先日三井住友銀行がオフィスでのTシャツ、ジーンズの着用を認めるという内容なニュースがありました。私自身はこのニュースを聞いて頭の中で『日本は大丈夫か?』という思いが走りました。
日本は侘び寂も含めてTPOで価値を高めてきた国です。昨今のデフレ現象というものはここに要因があると思っています。つまり、なんでもかんでもカジュアル化になることによりファストファッション的な物は良いかもしれませんがそれでは経済が回らなくなっていくのです。
良い例がレストランでも家の中でもパーティー、どこでも同じ洋装で良ければネクタイもいらなければスーツもいらない訳です。カジュアル化は一見してエコだったり省エネに良かったりするような気がしますが決してそのようなことはありません。
実質的な価値だけで良ければ世界中の8割の人が仕事を失うでしょう。それはAIの影響どころではないと思います。食べ物は食べれればよい、衣料品は着る事が出来ればよいという事であれば食べ物の品種改良もいらなければファッションデザイナーもいらないわけです。
多くの付加価値というものは実質的価値ではないとは言うものの人類にとって必要であるからこそ生まれてきたわけで、更にはそれ故に経済が回ってきたともいえるでしょう。
実質的価値に比べ付加価値には教育というものが必要です。つまり、必要だと感じる環境がなければなりません。結婚式とはこのような物ものですよ。だからこのような物が必要ですよという教育があってブライダル業界は回っていく訳です。皆が結婚式を挙げません。形式だけで良いですとなったらブライダル業界の殆どの人が失業をするでしょう。
宝飾業界においても長い年月をかけて消費者の教育をしてきました。デ・ビアス社の『婚約指輪は給料三か月分』というキャンペーンを始め、宝飾品を身に着ける場所の提供やそのレベルというものを演出し、消費者も宝飾品の展示会に行くときにはそれなりにオシャレをし、ジュエリーも身に着け来場をしたものです。それ故に宝飾品を買う価値というものも有った訳です。勿論それに付随するパーティーや食事というものを提供してきたわけです。
しかし、売り一辺倒になりバーゲン会場化をしていくと消費者はラフな洋装で来場する事となり、更にはジーンズや買い物帰りに来るような格好となり会場のレベルというものはさらに落ちていきます。そうなれば宝飾品というものの必要性を感じません。しかし、それはその会場を演出している側のレベルという事になる訳です。
以前参加をしていた展示会場で消費者から煮つけのお土産を貰って喜んでいた業者がおりました。その会場にいた責任者は『それだけお客様と親密にお付き合いをしているんです』とほめていたのを聞いてあきれておりました。
つまり、お客様から見れば自分で作った煮つけをもってきても良いくらいのレベルの会場という事ですから相当下のレベルと見られていることとなります。人情としては褒められたことかもしれませんが宝飾業としたら最悪の状況という事になります。町の小さな小売店の近所付き合いとは意味が違います。
宝飾品に限らず、買いたいという欲求を促すには販売側の演出なり、価値を伝える方法が必要です。宝飾品が売れなくなってきたのも、その他の経済が回らなくなったのも殆どの要因が価値を伝える方法を失ったからであり、職人芸や付加価値性の高いのを残そうとするには販売側の価値を伝える力が必要なのです。
世の中がカジュアル化すれば経済が回らなくなります。そうなれば極端な話金融は必要が無くなります。その金融機関がカジュアル化の先頭を走ってどうするか?ましてや日本人と西欧人は違います、ラフにしても決して効率は上がらないしょう。
https://ameblo.jp/diamonrow
日本は侘び寂も含めてTPOで価値を高めてきた国です。昨今のデフレ現象というものはここに要因があると思っています。つまり、なんでもかんでもカジュアル化になることによりファストファッション的な物は良いかもしれませんがそれでは経済が回らなくなっていくのです。
良い例がレストランでも家の中でもパーティー、どこでも同じ洋装で良ければネクタイもいらなければスーツもいらない訳です。カジュアル化は一見してエコだったり省エネに良かったりするような気がしますが決してそのようなことはありません。
実質的な価値だけで良ければ世界中の8割の人が仕事を失うでしょう。それはAIの影響どころではないと思います。食べ物は食べれればよい、衣料品は着る事が出来ればよいという事であれば食べ物の品種改良もいらなければファッションデザイナーもいらないわけです。
多くの付加価値というものは実質的価値ではないとは言うものの人類にとって必要であるからこそ生まれてきたわけで、更にはそれ故に経済が回ってきたともいえるでしょう。
実質的価値に比べ付加価値には教育というものが必要です。つまり、必要だと感じる環境がなければなりません。結婚式とはこのような物ものですよ。だからこのような物が必要ですよという教育があってブライダル業界は回っていく訳です。皆が結婚式を挙げません。形式だけで良いですとなったらブライダル業界の殆どの人が失業をするでしょう。
宝飾業界においても長い年月をかけて消費者の教育をしてきました。デ・ビアス社の『婚約指輪は給料三か月分』というキャンペーンを始め、宝飾品を身に着ける場所の提供やそのレベルというものを演出し、消費者も宝飾品の展示会に行くときにはそれなりにオシャレをし、ジュエリーも身に着け来場をしたものです。それ故に宝飾品を買う価値というものも有った訳です。勿論それに付随するパーティーや食事というものを提供してきたわけです。
しかし、売り一辺倒になりバーゲン会場化をしていくと消費者はラフな洋装で来場する事となり、更にはジーンズや買い物帰りに来るような格好となり会場のレベルというものはさらに落ちていきます。そうなれば宝飾品というものの必要性を感じません。しかし、それはその会場を演出している側のレベルという事になる訳です。
以前参加をしていた展示会場で消費者から煮つけのお土産を貰って喜んでいた業者がおりました。その会場にいた責任者は『それだけお客様と親密にお付き合いをしているんです』とほめていたのを聞いてあきれておりました。
つまり、お客様から見れば自分で作った煮つけをもってきても良いくらいのレベルの会場という事ですから相当下のレベルと見られていることとなります。人情としては褒められたことかもしれませんが宝飾業としたら最悪の状況という事になります。町の小さな小売店の近所付き合いとは意味が違います。
宝飾品に限らず、買いたいという欲求を促すには販売側の演出なり、価値を伝える方法が必要です。宝飾品が売れなくなってきたのも、その他の経済が回らなくなったのも殆どの要因が価値を伝える方法を失ったからであり、職人芸や付加価値性の高いのを残そうとするには販売側の価値を伝える力が必要なのです。
世の中がカジュアル化すれば経済が回らなくなります。そうなれば極端な話金融は必要が無くなります。その金融機関がカジュアル化の先頭を走ってどうするか?ましてや日本人と西欧人は違います、ラフにしても決して効率は上がらないしょう。
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