ページビューの合計

2013年11月12日火曜日

ダイヤモンドのグレード!?

 本来グレードなる物とは何ぞやという事のなると、段階を本義とした目安という事で、数値でもなければ絶対的な仕分けでもないという事を前提としています。

 つまり、便宜的に一括りにしている目安という事で状況に応じて流動的であるということにもなります。

 ダイヤモンドのグレードに関しても同じ事が言える訳でして、10倍のルーペを通して熟練したグレーダ―がグレーディングをする事が基本となっている事は業界人であれば誰もが解っている事です。つまり、その熟練をしたという事にも条件はありませんのが、私の経験から行くと若い人の方が良いような気がします。

 10倍がルーペではなく便宜上顕微鏡になっていくと段階的に15倍になりそれが20倍になって内胞物を確認する事もあるでしょう。しかし、実際にはそれは既に前提を履がしている訳です。現に多くの鑑定会社は顕微鏡を使用していますが、より見やすく倍率をあげている事は想像が付きます。

 まずはカラーについてですが、D~Zカラーという事になりますが、これはG.I.A(米国宝石学会)
のカラーグレード方式ですが、其々のカラー基準はG.I.Aのマスターストーンという事になりますが、これも其々絶対的に同じものをそろえる事が出来ませんので、例えばG+なりG-なりといった同じGでもFに近いかHに近いかといった表現になっている事多くあります。つまり、同じカラーであっても同じではないのです。

 また、クラリティー(清澄度)に関しても、あえてクオリティーQuality(質)ではなくClarityを使用していることもその意味がありますが、中には勘違いをしている方もいるようです。
 この事も10倍のルーペを基本として考える訳ですがFlawlessに関してはグレードが重要視される事は必然的と思われます。現在のように投資も前提になっている世の中ではそれは大きな意味を占める事は理解できます。しかし、それ以外のVVSやVSそしてSI,Iクラスになると主観が大きな要因になる事は否めません。

 クラリティーに関してはカラー基準よりもっと大きなアローアンスがありますから特にSI,Iクラスに関しては本当に目安に過ぎないような各鑑定会社のグレーディングになっている事が多いようです。

 カットに関しては現在ほとんどの鑑定機関が寸法を確認の上G.I.Aのファセットウェアなる基準値を使用しているので大きく狂う事はないと思いますが、フィニッシュ(仕上)などに多少の差が出る事に関しても大きな問題はないのでしょう。

 重さや、カットに関しては多くの場合測定器を使用しますので大きな差はないという事になりますが、色やクラリティーに関しては時と場所と人によっての誤差がある事はやむ得ないという事はベテランのジュエラーであれば理解している事です。

 重要な事は常に誤差がある事を消費者に告知をせず、業界の常識という事で流してしまうと現在世間を騒がしている誤表示、偽装問題と同じとこになってします訳です。

 実際には消費者にルーペを使用した上で見てもらい、色も実際に見える色な訳ですから確認をしてもらい、その上でそこの環境によって見え方が違うと事をアドバイスをした上で、予算に応じて大きさなのか、色が大事なのかなどをよく話あった上でご購入頂く事が大事なのだと思います。

 色などは特にダイヤモンドそのものの特質により、色がグレードより白く見えたり、大きくも見えたりもします。また、マウンティング(石留)によっても見栄えが違ってくるということも説明をする事が大事です。

 ダイヤモンドに関わらずグレードという物は業界側が目安として消費者に示し、それに対して消費者は自らの感性で選ぶ事が大事だという事だと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