ページビューの合計

90,426

2011年7月21日木曜日

ダイアモンドと住宅

先日、友人でもある女性建築士がかねてより注文を受けていたダイアモンドのネック
レスの出来上がりを取りにみえた。

『わ―ッ、思った以上の出来上がりだわ。お勧めに従っていてやはり良かったわ。』

『そう言ってもらえると、こちらもありがたいね』

『でも昨日、宝の箱をひっくり返して並べてみたら、髙木さんから頂いたのが結構な
数になっていたわ』

『そうだろね。お店を始める前からだからね』

正直考えた事はあまりなったけれど、多分、小さな宝石店のダイアモンドコーナーを
埋め尽くすくらいの点数は持っているのかもしれません。

『でも、いつも思うの。ダイアモンドは価値があるな~ッって。』
『だって古くなる訳でもいたむ訳でも流行がある訳でもないし、へたなブランドのバッグ
を何十万を出して買う人の気持ちが解らないわ。』

『まあ、確かに価値観も違うし感性も違うからね。でも、ダイアモンドの価値も解って
いる人は少ないし、ダイアモンドの価値を説明して、売るお店は少ないかもしれな
いね。』

『でも、私は注文建築専門でしょ。だから、髙木さんの気持ちもわかるわ。良く依頼主
にいるんだけれど、インターネットで調べて天井の高さはどれくらいで、ドアの幅は
どこそこのメーカーと同じ幅でとか言ってくる方も多いんだけれど、それなら建売り
かメーカー品にした方が良いのよね』

『そら、そうだね。』

『そうなの、自分がそこに存在して感じてどれくらいの高さ、広さがいいと言ってくれて
結果造ってみたら、どの寸法だったという事で、居心地を感じる事が先で寸法は後
で良い事なの、それが注文建築の良さなのよね』

『自分の気に入ったダイアモンドを選んで、その上でグレードを聞いたらこうこうだった
という事と同じ事だという事だよね』

『全くその通り、中途半端な思い込みを持って、手に入れても結果、満足をしないと
いう事になるんですよね』

『だから、プロのアドバイスにある程度お任せして、自分の感性を大事にして素材を
考えた方がいいんですよね』

『そう思うね。グレードにこだわり過ぎて、結果満足をしない人が多いし、後で買替え
る人が結構いるからね。』

『そう、だから注文住宅とダイアモンドはよく似ていると思うの。』

なるほどと思いながらその後お客様にこの例をお話しすると皆さんに納得なさって
頂けるような気がします。

昨日いらした30歳くらいのお客様もこのお話の結果、0.9ctといった1ctには満たない
けれど、気に入ったダイアモンドをお求めになっていきました。

0 件のコメント:

コメントを投稿