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2012年6月7日木曜日

花火とダイヤモンド

 先日、TVを見ていたら花火師達の苦労と技術について放送されていました。同じように見える黒い火薬を固めながら配列を考えどの様に並べたらどのような模様になり、どれくらいの大きさになるかとかを考えるらしいのだが・・・。

 花火が爆発した瞬間の美しさを想像しながら並べ方を考えるのですがその形を思い浮かべる事が難しいのだそうです。思い浮かべると後はそれに沿って小さな火薬と大きな火薬を色別に並べていくだけだそうです。

 番組を見ていくうちにふとダイヤモンドの研磨に似ているなぁ・・と思いながら見ていると打ち上げられた花火のパフォーマンスは正にダイヤモンドの輝きでありました。

 研磨をする人間は原石を見ながらどの様な形にカットをすればこの原石のパフォーマンスをあげられるのかを考えながら決めていきますが、多くの場合には原石に一番近い形に収まるのですがその多数派がラウンドブリリアントという皆さんが良くご存じの形であります。

 勿論、経済的理由を第一優先に研磨をするのですが、それは歩留まりを前提にどの形やどのレベルのフィニッシュにするかで価格が変わるからです。勿論大きさがとれるようにする事が前提という意味です。

 そのほかに同じラウンドカットに見えても何々カットとかいろいろありますが、それは輝きを少しでも他の物とは変えて付加価値をつけようという努力なのですが、その部分が花火師の作業とかぶるのです。

 以前にも触れましたがダイヤモンドは煌きや反射の組合せが美しさを醸し出していますが白色光が主となるエメラルドカットなどのスクエア系のものとキラキラが主となるラウンドのエクセレントカット系の物とかがありますが、基本的にはこのバランスが美しく、綺麗なのだと私は思っています。勿論、その大きさや好みもありますので、私は2ct~3ctのラウンドブリリアントのベリーグッドが一番きれいだと感じています。

 それにしても自然から新たな美しさの観念を生みだす人間の素晴らしさを改めて感じます。出来うれば何時までもそのようなものを見て感動する感性が人間に備わり続けて欲しいと思います。

 現代にはそれが欠けてきているような気がするのは私だけでしょうか?

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