ですが大粒になるとその4っつの要因だけでは決まることはありません。

 ましてや現在のようにTVショッピング等も含めて多種多様なグレードのものが販売されるようになるともう殆どグレードの意味を成していません。極端な話が大きさと見栄えだけで良いのであってこれが本来の形といってもよいでしょう。

 いずれにしても大粒であれ小粒であれグレードが価格を決めるわけではないという事を改めて感じた今回の内容でした。ちなみに今回の大きさは」100cts未満とだけにしておきましょう。
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2017年7月3日月曜日

都議選結果⁉

 都議選も終わり、予想通りというか予想以上の自民党の敗退となりました。多くの新しい議員が誕生する訳ですがそれぞれに理想もあり、掲げてきた政策もあるでしょう。しかし、自民党の国会議員のようにブームで当選をしてきた議員は昨今世間をにぎわしたような結果になっています。

 自民党の国会議員の応援演説の中でも政治の素人ばかりが集まっても政策がうまく機能するはずがないといったような言葉も多く聞かれました。全くその通りでしょう。

 しかし、国会が真っ黒く染められていることを考えれば単純に国民目線で足りないことを掲げることは決して悪いことではありません。それぞれが医師だったり、弁護士だったりとそれなりのキャリアを重ねてきた人たちが今回は当選をしてきています。

 気を付けなければいけないのは社会は白でも黒でもないオフホワイトからチャコールグレーにいたるまでの彩りで構成されています。自分目線で正しいと思ってことも他人目線で見れば必ずしも正しいとは限りません。

 いうまでもありませんが社会はそれぞれの都合を絡み合わせて出来上がっています。それ故に他人目線の上で自らの主張を達成できるように努力をしてもらいたいものです。

 選挙終盤に安倍首相が応援演説に入り、聴衆から怒号と罵声が入り混じった状況になり、そこで彼は『このような人の演説を邪魔したり、誹謗中傷をするような人たちには断じて負けるわけにはいきません』と言葉を発していました。彼は事の重大性を理解していないようです。

 そのような聴衆を取り締まるべく共謀罪を成立させようとしたのではなかったのか。だとしてら彼らがそれに反発をできる場所はあのような場所しかないのではないだろうか。

 いずれにしても、今回の選挙は勿論単なる地方選挙ではありません。なぜならそれこそ地方の利権がらみの選挙ではありませんから本当の国民の意見だと考えるべきでしょう。

 今の自民党にそれが出来るかどうかはわかりませんが、自民党の反主流派の議員たちの健闘を願いたいものです。何故なら自民党の代わりになる政党がないのですから・・・。残念です。
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