ブログを書き始めてから早300回目となりました。最初は単なる自らのダイヤモンドと共に歩んできた、知識や経験を日記的に書き留めておこうと思っていた事がここまで書いてきました。
まだまだ、ダイヤモンドを理解して頂くためや少しでも皆の周りにダイヤモンドが存在し、何らかの人生の役に立つものである事を理解してもらえるように書き続けたいと思っています。
先日、ある百貨店の商品部の方とお話しをする機会があり、ダイヤモンドの話になり
『私どもの百貨店は色はHカラー以上、クラリティーはSI以上、カットはグッド以上という事に
なっているんですよ』
『何故ですか?』
と小生が尋ねると
『百貨店はトラブルを嫌いますので、トラブルを起こしそうなグレードは避ける必要があるのです』
傍らにいた知人が
『髙木さんのところではほとんどレポートを付ける事はないんですよ』
というと
『それで売れるんですか?』
『それこそ、後でのトラブルにならないようにダイヤモンドに対する情報をなるべく多く示して
お客様に選んで頂くようにしています。4Cだけの説明ですと後々トラブルのもとですからね。』
『えっ、そうなんですか?』
先日、他のデパートで十年前に販売した2ctのダイヤモンドが再鑑定に結果グレードが変わり、
トラブルになった話をすると、
『そうなんですよね。グレード違いはたまにあるんですよね。』
と了解はしているとの事。
つまり、色々な意味でグレードは絶対的なものではないという事を説明しておけば問題が起きない事がらな訳です。
『髙木さんはどの様に説明をしているんですか?』
『難しくはありません。肉眼で綺麗であれば予算の中で一番大きなサイズを購入する事ですよ。・・と説明をするだけです。4Cだけですとお客様が理解をするには難し過ぎますし、それしか判断材料がなければ他と比べて歩くことになりますし、比べて歩いても意味がない事を続けて、やがて面倒になって何でもいいやという事になり、取りあえずブランド物にでもしておこうという事になります。』
『なるほど、そうすれば選び方が違ってくるという事ですね・・』
ダイヤモンドの価値を説明する事は本当に難しいのかもしれません。不変性説明をしてもその単位は億年ということになりますし、希少性といっても想像を超えた率になります。特に大粒はお金があるからと言って手に入る訳ではないし、ブルーやピンクなども人生で一度も目にする事もなく終える人がほとんどな訳です。
その感覚を理解をするには人間の人生は短すぎるし、狭すぎます。価値を理解してもらうには余程の説明が必要になります。ダイヤモンドが一代、二代で使う訳ではない事を理解してもらう訳です。
しかし、その価値観はヨーロッパでは根付いていますので、日本にもそれが根付かない訳はありません。そうなれば日本のダイヤモンドビジネスも変わってくるでしょう。
来年からも書き続けて是非皆さんにダイヤモンドの事を少しでも理解して頂きたく思っています。
忘れていました。
Merry Chritmas!!
今年もまだ終わってはいません。
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