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2017年2月28日火曜日

アカデミー賞⁉

 第89回アカデミー賞は話題の『ラ・ラ・ランド』が多くの賞を取り、又作品賞の誤発表などもあり、騒がせていますが、何よりもハリウッドのトランプ大統領批判は日本では考えにくいものです。

 ハリウッドというのは知っている人も多いと思いますがユダヤ人村をベースに成り立ってきたところです。その頃の人々は皆1世の移民ばかりだったので、その成り立ちから移民問題を取り上げるトランプの政策に批判をする人も多いのだろうといわれていますが、果たしてそうだろうか?

 実際には金融政策にしてもイスラエル政策にしても、彼の当選の後押しをしたのもユダヤ系企業が中心となっていたことなどを考えると必ずしもそうではないのです。ましてや移民排除の中にはユダヤ系が入っていないのはもちろんの事、彼の娘婿にしてもユダヤ人で娘のイバンカなどはユダヤ教に改宗をしております。

 ただ心配なのは彼の首席戦略官として黒幕ともいわれているバノンです。彼は話題になっているよぷに白人至上主義者です。いつ本性を現し、ユダヤ系との軋轢が生まれるのか。もしそうならないのなら彼のは白人至上主義は張りぼてであることにもなります。

 いずれにしてもアカデミー賞がここまで政治まみれになってもよいのかとさえ思う映画ファンの意見もあるいことは覚えておいてほしいとおもいます。

 1800年代後半沢山のユダヤ系移民はヨーロッパでの迫害を逃れ、新大陸に渡ってきました。しかし。多くの移民がヨーロッパから渡りこの地にやはりユダヤ人にとっては住みにくく職業の選択はあまり多くはありませんでした。そんな折貧相な映画館を営むくらいのことはできたのですが、当時の発明王トーマス・エジソンはそれを良しとせず、彼の発明した映写機に対して多大な使用料要求してきたのです。ユダヤ人にはそんな大金など払う事が出来ません。
 
 それがゆえにユダヤ人たちは東海岸から西海岸という自由が保証をされている地に流れその地に創り上げたのがハリウッドでした。ユダヤ人に大物プロデューサーや監督が多いのもそのためです。小さなころから周りにその環境が整っていたのです。日本でいう太秦みたいなものでしょう。

 それ故にいまだにアカデミー賞にはユダヤ系の影響力が排除されないといわれています。
第一回アカデミー賞がおこなわれたロサンゼルスのルーズベルトホテルは私自身にとっても特別なホテルで最初に住居にしていたところの近所という事もあり、最初に訪れたホテルでもあり古く厳かな感じのする外観はとても印象的でした。

 この第一回アカデミー賞は1929年のあの世界恐慌の年でした。その授賞式(当時はそれほどきちんとしてモノではなく食事会の余興みたいなものだったといわれています)の数か月後に株の暴落と恐慌が始まるのです。皮肉なものです。
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2017年2月24日金曜日

プレミアムフライデー⁉

 政治ネタでもないのですが本日から始まる『プレミアムフライデー』というわけの解らない決まり事なのかキャンペーンなのかもよくわからないことが始まります。

 もちろん働く時間を短くして経済効果を上げようというわけの解らないお役所的な発想でもありますが、月末の金曜日の午後3時で仕事を上がりましょうといわれて『ハイ、そうします』という人がどれくらいいるのだろうかと思います。

 決まりきった仕事しかしておらず、中身をいくらでも効率化でき更には時間でやめて住民サービスを二の次にできる役所みたいな仕事でなければ難しいキャンペーンです。

 実際には70%以上の人が認識をしておらず、実行できるかという問い合わせには10%未満の反応しかなっかったという事で、さらにはその10%未満のところが本当に実行できるかどうかは別であると答えています。

 本当に経済効果が上がるのでしょうか?

