ページビューの合計

2016年8月10日水曜日

疑惑ダイヤモンド⁉

 以前からCVD(Chemical Vapor Deposition)ダイヤモンドについては述べてきましたが、もともと存在をしたHPHT型の合成ダイヤモンドはCVDとは違った形で進化をしています。


 最近ではHPHT型の合成ダイヤモンドよりCVDに注目を集めがちですが中国においては10社ほどが宝石サイズのHPHT型のダイヤモンドを月産15~30万カラットのペースで生産をされているといわれています。勿論メレーサイズがほとんどですが米国アポロダイヤモンド社のようにCVDによってもう少し大きなサイズが作成されることも時間の問題でしょう。


 もちろんその看破方法は可能ですが、小さなサイズゆえにジュエリー等にすでにセッティングされているとこれは難しいかもしれません。今後は鑑別会社がどれくらい安価でその技術を提供できるかということになります。


 実際にはG.I.A(米国宝石学会)においては1ピース10セントでそのサービスを提供しているようです。日本でも唯一鑑別のできる中央宝石研究所どれくらい安価によりこの技術を提供できるか否かが今後の日本の宝飾界に与える影響は大なのでしょう。


 CVDとHPHT型人工ダイヤモンドの市場違いは成長過程だと認識をしています。重なり一方向ン成長をしていくCVDに対して6方向からのキュービック型圧搾法とでも言いましょうか圧力をかけることにより製造がおこなわれます。もちろん双方とも種結晶は必要になります。


 いずれにしてもダイヤモンド業界をはじめ宝飾業界に変化が起きている以上、扱っている人間にはその自覚が必要になることは間違いがありません。これまで以上に取扱いに慎重になると同時にいい加減な知識で販売を行うと、知らなかったでは通らない時代になっていくのでしょう。


 なぜならタイプⅡ型ダイヤモンドが話題になったときにも一般の興味を持っている消費者のほうが一般の販売員より知識が豊富であったということがあったのです。それは今やネット社会ですから、情報はプロと同時に手に入れることができます。


 プロを名乗る人々はさらなる知識を深める努力が必要になるでしょう。しかし、恐れてばかりいてはいけません。過去にはルビーやサファイヤのようにほとんどが処理石と言われた時代は続いた後には現代のように非処理石が新たなる価値を構築するのですから天然ダイヤモンドということが売りになる時代が来るのかもしれません。当たり前のことですが・・・。


 ただ、疑惑をもたれたままの運用はあまりにも危険です。今後は小さなサイズにも天然証明が必要になる時代が来るのでしょう。
http://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp

0 件のコメント:

コメントを投稿