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2019年6月24日月曜日

価値の創造⁉

 先週末、某百貨店のチーフバイヤーがおいでになり、秋のイベントへの出展の依頼がありました。その中で現況を含めどのような展開にすればよいのかというご相談がありました。

 欧州でも以前の日本の宝飾業界でも如何に取り扱いの商品の価値観を上げるかという事に注力してまいりましたが、ここ20~30年間は出来上がっていた価値観を取崩し、蝕む様な商法がとられてきました。しかし、時が経つにつれその価値観というものも消滅してくるとそのビジネスの意味が殆どなくなりました。

 例として19万円のダイアモンドは190万円のダイアモンドが存在するからこそ売れます。しかし、結果190万円のダイアモンドの価値が貶められることとなり、いずれは19万円のダイアモンドはその価格にも意味がないものとなります。今の現状はこのような事が如実に現れているわけです。
 それ故に今後の販売方法や展示方法というものが我々のビジネスの根幹となることが重要なのです。

 一方でスーパーブランドや高級時計の業界ではその価値観を高めるために広告宣伝を始め限定品などのマーケーティングを始め販売の教育にを力を注いできました。その結果現在のような差が出来てしまったのです。

 これからの宝飾業界は本来の価値観の創造という壮大なテーマに取り組まなくてはなりません。それは過去数千年という時間をかけて創り上げてきた宝飾品というものの価値を取り崩した結果として試練としての業界の使命でしょう。

 勿論それは簡単なことではありません。現実という名目のもとに足を引っ張る輩は沢山います。それは宝飾品に対しての愛情や興味もさることながらプロとしての自覚の無さからくるものですからやむを得ない部分もあります。

 しかし、地球が創造し、我々に与えしビジネスですが地球が造ったものをどう価値観をどう付けるかというのが我々に仕事でもあります。そしてここ数十年はその価値観を創ることなくむしろ宝石に対して疑念すら消費者の間に植え付けてきました。

 更にはその販売方法としても現状の催事のようなものが残念ながら主流でもあります。しかし、これもホスト商法のような販売方法や違和感のある手法でついには終焉を迎える様相すらあります。勿論百貨店等はそのような販売方法をとってはいませんが影響が出ているという事です。

 先週での香港での米国でのミーティングの事も含めてお話をさせて頂いた結果として当社が得意としている大粒ダイアモンドの展示方法や販売方法等を変えていこうという下りになりました。

 つまり、米国でもそうですが装飾品と宝飾品という境が無くなってきた現状ではその括りをはっきりさせる事に注力し、販売方法そのものも変えていこうという事です。

 現代においてはAIにおける全自動の問題点も多く指摘されており、GAFAにおいてもアナログの重要性を前提として今後の方針というか、すでに動き始めています。そのアナログの1丁目一番地のような業界である宝飾業界はその指針となるようなものにならなければならないでしょう。
https://ameblo.jp/diamonrow



 

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