 実際にこの種のキャンペーンが成功したことはほとんどないと思います。現実にはむしろ昔より正月にしてもその他の連休にしても本質的な伝統が失われているために休みを短くしている現実があります。

 多くの海外の国はその国の習慣や伝統を守るために休日が増えているわけですから。ユダヤ人に至っては国ではなく宗教として伝統習慣を守っているので休日となり、我々にとっては厄介な習慣で仕事にならないのですが、それ故に守られている休みというものがあります。

 実際に一番忙しい月末の金曜日に休みを取るとどれくらいの逆経済効果が起きるかは計り知れません。勿論、民間はバカではないので現実的に動くと思いますが・・・。

 ただこのキャンペーンの為に役所に新たな部署が出来たり、無駄な税金を使ったりすることを考えると何をか云わんやです。

 一言でいえば
『もっと大事なことがあるでしょう。』

 本日の愚痴でした。
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2017年2月22日水曜日

ダイヤモンドは美しい⁉

 歴史上の人物であれ、現状の秀逸な人々であれ、その人々を表するときに尾ひれはひれが付くことが多くあります。それはその人々の能力が如何に優れているかを表すための表現だったりするわけです。

 何故にダイヤモンドは価値があり、人々を魅了するのか?

 それは過去に人々が歴史の中でダイヤモンドを特異や偉大さを表すときの比喩として使われてきたからでしょう。それでは何故にそのような比喩として使われてきたのかというとやはり美しさでしょう。

 冒頭の能力のある人間を表現するときに尾ひれはひれが付くように能力をいかに表そうかとしたときに多少オーバーなほうが解りやすい為にそのような表現になるのでしょう。

 勿論ダイヤモンドの能力ともいえる『美しさ』があるからこそいろいろな比喩に使われてきたのでしょうが、ダイヤモンドの違うところは美しさの表現をするための比喩される側として使われてきたのがダイヤモンドであり、ダイヤモンドは誰もが認める美しさだからこそその価値があるのです。

 時々、色々な方に『ダイヤモンドはなぜに価値があるんですか?』と聞かれることが多いのですが一概に歴史的背景や金融的背景を話してもなぜにそのような立場になったのですかと聞かれると言葉を選ぶ時があります。

 昨日もゴルフの食事の合間に知人にそのように訊ねられた時に簡単に説明ができないことでもあると付け加えながらももう少しうまく表現はできないものかと考えておりました。

 ゴルフが終わりオフィスに戻ると女性のスタッフがまじまじと最近貰った婚約指輪を見ながら
『ダイヤモンドってなんでこんなに美しんでしょう。』とつぶやいておりました。

 答えは簡単で『ダイヤモンドって美しいんです』という事なのでしょう。そして過去の人々も現在の人々も、さらには未来の人々も『ダイヤモンドって美しい』という美観を共有し、その価値を認める事が出来るものとしてダイヤモンドを見つめていくのでしょう。

 そんなことをつらつらと考えながら過ごしています。

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2017年2月20日月曜日

ダイヤモンドが好きな人⁉

 ダイヤモンドの小売りに接するようになって感じることは購入者の動機の違いです。勿論美しいと思っていることは共通をしているのですが、ジュエリーとしてのダイヤモンドを好きな人、ダイヤモンドそのものが好きという人、ダイヤモンドに何らかの力を感じるという人、ダイヤモンドの不思議が好きという人、そしてダイヤモンドの美しさが好きという人と別れます。

 それぞれ同じように感じるのですが、それぞれがやはり違うのです。ジュエリーとしてのダイヤモンドが好きという人はそこに誉だったり、誇りだったり、ちょっぴりの見栄だったりがあります。しかしそのほかの志向の人々にはそれ以前の探求心や感受性の強さがあります。

 ダイヤモンドの存在そのものが好きという人はダイヤモンドの過去の歴史や物語を知っている人であり、ダイヤモンドの力を感じる人はその安心感と絶対的な美しさからエネルギーを感じるようなところがあり、ダイヤモンドの不思議さ、つまり様々な色の存在やその特殊性また多種の蛍光性やその地色の違いになんともいえない魅力を感じるようです。

