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2013年7月4日木曜日

インドと中国の影!?

 先日、香港のショーを訪れた事は有意義な事ではあったのですが、その結果と言ってはなんですが、近い将来を予想する事の出来る材料にも遭遇をした訳です。それは、必ずしも良い兆候とは言えませんでした。

 大方の印象通り、今回の展示会で良い結果を残せたところはわずかで、大方の出展者は必ずしも期待をした結果ではないようでした。

 ここ数週間のダイヤモンドの動きに関しても0.3~1%程の値が下がり始めた兆候が見えます。と言っても大半は1~2ct以下の中型から小型のサイズの物の話ですが、これらのサイズは以前から経済の動きには敏感で驚くような事ではありません。

 これらの多くの要因はインドと中国の不調が響いている事は否めません。ルピーの値下がりや中国国内の需要の低迷が主な原因ともとらえられますが、インドに関しては経済政策や外交政策を見ていると焦りも感じられるという事とかつてのカースト制度ほどではないにしろ依然と残る名残と近代化のバランスが悪くそこにIT産業と近代経済の波(バブル金融)がそれに拍車をかけている。

 また中国に置いても内政問題をないがしろにし、覇権主義を前面に出す現在の政府とバブル経済を利用し、国内では持てない資産を海外に所有し、海外への移動を考えてきた人々の時代が終盤を迎えてきたような気がします。

 日本でのバブルもほぼ十年続き、中国でのバブルもそろそろ十年を迎えようとしています。またインドに関してもルピーの下落に見るように終盤を迎えようとしている。

 勿論現代では他国との境が少なく日本ほどのダメージを受けるとは考えにくいとは思います。しかし、人口の多さの規模は無視をする事は出来ません。ダイヤモンドの今後を占う意味では良い兆候とは言えません。

 かつての日本がそうだったように今後は両国でも流通在庫をはく為にディスカウント合戦で急場をしのぐことになるでしょう。そうすれば過去に日本市場が世界各国へ迷惑をかけたような値下げ競争がはじまり結果ダイヤモンドの価格下落という場面が出てくるかもしれません。

 しかし、これはあくまで流通在庫の問題であり、原石が大きな値下がりをする事を示している訳ではなく、あくまでも一時的なマーケットでの価格動向である事は間違いがありません。

 長期的にはダイヤモンドの価格は右肩上がりであり、過去の日本のバブル当時と違い今はデビアス一社が大きな影響力を持っている訳ではありません。市場が価格を決めているからこそのデメリットとメリットが共在し、大きなサイズに関しては逆の動向を見せる事が十分に考えられます。

 しかし当分は弱含みの展開になる事は間違いがないでしょう。

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