ページビューの合計

2012年7月3日火曜日

何故にダイヤモンド?


『何故、ダイヤモンドに価値があるんですか?』

昨日、訪れた二十代の女性が唐突に口にし、私の顔を覗き込みました。
今までも何度も向けられた質問ではありますが、何故かその質問に気持ちがひっかり一つ一つ答えて自身も再認識をしてみました。

ダイヤモンドはよく『不変の価値』と称される事がありますが、その意味は多くの人は『価値が変わらない』という事だと思っていますが、本当は『変化しない事の価値』がスタートだと認識をしています。

つまり、宇宙が出来てからあらゆるものが変化し、進化してきましたが、近視眼的に見ても歴史的に、そして環境的にも変化も必要だった訳です。これは何も人類だけに言える事ではなくさらゆる有機質、無機質問わず言える事です。

宇宙の中でも水素、ヘリウム、に次いで原始元素である炭素等の元素は変化をしないものの、目に見え人類が認識する部分ではありません。

つまり、単純炭素原子の集合体であるダイヤモンドは変化をしない人類が一番認識しているものであるともいえる訳です。勿論他にも鉱物などでは存在しますが人間が感性を含め、認めたものとしてはダイヤモンドしか存在しないのだと思います。

そういった物理的要素を含めて永く変化をしないという事が価値である事、その上で美しく、希少性が高く耐久性があるといった要素に経済的価値が伴っていてダイヤモンドの価値だと考えています。

変わらない事の難しさは昨今の政治や経済を見ていると明快に理解が出来ますが、世の中に変わらないものがあるという事は別の意味での価値観を生み出す指標になるという事にもある訳です。

総論を組む時絶対的に不変な事を目安に主を置き、その上での各論を組む事が常道だと考えますが、その都度の各論を前提に物事を進めると、昨今の政治状況のようになるのだろうと考えます。その上でも変わらない目安としての価値を大事にするという事とそれを指標にする事は重要な事なのです。

結論を言いますとダイヤモンドは変質しないという価値、その上で宝石としての価値があるという事がダイヤモンドの価値なのだと思います。そして、貨幣が其々の発行国が価値を保証している様にダイヤモンドの価値は歴史と人類が保証をしている価値なのです。そして、国破れて山河燃えという状態になって貨幣の価値がなくなったとしてもダイヤモンドの価値が変化することはないという事になります。

ただし、ダイヤモンドを取り扱う人々や組織がその価値を抹消すればその限りではありませんが、その事はその人々の存在価値をも消滅させるのでその可能性は低くなります。

故にダイヤモンドなのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