 ただ共通していることはダイヤモンドを見る機会が多く、その知識を得る努力をしていることがその源にあります。勿論その入り口はみなダイヤモンドの美しさです。

 多くの『ダイヤモンドには興味はないわ。』という方や男性のダイヤモンドは女性のものだからという認識の方はダイヤモンドをよく見ていなかったり販売員の間違った認識による説明がその土台となってしまっているような気がします。

 多くの人々は説明の後に『ダイヤモンドに対する考え方が変わった』とか『ダイヤモンドの見方が変わった。』とおっしゃいます。そのうえでダイヤモンドに対する考え方がそれぞれの環境により見方も変わるようです。同じような説明をしていてもやはりそれぞれの興味のあるところが違うのでしょう。

 今現在、当方からのダイヤモンドの数を買われている方は男性が圧倒的です。それはダイヤモンドの魅力を理解すると男性の方が興味を示すという事なのだろうと思いますし、女性はもっと情緒的にダイヤモンドの美しさを理解するのでしょう。

 ダイヤモンドは一つあれば良いという類のものではなく、よく車と比較もされますが、全く次元の違うものでもあるわけです。とにもかくにもダイヤモンドが好きという方たちは論理的であり、さらには情緒的な方が多く、決して見栄やプライドが先行をしているわけではないので、ある意味心の豊かな方が多いように感じます。

 心が枯れている方はそれほど多くはありません、実際にダイヤモンドに触れたり、キチッとした説明を聞く機会があればほとんど方たちが興味を示されることは間違いがありません。それは販売する方たちやプロモーションのレベルによることが多いように思います。
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2017年2月16日木曜日

展示会今昔⁉

 現在の宝石の展示会の様子は昔を知る人々は
『まるでバーゲン即売会のようだね。』
と揶揄することが多いのですが、必ずしも的外れではないと思っています。

 多くの展示会では30%40%引きは当たり前、所により60%から70%引きとまるでどこかの降水確率かと思うような数字が並びます。特に呉服業界から来た催事屋さんたちは当たり前のように50%引きから始まり、購入をしていただけるのであれば70%引きしましょうというような感じですから価格も何もあったものではありません。あえて言うならコストの8倍から10倍の上代を当たり前とするのは大幅値引きが前提だからでしょう。

 自らその価値を下げてしまうような販売方法はお客離れを起こし、信用さえ失い集客にも影響を及ぼし始め、結果的には来場するのはお付き合いか時間つぶしだったり、頒布品目的だったりと実態ではお客様とは言えないような集客内容になります。つまり結果だけを言えば売り上げが上がっているように見えますが信用の切売りとなり、数年経つうちにお客様がいなくなったという事になるのでしょう。

 走れない車を買う人はいません。価値のないかもしれない宝飾品を買う人もいません。
そのうち気づきます。

 過去のことを言えば何とかが笑うといいますが、笑われてもよいという覚悟でいえば展示会創世期にはいかに価値を上げようかと努力をし、会場やディスプレーに拘り、接客やその所作にもこだわりをもって運営をしていました。

 現在は商品でいえ素材は金プラチナは使っているけれどメインは価値のない石を使っていたり、過度のデザインをして作りをおろそかにしているという意味ではアクセサリーと大差はありません。一方正反対の宝石をメインとしているものは影を潜め、ジェムと呼べるものを使ったジュエリーは一部のブランドにしか残らず、ジュエリーとしても造りや伝統を重んじたものは少なくなり価格を値引き前提に誤魔化すようなデザイン造りが多いことは残念に思います。

 結果的には本物をもとめる購入者が少なくなり、来場をすることもなくなり、挙句の果てにはそこへの出入りを恥じるようになります。

 まだまだ、可能性のある時に努力をしようと思っていても販売員が中心の業界です。メーカーがいくら良いものを作ってもそれを伝えるだけの知恵も知識もなければ良いものを創ることをあきらめざるを得ません。結果、コスト削減と技術抜きの手法をとらざるを得なくなり、本来の商品の価値とは正反対の方へ行かざるを得ません。

