先週末、いつものように颯爽と女流建築家の友人がドアを開いて入ってきました。
最近はめっきり忙しくて来店の機会も少なくなり、ダイアモンドを見る事が少なくなり
ストレスが溜ってきたとのことで早速ダイアモンドを目を輝かせて見入っておりました。
「最近、作って頂いたペンダントを褒められることが事が多くていつも同じこのペン
ダントをしている事が多いわ」と当店で作ったペンダントをさすりながら金色に輝く、
18金の手彫りで真中に1CTのダイアモンドをあしらったものを改めて眺めておりま
した。
「ところで、これをご覧になった知人が同じような感じで作ってほしいと言っていたわ、
何でも、今年七五三を迎えるお孫さんに作ってあげたいという事なの」
「えっ!? 七五三のお孫さんにそんなん高価なものを?」
と私が戸惑って尋ねると、
「アッ、真中は0.2ct位で良いらしいんだけれど・・。」
「イヤ、そうではなく七五三のお孫さんさんに18金のペンダントを・・・?という意味
でだけれども・・」
「ウウン、なんでもお孫さんが成人式を迎えた時にプレゼントしたいんだそうです」
「彼女が成人を迎えた時にその歴史を感じれるように『貴女の七五三の時に作って
置いたのよ』と言って渡したいんだそうです」
「へえ~、いい話だね。ジュエリーの本来の使い方だよね。うれしいなぁ~そういう
注文は…。」
なんでもお孫さんが成人になった時に『あなたの周りには貴女を見守る人がいて
皆に愛されて育ってきたのよ』といことを伝えたいといことが趣旨のようです。
この事はお孫さんが大きくなって自分の歴史とというか育ってきた環境を省みる
機会が出来ると同時に、おばあ様との距離も身近になり、人への想いというものを
感じる意味でも大きな贈り物になるのではないでしょうか。
私自身ジュエリーの本来の意味を理解している方がいる事を心強く思う事ができ、
少し気持ちの良い週末の午後を過ごす事が出来ました。
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