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2012年5月9日水曜日

ダイヤモンドのシェイプ

 昨日ダイヤモンドディーラー用の情報誌を手にして
『またか・・。』
 との思いをしました。

 新しいシェイプの広告です。
何時もこの類いの物を見るとサプライヤー目線で消費者目線ではないなあと思う訳です。丸、三角、四角はまだしもこれら主流の形の中で色々な工夫をしても消費者がルーペを持って何時もダイヤモンドを見ている訳ではないので意味がない様に思うのです。

 今までも沢山のカットが紹介されては消えていっていました。なぜなら肉眼での見た目は変わらないからです。あくまでもサプライヤー側のセールスポイントが付加されるというだけの理由だからです。

 勿論、過去にはそれらの新しいシェイプが残り現在に至っている物もありますが、昨今の物はそのプロモーション力にもよるのかもしれませんがあまり継続している物はありません。

 多くの新しいシェイプを創造することも大事ですが現存の形に対してもっと研磨技術をあげてそれ以外の付加価値の創造に努力をする事が必要ではないかと思います。

 既存の形にファセット(面)数を増やしたり面の形を変えたりしてきましたがそこにも限界がありました。多分、ダイヤモンドのカットに関しては行き着いているのだと考えます。最近はやりのエクセレントカットにしても必ずしもすべての品質に対しての事ではありません。

 ダイヤモンドにおけるカットというものはダイヤモンド自体の品質や性質によって向いているのものがあるという事が経験から感じている事です。色身のあるダイヤモンドに現在のエクセレントカットは決して美しくはありません。

 ダイヤモンドの価値はそれらの手先の内容で価値が生まれてきた訳ではありませんから、もっと本質的な価値に向き合う事が大事だと考えます。

 *シェイプという言葉に関しては全体の形、カットという言葉はその形状の中の面や研磨の内容として使っています。

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