 しかし、それは生きる道ではなくて自滅へのラストロードとなるのでしょう。販売方法が結果的にはメーカーをつぶし、本物を扱う業者を退け、挙句の果てに自らの首を絞めていくという事になり、過去が作り上げた価値を食いつぶした時には業界そのものが終わるのかもしれません。

 展示会今昔と並列では並べたくない、今と昔の正反対の道は交わることはないのでしょう。
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2017年2月9日木曜日

曇り始めた宝石⁉

 国際宝飾展が終了して半月程経とうとしていますが出展社数社と話をする機会があり驚いたというよりやはりと感じた次第です。

 殆どのところが出展を後悔しているという感想です。来場者の数も年々減り、会場のスペースも狭くなり、出展業者も宝石というよりアクセサリー業というようなところが増えおよそ宝飾展とは呼べないような現状は一部出展社の考え方にもあるようです。

 本来欧州型の宝飾展として始まったはずなのですが、宝飾店というより展示会ありきといった主催者の考え方の在り方にも問題があるでしょう。本来あった最新作の発表や新規顧客の掘り起こし等々業界を盛り上げるものとしての立ち位置に会ったものが現在ではただの即売会になっており、さらにはそのために一般客を導入し、挙句のあてには海外の一般客のツアーまで導入し、何を考えているのだろうかとさえ思います。

 主催者は展示会を維持するためにあらゆる導入方法を考えその場しのぎの手法を取り、出展社の方も卸、小売り考えず一般客であろうと小売店であろうと金を払う人がお客とばかりに販売を行っています。勿論まじめに宝飾展として参加をしているところもあるわけですが、そこはただお付き合いと旧知の人々との懇談会場所と化しています。

 出展社のディスプレーにしてもここまで宝飾品の価値を下げるか?と思うような飾り方でショーケースいっっぱいに商品を詰め込んでいるところもあれば魚市場かと思うような積み込み方をしている業者もいます。販売の前に自分たちが扱っているものを理解することから始めてもらいたいものです。

 本来は業界の為に若きデザイナーや職人の作品を世に出す登竜門であったり、メーカーの新しいコンセプトの発表の場所でなければならないはずですが、セキュリティーにしてもずさんで型どおりで、本当に管理運営をするつもりがあるのかとさえ思わざるを得ません。

 東京、香港とアジアで大きな国際宝飾展として催されているわけですが大規模な宝飾展で毎年のように盗難があるのはこの2か所くらいでしょう。香港などはそのために写真付きIDを来場者には義務つけるようになりました。しかし、日本はその気配もありません。そのうち世界で唯一毎年盗難の起こる宝飾展という事になるのかもしれません。

 バーゼルはもちろんの事、特にラスベガスのJCKShowにしてもJANYにしてもセキュリティーはもっと厳しく盗難に関しては主催者側が保険を掛けるという徹底ぶりです。そのために出展社や来場者にはかなりのハードルの高さを要求されます。ただ最近のラスベガスには甘さも出てきているように感じます。その理由は主催社が本来のJCKから日本と同じ主催社に変わった頃から始まっているのです。勿論米国法人、日本法人の違いはありますが・・。

 いずれにしても本来業界発展のための宝飾展が業界の足を引っ張る催しにならないことを願うだけです。

 卸値で一般客に販売をされて小売店はどう対応すれば良いのか。もしくは、業界再編ということで小売店を必要をしないのか。だとしたら普段卸す先がなくなって慌てふためいてもしょうがないですよね。
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2017年2月8日水曜日

ファンシーカラーダイヤモンドの判定⁉

 現在ファンシーカラーダイヤモンドの市場は高値傾向にあります。多くの人々は4Cグレードの影響だろうと思いますがグレーディングレポートの結果に趣を置く傾向にありますが実際のプロはその結果に関わらず価格の想定をします。

 なぜなら多くの鑑定会社のファンシーカラーの判定は多いところで5人から4人、少ないところでは1人の見解によりその判定結果を決定しております。それゆえ数年後にこの構成メンバーが変わるとその判定結果も変わってしまいます。

 つまり、4Cのグレードもそうですが時代時代においてその結果が変わることはあり得ることですがそれを前提としていないことがダイヤモンドの信用を危ぶませているのではないかと思っています。

