昨日、新年の福袋の最高価格の物が売れてその中の指輪には特殊なカットの
ダイアモンドが留められていました。
『このダイアモンドの品質はどれくらいですか?』
『カットについてはファンシーカットと言って特殊なものですが、色、内胞物について
GカラーでSI-1ですね』
『説明されても解らないんですけどね』
とお客様も苦笑い・・。
皆さんが知っている(といっても一部の興味ある方だけですけどね)4Cという表記
を念のために書くと
・Carat(重量)
・Color (色)
・Clarity(清澄度)
・Cut
以上のような内容ですが、皆さんが誤解しているのはこれら4Cで価格が決まると
思っている点です。
正確には皆さんの耳にする4Cとは同じように見えるダイアモンドの価格の違いを
説明する為の目安ということです。それも条件として比べるダイアモンドが同じような
時期の同じ鑑定機関複数人で確認をしたものという前提女権があります。
つまり、時期が違い、違う鑑定機関が発行したグレードで価格を比べても明確な
物にはなりません。また、各店舗やブランドによっても価格設定は違ってきます。
プロにおいては確かに価格を決める時に確認するジャンル分けではありますが
プロにおいては其々の基準を持っていますから、鑑定機関が判断するグレードとは
必ずしも一致しません。
価格においては販売方法、つまりブランドとして売るのか、どの地方で売るのか販
売方法によって価格差は出るものですが輸入価格に関しては国内の鑑定機関が
グレーディングする前に決まっていますから実質価格はその時点で既に決まっている
事になります。
皆さんが知っているグレードは裸石の時点で付けられますので、指輪等にセットし
た時点では有効ではない物や、グレードされてから一定の期間が過ぎたものは既に
グレードの適用外になっている事が多くあります。それは程度の期間でグレードの
見直しが行われるからです。
あくまでも販売時に価格差を説明する為の物ですからそれは何ら問題がないので
多くの販売店はこれらの事を説明していないのが残念ながら現状です。
本来の価値というのは今のグレーディングシステムが出来る前からあります。4C
のシステムが出来てから、まだ40年~50年しか経っていません。しかし、ダイアモンド
の価値はそのはるか前から認められていますから安心はしてください。
皆さんも目安として4Cをご理解いただき絶対的なものとは思わず、ご自分の目で
確かめられて、ご自分の感性とご予算でお求めになる事をお勧めします。
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