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2011年6月22日水曜日

人間がリサイクル。

昨今の地金の相場の高騰も手伝い、地金や宝石の買い取り業も盛んに行われている。

その中で、そのままつぶされて素材に戻るものもあれば新品仕上げをしてリサイクル
品として、販売をされているものもありますが、この事には多少の抵抗もあります。

勿論、消費者の中には人の身に着けていた物を買うのは気持ちが悪いという方も
いらっしゃいます。

しかし、アンティークなりビンテージという名のもとにビジネスを元々なさっている人々
も以前からおりますし、アンティークとはどれくらい前の物で誰がつけていたかという
事も明確にせずにビジネスをしておりましたが、彼らに関しては宝石のプロではない
ので、ソフト面だけを強調してストーリーを作りながら生業としてきましたのですから
あまりそれを否定をされる事はありません。

宝飾品という事を前提とすると同じビジネスでもあまり肯定されない事も事実ですが
最近は古着ブームもあってか気にしない消費者も多くいるようです。

昨今の製品を前提にリサイクル品を売る事はある前提を設けなければ難しい面も
多くあると思います。一つには作りやデザインが優れている事、そして何よりも
貴金属、や天然宝石を使用している事などがあげられます。

昨今の製品は確かに天然宝石や貴金属を使用しているが、量産のデザインや造り
の物が多く、つぶしてしまった方が良いものも多くあることも事実です。

ただし、ある一定の大きさや質を維持しているダイアモンドに関しては何回もリサイ
クルされる事は自然の摂理にかなっております。

人間の手によりつくられたデザインや製品はリサイクルに関しての論議があっても
当然ですがダイアモンドその物に関してはその論議の外にあります。

人間の寿命はせいぜい長くて100年ですが、ダイアモンドの寿命は一億年や二億年
ではありません。当然何人という人々に渡っても当然ですし、そうならなければなら
ないのです。今までもそのように扱われてきました。だからこそ価値があるのです。

つまり、人間がリサイクルされている訳で、ダイアモンドがリサイクルされている訳
ではありません。

ここ百年で沢山のダイアモンドが発掘されてきました。これからが本当の対人間の
ダイアモンドの物語が始まるのです。ダイアモンドはこれからの人類の文化を伝える
為の道具であり、価値なのです。

思考の観点を変えるだけで沢山の物が見えてくるような気がしませんか?

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