 例えばある鑑定会社は4人の構成で一つのダイヤモンドのファンシーカラーを判定しようとした時に4人が別々に判定をしてその結果を後で照らし合わせているのか、同時に一同で判定をしているのかでその信ぴょう性は変わります。4人別々に判定をして2対2に分かれたとしたらどちらの結果を重要視し結果とするのかということを考えると偶数の判定は難しくなった来ます。また、同時に皆で判定をするとなると責任者やベテランの意見が通り安くなることは容易に想像できます。

 先日ある鑑定会社に以前とっていたソーティング袋をなくしたために取り直しをお願いしましたところ、以前はファンシー・オレンジー・ピンクという見解ののものがファンシー・ブラウン・ピンクという結果が出ました。その後たまたま以前の袋が出てきたために再度問い合わせし、クレームではなくグレーディングのシステムについて問い合わせました。結果、元のデーターがあったという事で元の判定結果になったのですが、元々の判定システムに問題があるのではないかと問いただしたところ今後その差異がないよう努力をしますという見解でした。

 長くファンシーカラーの仕分けに携わってきた立場からすると実際には多様な色が存在し、人の目の構成や光源変化によっても組成色の見え方が変わります。上記の結果にしても私の見解は黄色も入っており光源の結果オレンジが入って見えたのだろうと想像します。

 この様にファンシーカラーの判定というものはたびたび違う事を前提としてはいけないのですが絶対的な物ではないという事をもっと前面に押し出さなければいけないものだろうと思っています。

 また、タイプⅠとタイプⅡの価値基準の在り方にももう少し配慮があってもよいのではないかと思います。タイプⅡのピンクだから希少性があるというわけではなくタイプ1のピンクのほうが明らかに美しいと思っているのは私だけではないでしょう。

 この種のビジネスはなかなかIT化が進みません。それはできないわけではなくそれらのバリューを考えると開発してまで行っても採算が合わないほど小さなビジネスなわけです。それ故に人力による結果が問題を引き起こし、信用を失うといった時代が長く続いたのです。

 現在は鑑定会社の方もその辺を戒めとして極力白いダイヤモンドン関しては際の内容に努力をしていますが、ファンシーダイヤモンドに関しては思惑のある判定ではなくしても完璧な結果を出すことは至難の事なのです。それ故にそれを認めたうえでの判定を期待したいものです。
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2017年2月6日月曜日

地金相場⁉

 最近TVで金相場の高値に関しての報道を目にしますが異論があります。

 多くのメディアはトランプ相場というタイトルを使用することが多いのですが、果たしてという事です。つまり現在の相場がトランプ大統領の動向にリンクしているのかという事ですが、多くの報道ではトランプ政権の危うさや不安定さを要因としていますが、全くないとは言いませんが疑問です。

 まず、トロイオンス(米ドル相場)で見ると決して彼が当選したかどうかという事に関しては多小の影響があったとは思いますが就任をしてからは主だった動きはありません。ましてやその影響はここ数年の動きの中であってもほとんど大きな影響があったとは思えません。あるとしたら為替相場でしょう。

 また、不安定要因であるならばこれからまだまだ相場が上がることが考えられるわけで、決して今換金の最良期であるというコメントも当てはまらないということになります。

 そもそも金相場や米ドルは不安定期や有事に強いという定説がありましたが現在では果たしてどうなのだろうと思います。いざというときの安全資産という事になるのですが現在では米ドルをそこまで頼りにする存在であると考える人はどれくらいいるのだろうと思います。

 金に関しても他の有価証券等と関連付けされ過ぎているので必ずしも安全資産とも言えなくなってきています。勿論換金ができるという意味ではまだまだその役割は果たしていると思いますが、その代替はないのかというと必ずしもそうではありません。

 もちろんいまだにその相場は政治や経済というものを前提に相場は動くのですが、その役割は以前ほど多くはありません。多くの場合安全資産というものは移動やそのバリュウのボーダーレスが前提ですが電子マネー化や仮想通貨時代に入るとその役割は大きく後退をしたと考えざるを得ません。

