先日、友人の紹介でリネン(麻)のシャツのオーダー会があるというので顔を出して
みました。生地がしなやかでなんともさわり心地の良いものでした。
そいえばここ十年というものシャツをつくることもなかったような気がします。
特に傷む事もなく流行としても影響のあるようなものではなかったので今でも愛用し
ています。
当時は、ヨーロッパへの出張も多く、ちょっと高いかなとも思いながら、生地の色や
形に魅了されて、良くつくっていました。
最近の洋服は確かに安いし、デザインも豊富な事は認めますが、なんせ縫製も生地
も良い様には見えません。しかし多くの若者(若者に限らず)はその時々に着れて
いれば良い様だし、形が多少崩れても気にしないようなのでそれで良いのかもしれ
ない。
最近は所得も減り、景気も良くはないのは確かであるが、物価も下がっているのも
確かであり、総体的には受供のバランスはあまり変わってはいないような気がします。
相対的に変わった事と言えば、形に残らない物にお金そ皆が使うようになった。
例えば、携帯やそのゲーム等に使うお金は半端ではないし、チープな素材な物を
平気で買うようになった事であると思う。
日本全体がチープなものを良しとしている。しかし、長くは使わない消費体質が身に
つき、一時の三つ子の赤字と言われた米国の状況に良く似ている。
当時の米国では国産の物はほとんど見ることはなく安売り合戦の真っ最中であった。
そこで当時のレーガン大統領は『Buy America!!』なるスローガンを打ち立てて、景気
の回復を成し遂げたのは記憶に新しい。現在のアメリカはレーガン以前の状況に
陥っており、日本も同じ状況にあります。
消費文化ではなく付加価値を尊ぶ文化こそが本当のエコであり、消費処分された
費用がどれくらいかかり、それにどれくらいの税金が費やされているかを考えると
決して安くない物にお金を費やしていると思いますがいかがでしょうか?
付加価値を認める事は、実は経済的で、其々の国内の産業を守り長い目で見ると
エコであり、経済的にも有効であります。
耐久性や付加価値がどれくらいの価値でお金をセーブすることになるか考えるには
よう機会だと思いますが、そこに気を向けるには供給者の努力も必要でしょう。
とにかく、日本全体が『安物買いの銭失い』になっているような気がします。今回の
原発事故はその典型かもしれません。
その究極がダイアモンドである事も付け加えておきます。
本当の付加価値を知ろうではありませんか。
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