現在『ラボ・グロン ダイアモンド』という表記のもと様々なところで合成ダイアモンドが販売をされていますが、ほとんどの場合『天然はサスティナブルではない』とか『紛争ダイアモンドではないラボ・グロンダイアモンドを使おう』というようなうたい文句で販売が行われています。
まず最初に注意喚起をするのであれば世界的に『ラボ・グロン』という表現は認めておらず、CIBJYOをはじめ世界ダイアモンド産業等国際ダイアモンドビジネス団体においてはsynthetic、laboratory-grown,もしくはlaboratory-created等の接頭語をダイアモンドに関することを課しています。
また、日本においてもJJA(日本ジュエリー協会)、AGL(宝石鑑別協議会)は合成ダイアモンドとの表記を統一しており『ラボ・グロン ダイアモンド』という表記は必ずしも誤解を招くとして勧めてはいません。
さらに天然ダイアモンドはサスティナブルではないという謳い文句にしても実質的にダイアモンド鉱山の地球環境の破壊という言葉を他の開発と比べてみると建築材の採掘から比べると数万分の一というレベルだし、多くの場合その後埋められることも多く、その表現は決して正しくはないし、それを言うならファッション業界に対してなら理解ができます。
もっと言うなら『コンフリクト・ダイアモンド』つまり、全ての天然ダイアモンドは紛争ダイアモンドがごとく表現しての合成ダイアモンドの販売戦略ですが、その生産国を見る必要があります。多くの紛争ダイアモンドに関わっている中国・ロシア等は合成ダイアモンドの主要生産国でもあるわけです。その辺の事情もよく理解をして合成ダイアモンドを扱う事を願うわけです。そして、米国ではDカラーIF相当の1ctサイズのものが800ドルで販売をされていることも消費者には伝えるべきでしょう。
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