 もっと言うならば金相場という一大相場市場というものはいつの時代まで続くのであろうかと危惧さえします。勿論それは現物市場の終わりを告げることにもなりますので大変怖いことですが・・・。

 ただ、仮想相場や仮想通貨が幅を利かせる時代は来たとしてもその結末を考えると恐ろしくさえ感じます。そんな中でのダイヤモンドという存在が増してくるのかどうかはわかりませんが仮想通貨というものや相場とういうものは一瞬の誰かの操作や意図で(これはAIかもしれない)壊滅する恐ろしさを持っているものかもしれません。

❝ダイヤモンド・ファースト
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2017年2月2日木曜日

値引き合戦⁉

 今はどこの業界関わらず値引き値引きのオンパレードで見ていても嫌気がさすことがあります。街中のブティックやファストファッションやスーパー靴屋さん等々上げたらきりがありません。

 値引きという事はイコールその価格の価値がないという事で考えるとな値引きイコール意味がない販売方法という事になります。勿論極論といわれればその通りです。ただし、それは間違いではないという事でもありますので、例外もありますよという事で極論という事になるのですが・・。

 例えば実用雑貨や消耗品にかぎっていえば大量生産が可能ですから価格が破壊されることもあるでしょうし、競争にもなり市場も存在します。つまり、極論反対側の例外です。価値があるにもかかわらず価格競争になる物です。

 価格とは本来供給側と需要側の価値の一致をしましますが、値引きが多く行われるという事は冒頭の価値を感じてもらえない。つまり、価値がないという事です。ただし、これらは需要側が明らかな価値基準を持っていることが前提です。

 それでは嗜好性のあるものはどうかという事で考えると、勿論需要者側に多少の価値判断は持っています。しかし、それは十分ではないでしょう。だからこそ説明と知識を深めた価値基準を持ってもらう努力が必要なあるわけです。ただし間違ったインフォメーションを送ると後から痛い目にあうことになります。

 例えばよく見かける風景ですが
『これ、お幾らになるの?』
これは普通価格が付いていないものに対する質問ですが宝飾業界ではすでに価格が付いているものに対しての質問であることが多いのです。これはお客様としても勇気のある質問だと思います。場合によっては品のないお客だと販売者に思われるからです。しかし、業界側がこのような教育というか印象を与えてきたためにお客様も非常識に感じてはいないよう印象があります。

 数年前、初めて展示会なる物に参加をしたときにこの場面に出会いびっくりしたことがあります。
私は『そちらのプライスになっています』と普通にお答えしたわけですが
『それがいくらにできるのかという事を聞いているんですよ』

というお答で、その意味は(私は気に入っているけれど価格が予算より高めか、心意気によっては買うよ)という事だと解釈をしました。

『それではお求めいただくという事で少しではありますが引かせていただきます』というと
『買うかどうかはその価格によるわよ』というお答で唖然としてしまいました。

 買うことを決めてもいないで値引き要求とはこのお客さんは何を考えているんだろうとその時は思いました。つまり、付いている価格に関してはまるで信用をされていない会場なんだと感じ、ここでは販売側と購入側の信頼関係というものが構築をされていないことが前提で販売をされていると感じました。

 しかし、その後参加をするようになると集客を多くあるので必ずしもお客様がこの販売店を信用していないわけではないのだと感じるようになり、それからというものは一人一人のお客様にダイヤモンドの話やジュエリーの話を丁寧に説明をするようになりましたが、業界全体の問題であることに気が付くにはあまり時間がかかりませんでした。

 問題点として販売者のプロが少ないために作り話や戯言的な説明が多い。また、値引きさえすればお客様が買うと思い込んでいることや、売ってしまえばよいというその場限りの考え方が横行している等々の問題があるので、その辺はそれらの人の人間性という事もあるので改善は難しいのだろうと思います。

 ただし、街中でやっている値引き合戦とは意味が違うということだけでも自覚をしてもらいたいものです。
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