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2021年5月5日水曜日

何故ダイアモンド⁉



 今から45年ほど前に私はグランド・キャニオンの淵に立っていました。

 米国に渡って間もない頃、当時ルームシェアをしていた同居人が週末面白いところに行ってみないかと誘ってきました。

 金曜日の夕方になると『さあ、準備をして出発しよう』となり、スーパーマーケットにより飲み物を軽食を買い一路東を向かいました。事ルート66を通りドライブをすること11時間まだ薄暗い林間をぬけ、少し広めに駐車場に止まり、夜明けを待つことにしました。

 しばらくをすると日が昇り周りが白々としてくるころ樹木の間から見える向こう側に広々として空間があり、樹木を抜けそちらの方に歩いてみると目の前に広がる空間は想像を絶するものでした。

 そこには広大な渓谷が広がり、上りくる太陽と下がりゆく月を同時に見る事が可能であり、昼夜の交代が間に合わないほど壮大なパノラマが広がっていたのです。

 人間は自分が経験したものの中でしか物の判断をできないと感じたものでした。

 そこには北海道育ちの私でさえ目にしたことのないような絶景が広がっていました。真の底から感動をしたことを覚えています。

 私自身わび、さび、情緒というものに疎いと感じていますので心の底から感動をすることはあまりありません。特に人造物に対してはヨーロッパの大聖堂であれお城さえ感動をしたことはありません。

 やはり、自然の創る美というものに勝るものはないと感じているのです。自然は当たり前に見ていることでさえ論理的に考えると想像を絶する事象を目の前に見せてくれます。

 私自身が『ダイアモンドはなぜ好きですか?』と問われると『自然が作り出した答えの出ない美しさを手に平の上で感じさせてくれる唯一のものだから』と答えることがあります。

私にとってのダイアモンドはグランドキャニオンと同等のものともいえるのかなと感じています。


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