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2014年5月2日金曜日

ダイヤモンドの数え方⁉

 昨日、お取引先に買い物ついでと言っては怒られるかもしれませんが、顔を出したところ店頭に社長がおられて、私の顔を見るなり

『4月の景気はどうですか?消費税のあおりはありますねェ…。』

と声をかけてきました。

 会話の中で基本的には消費税の問題だけではなく、根本的な問題として宝飾品が実用品ではないという話から始まり、最後は業界の姿勢の問題へと話は展開していきました。

 社長曰く、真珠業界の『花玉』問題はまさにその典型で、心ある人々は今後の課題として大きく捉えているとのことで、

『髙木さんがいつも言っている、ダイヤモンドのグレードの問題はまだまし方ですよ』
と言葉をつづけました。

 ダイヤモンドに関しては基本的にカット以外は手を加えないということがあるので手を加えている他の宝石とはちょっと違うと考えますが問題という意味では同じなのかもしれません。手を加えたものは偽装や誇張のの問題点を常に含んでいるわけです。そう思わないようにするには常にディスクローズ(開示)することが重要でその上での消費者の判断が望ましいのです。

 恋愛と愛情の違いは、恋愛は数は数えることが出来ますが愛情は数えることが出来ません。恋愛は時として偽装や誇張から始まることがあります。真実だけから始まる恋愛は少ないのではないかと思います。しかし愛情は計り知ることがないエンドレスだったり、リミデッドだったりしますがそのことを図ることはできません。

 ダイヤモンドの数は数えることが出来ますが、その価値は数えることが出来ません。つまり、恋愛のように数を数えその時の彩(グレード)は表す事ができても価値はそれぞれのものなので測ることは難しいと考えます。

 多くの人は恋愛や大きさといった目に見えるものを判断するために供給側は目に見やすいものを提供し、時としてそれが誇張だったり、偽装だったりするわけです。もちろん必ずしもっそれが全てではないわけで、それをきっかけに愛情が膨らんだり、価値が深まったりすることも事実です。

 しかし、ベストはチャンとした説明や真実からその先へ進むことが重要であえて勘違いを起こさせることはその後の問題を拗らせることになることが多いように思います。

 勿論、人間ですから勘違いや嘘から誠が出ることもあります。価値というものは必ずしも目に見える訳ではありません。目に映るもので判断をすることは賢明な方法とは言えないと私は考えています。

 ダイヤモンドを計るものは目に映る美観や大きさといったものがありますが、それは数値的価値があることは事実です。しかし、もう一方で心で測る心理的価値も大きいのではと思います。

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