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2012年7月18日水曜日

ダイヤモンドの性能!?

 ダイヤモンドの価格基準として4つのCがあることは知られていますが、このほかにライフというものがあるということは以前にも述べました。これはあくまでも重量、色、清澄度、研磨を指していることは当然ですが、その表記が価格を決めているわけではないことも以前に記述をしました。

 しかし、誤解が多いのはそのレポートが価格基準になっているという様に思っている方が多いということです。グレーディングレポートとはあくまでもダイヤモンドの重量と寸法だけが絶対的なものでそれ以外はあくまでもそれぞれの鑑定機関の条件下による基準です。

 つまり、車でいうカタログみたいなもので、重量、排気量は法律に照らし合わせてある程度一定でしょうがマイレイジに関しては、あくまでもメーカー独自の条件で行われた参考にすぎません。また、乗り心地に関してもカタログで表せるようなことではありません。

 グレーディングレポートに関してもダイヤモンドの性能スペックを表したもので、見た目や美しさの感じ方はあくまでもそれを目にした人がどう思うかということです。
 

 今回のイスラエルの買い付けの際に何度もこのような内容が話に出てきました、それというのも今回ファンシーシェイプを中心に買い付けをしたのですが、ものが不足していることもあり、思ったものがなかなか出てこず、落胆のたびにブローカー達と話し合った結果でした。

 形や照りを何度説明しても
『今度のは最高の形でKAZの思うようなものだよ』
と見せられて何度落胆をしたことでしょうか。

 必ずしも売らんがために言っているわけではなく本当にそう思っているのです。
『GIAのレポートがついてDカラーのSIクラスメイクはEXだよ』
と言われて、グレードがついているなら間違いはないだろうと期待をしていると・・・。

 なぜにこんなに違うんだろうとガッカリしますが、レポートは間違いがないのです。ただ感性が違うだけなのです。

 ダイヤモンドの性能はカタログだけでは説明できないと改めて感じた次第であります。今回の買い付けはダイヤモンドの性能の深さを感じるには十分な試練でした。何事も終わりはないものです。

 
 

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